社員インタビュー

IT×監査の専門性を
パーソルグループで昇華
知られざる「システム監査人」の仕事と矜持

剱持 誠 「システム監査人」として、専門性を通じて貢献する

グループ監査本部 内部統制部 IT監査室 エキスパート

剱持 誠

グループ監査本部 内部統制部 IT監査室 エキスパート

剱持 誠

Makoto Kenmotsu

2023年1月中途入社。新卒でITベンダーに入社し、インフラ系システムエンジニアとして勤務。その後、コンサルティングファームや監査法人、金融機関などでITおよび監査領域の経験を積む。パーソルホールディングスに入社後は、エキスパートとしてグループ会社のシステム監査を担当。

プロフィール詳細

今や、ビジネスの生命線ともいえる社内情報システム。IT化やDXでその存在感が増すにつれ、インシデントを見逃した場合の経営へのダメージや、業務とシステムのミスマッチによる損失は深刻化しています。

こうした影響を未然に防ぎ、企業の信頼性、事業の継続性、業務の効率性の向上を牽引するのが「システム監査」です。2023年1月からグループ各社のシステム監査を担当する剱持誠さんは、これまで4社でITと監査の知見を蓄積してきた、システム監査のプロフェッショナル。

高めてきた専門性をパーソルグループのシステム監査に注ぐ理由や、剱持さんが感じる仕事の意義について聞きました。

経営に関わる深刻なトラブルを
未然に防ぐ「システム監査」

―まずは、現在の仕事内容について教えてください。

グループ監査本部 内部統制部 IT監査室で、グループ各社に対するシステム監査を行っています。 ITと一口にいっても範囲は広く、グループ会社も多いので、一度に全部を見ることはできません。監査を行う際には、各社の事業環境について情報を収集し、私がこれまでに行った監査の経験や知見と照らし合わせて対象を絞り込みます。

通常は、システムの開発・保守・運用業務における統制活動が適切に行われているかどうかや、情報セキュリティの状況について監査をすることが多いですね。 例えば、「会社で定めている規定(ルール)とシステム上の設定が相違していないか」は、ひとつのポイントです。規定が更新されたことにシステム担当者が気づいていなかったり、外部と接続しないシステムのためにセキュリティ設定が低くなっていることがあります。現場の運用上で問題はないかもしれませんが、リスクになりえる部分ですから、修正が必要です。

―剱持さんが考える、システム監査の意義とは何でしょうか?

法定監査の一部であるIT監査と違って、システム監査は義務ではありません。しかし、情報システムの重要性が増す中、客観的な視点で監査をし、経営を脅かしかねないインシデントを未然に防ぐことには、大きな意味があります。
いつもシステムを取り扱っている当事者たちが気づけないことを、第三者の視点で見て早期に洗い出すことが私たちの役割だと思っています。

―監査経験がない会社には、
そうした監査の意義から説明していく必要がありそうですね。

そうですね。パーソルはグループ会社数が多いため、これまで監査を受けたことがない会社や、監査の経験はあってもシステム領域は初めてという会社が少なくありません。
監査には重要な意味と価値がありますが、現場の皆さんに仕事の手を止めて協力してもらわなければならないので、特に監査経験がない会社には、一方的に「やります」と通達するだけでは受け入れてもらいにくいと思っています。
そのため、仕事を止めてまで行う理由や目的、重要性を丁寧に説明し、納得してもらった上で監査を進めることを心掛けています。

また、監査を担当するメンバーは、バックグラウンドが監査領域でない方もいるため、私が持つ経験や知識をメンバーに伝えていくことも意識しています。

多様な監査に関われることがパーソルの魅力
「システム監査人」としてやりがいを感じる環境がある

―剱持さんのこれまでの経験が、監査そのものにも、
IT監査室の強化にも活きているのですね。
これまで、どのようなキャリアをたどって来られたのですか?

IT分野の流行に敏感だった父親の影響で、早くからパソコンにふれる機会があり、インターネットに親しんでいました。大学は文系に進みましたが、就職先は興味のあるIT領域一択で探し、新卒でITベンダーに就職。インフラ系システムエンジニアとして銀行向けの決済システムの開発・保守などを担当しました。
好きな分野でしたし、構築したプログラムが現場に導入されて、ちゃんと動いているのを見るのは大きなやりがいでしたね。

ただ、銀行向けの決済システムは非常にニッチな分野です。競合がなく安定している分、仕事内容が限定的だったため、少しずつ物足りなさを感じるようになりました。そこで、仕事の幅を広げるためにコンサルティングファームに転職したんです。
コンサルティングファームでは開発の上流工程に携わり、指示を受けて作る側から、企業にとって必要なシステムを定義する側に回りました。

―キャリアの序盤では、IT領域を上流から下流まで経験されたのですね。
その後についても教えてください。

当時は「エンジニア35歳定年説」などといわれていたこともあり、次第に「IT以外にも得意分野を広げる必要がある」と考えるようになりました。この転職活動で利用したのが「doda」だったのは、今思えばおもしろい偶然かもしれません。

そこで、監査法人の中でITのリスクを見る仕事があると知り、初めて監査領域に足を踏み入れました。その後、システム監査後の企業のリアルな対応を知る目的で事業会社に転職した後、パーソルホールディングスに入社しています。

―なぜ、パーソルホールディングスではたらこうと思われたのでしょう。

「システム監査人」として、やりがいを感じられる環境があると考えたためです。グループ会社が多く監査対象が広いことに加え、各社の事業にバリエーションがあり、さまざまなシステムが使われています。これまでは均一的なシステムに対する硬直した監査が中心だったのですが、パーソルではさまざまな手法を使って監査を行うことが求められるため、自身の成長とやりがいを得られる会社だと考えました。

また、比較的堅い社風の会社に長く在籍していたため、パーソルホールディングスの自由な社風にも惹かれました。最初の面接に本部長が出てきてくれて、私の経験を活かして監査を充実させてほしいと言ってくれたことにも背中を押されましたね。

企業価値向上につながっている自負をもって
グループの「守りのIT力」底上げに貢献したい

―入社後、困っていることやギャップを感じていることはありますか?

ギャップはほぼありません。入社前に想像していたとおり、パーソルは上下関係を意識しすぎず、気負うことなくはたらける環境です。また、監査の中でも自分がやりたいことができている実感があります。

ただ、IT部門がかなり細かく分かれていて、どこで誰が何をやっているか見えにくいことには難儀しています。一般的には、半年もはたらけば各部門の部長の顔や名前、特徴がわかると思うのですが、企業規模が大きい上にリモートワーク中心だと、話す機会がまったくない人も多いんです。同じ部でも、プロジェクトが違うと接する機会が限られます。

そこで、部内では月に1回リアルで会う日を作り、コミュニケーションの濃度を高める工夫をしています。今後は、全社的にもそうした時間が増えるといいなと思っており、オンライン・オフラインを問わず全社的な集まりがあれば、積極的に参加して会社を知る努力をしていきたいと思っています。

―ありがとうございました。
最後に、今後の展望を聞かせてください。

最初に申し上げたとおり、グループ内にはシステム監査を受けたことがない会社がまだまだあります。一社ずつ監査を進め、出てきた不備事項をしっかり改善につなげてグループ全体の「守りのIT力」の底上げに貢献したいですね。
表舞台の華やかな仕事ではありませんが、システム監査を地道に進めることは、必ず企業価値向上につながります。その自負をもって、内部からグループを支える仕事をしていきたいと思います。

※社員の所属およびインタビューの内容などは2023年7月現在のものです。

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