社員インタビュー
「人生の舵は自分で取る」
25年目のリデザインが切り拓くセカンドキャリア


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グループGRC本部 GRC部 部長
グループGRC本部 GRC部 部長
本間 英行
Hideyuki Homma
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2020年中途入社。新卒入社した国内大手生命保険会社にて、ITインフラの開発や管理会計など多様な職種を経験。出向先で経営管理やコンプライアンス整備にも携わる。前職在職中に早稲田大学ビジネススクールで学んだ後、一橋大学大学院でビジネスローの博士課程を修了。現在はグループGRC部の部長として、ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンスを担当している。
プロフィール詳細
かつて、新卒で入社した会社で定年まで勤めあげることは、サラリーマンの理想的なキャリアの在り方とされてきました。しかし、はたらき方が多様化する今、誰もが会社が示したキャリアパスに安定を見出すとは限りません。人によっては、敷かれたレールの上を走り続けることに疑問や不安を感じることも。
新卒入社以来長きにわたり、ジェネラリストを育てる会社の方針に沿って、さまざまな職種を経験した本間英行さんもそのひとりです。同質性の高い環境の中、社外で学び続けることでキャリア自律の意識を持ち続け、見事にリデザインを成功させた本間さんにお聞きしました。
自分の人生を、会社に任せていいのか
25年目の決断
―本間さんは、新卒で入社した前職で長く勤務されていたんですよね。
前職の保険会社には、2020年にパーソルに転職するまで、25年にわたって在籍していました。
いわゆる伝統的な日本企業で、さまざまな職種をローテーションしながら能力を開発していくメンバーシップ型の育成方針だったので、経験した仕事は多岐にわたります。
GRC(Governance, Risk, and Compliance)を統括する今からは想像もできないことですが、キャリアの最初は社内のITインフラ開発だったんです。
その後は、アメリカの民間医療保険会社への企業派遣で医療保険制度の調査や研究を行い、帰国して決算・予算などの管理会計をしたり、出向先でコンプライアンス体制の整備に携わったりもしました。最後に経験したのがコーポレートガバナンスです。
だいたい2、3年で異動があるので、どの仕事もわかってきたところで手放さなければならなくて…。「ちょっともったいないな」といつも思っていましたね。
―多様な能力が身に付く一方で、専門性を極めきれないジレンマがありそうですね…。そんな中、25年目で転職を決意された背景には、どのような意識の変化があったのでしょう。
2014年から2年間、早稲田大学ビジネススクールに通い、2019年からは一橋大学大学院でビジネスローを学びました。
職場はいわゆる「同じ釜の飯を食う仲間」の意識が強く、良くも悪くも同質性が高い組織だったのですが、ビジネススクールや大学院で出会う人は実に多彩です。仕事の選び方もはたらき方も自由で柔軟性があり、かなり刺激を受けました。
そういう仲間と学ぶうちに、次第に自分のはたらき方に疑問を感じるようになったんです。「自分の人生なのに、次に何の仕事をするかわからないなんておかしいな」と。それで、転職を決めました。
―なるほど。キャリアの自律にはご家族の賛成も必要かと思いますが、転職を伝えたときの反応はいかがでしたか?
転職をパートナーに止められることを「妻ブロック」と言ったりするようですが、幸いブロックされずに済みました。
新しいことにチャレンジしたいとは前々から言っていましたし、大学院にも通っていましたから、「この人、やっぱり本気だったんだ」と受け入れてくれたんじゃないでしょうか。

「これから」のフェーズに魅力を感じて、
パーソルへの転職を決意
―転職にあたって、保険業界ではなく人材業界、中でもパーソルを選んだ理由を教えてください。
最初は、これまでと近しい業界が良いと思っていたんですよ。転職エージェントに紹介されるまで、人材業界は考えたこともありませんでしたし、パーソルのこともほとんど知りませんでした。
決め手になったのは、「パーソルはこれからの会社だ」という転職エージェントさんの言葉と、面接でお会いした社員の方々の雰囲気です。前職には、先輩方が築き上げてきた土台がすでにあり、その土台を忠実に守っていくことが求められていました。
せっかく環境を変えるなら、発展途上のチャレンジングな会社で、未来に続く土台を自分が作っていくようなはたらき方がしたいと思ったんです。
社員の方も総じてユニークで、自分のキャリアを自分で作り、個人の成長を会社の成長にリンクさせていこうという気概を感じました。
―前職とは企業風土や雰囲気が大きく違うのではないかと思われますが、入社後に苦労はなかったですか?
前職との違いが大きすぎたために、比較せずに目の前で起きていることをありのまま受け止めるような感覚で、すぐになじめました。会社に対する先入観があまりなかったことも、功を奏したかもしれません。
はたらいている一人ひとりの個性が強い上に、リスクマネジメントなどを担当しているオーストラリアやシンガポール、マレーシアなどのチームとミーティングをする機会も多く、「多様性」を体現する環境のおもしろさを日々感じながら過ごしています。
ただ、上意下達の社風からフラットな社風の会社に転職して、最初は自由に意見が飛び交う環境に驚きましたね。今はすっかり慣れましたが、今度は自分がトップダウンのマネジメントをしていないか、時々客観的に見直すようにしています。

メンバーの成長を支え、
共に成長できる人間でありたい
―今、担当しているお仕事について教えてください。
グループ全体のGRCを管轄する部署の部長として、ガバナンスを担当する室とリスクとコンプライアンスを担当する室を管掌しています。部署のミッションは、グループ全体のガバナンスの全体最適を進めたり、リスクとコンプライアンスを適切に管理して個社がビジネスに集中できる環境を作ったりといったことですね。
グループの個社には、それぞれが培ってきた方針や考え方があり、私たちが一方的に指示するだけでは快く動いてもらえないこともあります。だからといって、一社ずつ意見を聞いて対応を変えるわけにもいきません。
衝突を恐れずにグループの方針を伝え、お互いに主張をぶつけ合って落とし所を見つけていくところにおもしろさがあり、難しさもあると感じています。
―マネジメントをする上で心掛けていること、意識していることはありますか?
メンバーの成長につながるような1on1をするようにしています。1on1が取り調べみたいな雰囲気になると、メンバーは委縮して本音を話してくれません。
日々の仕事や目標の確認は各室長が責任を持ってやってくれているので、私との1on1は実務以外の3つのテーマから話したいことを選んでもらって、フラットにキャリアの話をする場にしているんです。
実務面は室長を信頼して任せ、私は人材育成や組織開発に注力することで、良いバランスのチームになっていると思います。
ふとした瞬間にメンバーの成長が見えたときほど、今の仕事にやりがいと喜びを感じることはありません。先日も、海外のメンバーとの打ち合わせの際、ほんの1日でコミュニケーションの質を大きく上げたメンバーを見て感動したところです。
これからも、メンバーに信頼してもらえるコミュニケーションを心掛け、共に成長できる人間でありたいですね。
―ありがとうございました。最後に、パーソルへの入社を検討している方にメッセージをいただけますか。
これからの社会では、組織に所属していても組織に依存せず、キャリアの自律を図ることが求められるようになるでしょう。4年前の私がそうだったように、パーソルには主体的なキャリアを応援する風土があります。自分の人生を自分で切り拓こうとする意思のある方とはたらけたらうれしいですね。
一方、組織ではたらくからには、チームで仕事をする意識も重要です。特にパーソルは、「はたらいて、笑おう。」のビジョンのもとで社会にうねりを起こそうとしている会社ですから、一匹狼では成果を出すことができません。
個人のキャリアとチームの成功の両方をバランス良く追いながら、会社が目指す未来をいっしょに作っていきましょう。

※社員の所属およびインタビューの内容などは2024年9月現在のものです。