
広報業務サポート 大島さん
私はこれまで、家族との時間を大切にしながら、正社員やパート、業務委託などさまざまなはたらき方を経験してきました。子どもが大きくなり、「これからは自分自身のキャリアにも目を向けて、新しいことに挑戦してみたい」と思うようになったことが、派遣スタッフとしてはたらくようになったきっかけです。
私は、約半年前から、パーソルの派遣スタッフとして、公共領域を専門とするITコンサルティング会社の広報チームではたらいています。実は、「派遣」というはたらき方も「広報」という業務もまったく経験がありませんでした。しかし、もともと文章を書いたり動画を編集したり、何かをつくることが好きだったため、仕事を探しているうちに広報業務に強く関心を持つようになりました。広報は経験者が求められる場合が多いのでしょうが、幸いなことに未経験者でも就業が可能な現在の会社と出会うことができました。
はたらき始めてからは、SNSの運用業務からスタートして、今ではWebサイトの更新や新コンテンツの作成など、会社の情報発信に関するさまざまな業務に携わるようになりました。Webの制作や運用に関わる新しいツール、知識を学びながら、少しずつ仕事の幅が広がっていくことに、とても充実感を覚えています。
生成AIには少し前から興味を持っていました。私が携わる広報業務には、自社のSNSに投稿するテキストや画像の編集、Webサイトへのアクセスデータの整理・管理など、定期的に繰り返さなくてはならない“手間はかかるけど単純な作業”があります。私はすぐに、「業務を生成AIに任せれば、いろいろなことができる余裕が持てていいのに」と考えるようになっていました。といっても私は、「趣味の範囲で生成AIに触れたことがある」という程度で、体系的に理解していたわけではありません。また、セキュリティや著作権の問題があることは知っていましたから、業務で本格的に生成AIを使えるとは思っていませんでした。ただ現在の派遣先では「Copilot(コパイロット)」の利用は可能でしたので、「機会があれば、ぜひチャレンジしたい」という気持ちは持っていました。そんな時に、「Copilot」を使ってExcelやPowerPointの作業を効率化できる人材育成プログラム「Code; Without Barriers(コードウィズアウトバリアーズ)」の案内をパーソルからもらい、すぐに受講を決めました。
プログラムを始めた当初は、「生成AIの理解は深まったけれども、はたして実際に業務の効率化に使えるのだろうか」とモヤモヤすることもありました。でも実際に手を動かして、以前から知りたいと思っていた生成AI活用の具体的なノウハウ、プロンプトエンジニアリングについて学ぶうちに、「仕事で、一日も早く使えるようになりたい」という想いが高まってきて、どんどん学習を進めることができました。

生成AIを学ぶようになってから、一番うれしかったのは「Copilot」に相談しながら、Excelのマクロを初めて作成できた時のことです。それまでは、マクロの便利さは知っていたのですが、「自分にはハードルが高い」とあきらめていました。けれども「Copilotがあればできるかもしれない」と、Excelのシートから所定のデータをPowerPointに貼り付ける作業をマクロを使って自動化しようと決めました。
もちろん、すぐにうまくできたわけではありません。自分のやりたいことを「Copilot」に伝え、返ってきた内容を確認して、問題があれば再度伝えていく。そうやって試行錯誤を重ねるうちに、求めるマクロが少しずつ形になっていきました。最終的にマクロがきちんと動いて、自動的に貼り付け作業ができた時は、感激のあまり「Copilot、ありがとう」と心の中でつぶやきました。今では、テキストの文案作成やチェックも、「Copilot」にサポートしてもらっています。
生成AIを学んでわかったのは、生成AIというのは、最初に私が考えていたように、答えを教えてくれる先生ではなく、一緒に解決策を磨き上げていくパートナーだということです。そして私の聞き方次第で、パートナーから返ってくる解決策の質が大きく変わります。生成AIと一緒に試行錯誤する経験を通じて、自分の頭の中を整理する力やより良い方法を探して考える力が高まったと感じています。またプライベートの話になりますが、夫や高校生の息子と生成AIについて同等以上のレベルで語れるようになったことも、私にとってはうれしい変化です。
私はパーソルと出会うまでは、派遣というはたらき方に対して偏ったイメージを持っていました。「派遣スタッフというのは、テレビドラマなどで描かれるように社員の皆さんとは距離を感じながらはたらくものなのだろう」と勝手に思い込んでいたのです。ところが実際にはたらき始めてみると、自分が間違っていることがわかりました。
今の職場では、社員の皆さんが私を1人のメンバーとして受け入れてくださっています。SNS運用、Webサイトの更新などのほか、最近では、社員紹介コンテンツの作成も担当するようになりました。コンサルティング会社にとって、人材というのは大切な財産です。その魅力を社外に伝える役割を任せてもらえるようになり、「自分は、この会社の一員なのだ」という気持ちが、一層強くなりました。
パーソルの担当者とのやりとりを通しても、派遣スタッフに対するイメージや考え方が変わりました。就業後もこれほど頻繁にきめ細かく、サポートしてもらえるとは、思っていませんでした。また私は、パーソルの担当者から、非常に良い刺激をもらったことがあります。それは、「派遣スタッフの中心は40代、50代の人たち」と教えられたことです。それまで私には、「自分のような年齢では、新しいキャリアを切り拓いていくのは難しい」という先入観がありました。それが、各々の場所ではたらいている同年代の皆さんがたくさんいると聞いて、「自分の将来の選択肢をもっと大きく広げていいのではないか」と思うようになりました。

今までのように家族との時間を大切にするとともに、もう少し自分自身のキャリアにも比重を置いてみたいと考えています。ただ、急いでスキルを身に付けるというよりは、3日が在宅で1日が出社の週4回勤務という、現在のはたらき方がちょうどよいと感じています。
広報の仕事を始めてまだ日が浅いので、まずは実務経験を積み重ねて、自分にできることを増やしていきたいですね。サイト管理や画像・動画編集ソフトなど、広報業務に役立つツールが当たり前に使えて、いろいろなコンテンツが自分の思うようにつくれるようになりたい。生成AIについても同じで、新しい使い方を習得して、自分の仕事に取り入れていくつもりです。
以前の私は、新しい分野に挑戦することに少し不安もありました。でも今回、広報の仕事や「Code; Without Barriers」を通じて、一歩踏み出せば、自分にできることが増えていくのだと身をもって知り、不安はなくなりました。これからも新しいことを積極的に学び続けていきます。そして、たとえば5年後に「私は広報担当です」と自信を持って言えるようになることが目標です。