リーダーメッセージ
社会と向き合い
「はたらく」の在り方を問うミッションを深堀

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グループコミュニケーション本部 本部長
グループコミュニケーション本部 本部長
村澤 典知
Noritomo Murasawa
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2018年中途入社。新卒でトヨタ自動車に入社し、メーカーの経営改善などを担当。その後、博報堂コンサルティングやA.T. カーニーにて、経営戦略や新規事業の立案に携わり、2018年からパーソルキャリアへ。CMOやCPOなどを歴任後、2023年4月よりパーソルホールディングス グループコミュニケーション本部 本部長を務める。2人の男の子がいるワーキングファザー、次男誕生時には2ヵ月の育休も取得した。
プロフィール詳細
誰かの何気ない一言で、自分にとって何の変哲もない「いつもの仕事」が輝きを増し、やりがいを持ってはたらけるようになることがあります。
仕事を通して感じる幸せや成功は、ひとつではありません。長寿化ではたらく時間が長くなる今、誰もが自分にとっての正解を見つけられる社会、そして多様な正解を受け入れる社会の実現は喫緊の課題です。
今回は、自社のみならず、社会に向けて「はたらく」の意味や意義を問い、新たな価値観の醸成を図るグループコミュニケーション本部のミッションや取り組みを中心に、本部長の村澤典知さんにインタビューしました。
部の使命はグループのビジョンを広め、
ファンを増やすこと
パーソルグループでは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとし、その実現に向けた「ありたい姿」として、「はたらくWell-being創造カンパニー」を目指しています。
グループコミュニケーション本部の役割を端的にいうと、こうした言葉にグループとしての想いをのせて浸透を図り、ステークホルダーのファンを増やすことです。「コミュニケーション活動を通じて、ビジョンの共感を推進し、はたらくWell-being創造カンパニーを目指す」という部のミッションを掲げ、「広報室」「インナーコミュニケーション室」「ブランドコミュニケーション室」「はたらくWell-being推進室」の4つの室が活動しています。
グループコミュニケーション本部にある4室のうち、社内向けのPR(ファンづくり)を担当するのがインナーコミュニケーション室です。冒頭でお話ししたとおり、グループの最終的な目的は、世の中のはたらく人全員の「はたらいて、笑おう。」を実現することですが、そもそもパーソルグループの6万人がそれを体現できていなければ、説得力がありません。インナーコミュニケーション室では、トップメッセージの発信や社内報の運営、グループ横断でのイベント開催などを通じて、社員への理念の浸透と一体感の醸成を図っています。
ほかの3つの室は外向けで、まず広報室は強化したいブランドイメージの広報活動を担当します。今なら「はたらくWell-being」「テクノロジードリブンの人材サービス企業」や、注力している「ダイバーシティ」などがキーワードですね。
ブランドコミュニケーション室は、パ・リーグ協賛やWeb動画、イベント、ソーシャルメディアなどを介して、ブランドの認知やビジョンへの共感を促進しています。最近では賛同企業と共に、新社会人の「はたらく自己決定」に応援・歓迎の気持ちを伝える、「新社会人応援プロジェクト」を立ち上げました。
最後に、はたらくWell-being推進室は、その名のとおり「はたらくWell-being」のコンセプトを広く知ってもらうことが活動のメインです。代表的な取り組みとして、主体的なキャリア構築ではたらくWell-beingを体現した方を表彰する、「はたらくWell-being AWARDS by PERSOL」があります。
トップダウンとボトムアップのバランスを大事にしたいと思っているので、一部のプロジェクトを除き、私が深く関わってマネジメントすることはあまりありません。全体のミッションをもとに部長・室長と話し合ってKPIを設定し、1年間の重要なテーマと具体的なアクションを共有したら、その後はメンバーを信頼してほぼ一任しています。

「はたらく」という言葉の概念も、
社会の価値観も変えていく
私は元々、パーソルキャリアのマーケティング責任者として入社しましたが、次第に立場を固定せずに重要な機能部門を担うようになりました。
パーソルホールディングスの中期経営計画の中で、グループビジョンと2030年のありたい姿を示すことが決まってからは、パーソルキャリアと兼務という形で策定に携わりました。2023年5月に「中期経営計画2026」を発表するにあたり、社内外にその浸透を図る目的でグループコミュニケーション本部に転籍して現在に至ります。
中期経営計画の中で、パーソルグループが単なる総合人材サービス会社ではなく、「はたらく」を創造する会社であることが明文化されました。
その前提に立って、グループコミュニケーション本部の果たすべき役割を考えると、社内外とのコミュニケーションを通じて「パーソルグループとは何者で、何を目指しているのか」を理解してもらい、同じような思いで活動してくれる仲間を増やすことに尽きるでしょう。
そこで、グループコミュニケーション本部のミッションには「共感」という言葉を入れ、社会と組織と個人、三者にはたらきかけて会社のありたい姿の実現を牽引する意思を示しました。誰もが関わる「はたらく」という行為に新しい意味付けを与えて、社会の方向性を変えていく。チャレンジングで、夢のある仕事だと思っています。
個人的なことですが、長男が生まれた翌日に東日本大震災が起き、福島県南相馬市の実家が被災したんです。地元の産業に従事していた多くの同級生が職を失い、転職先がなく苦労する様子を目の当たりにし、未来を生きる子供たちのためにも、多様なはたらき方ができる社会を作りたいと思いました。
そのときの思いが起点となって、人と仕事の問題をダイレクトに解決できる人材業界のパールキャリアに転身したという経緯があり、私自身も非常にやりがいを感じています。

アクションを伴うコミュニケーションで、
共に社会を動かしていく
「はたらくWell-being」の言葉自体は、社外にある程度浸透してきたと感じていますが、実際にキャリアに落とし込めている人はまだ多くありません。身近な誰かの仕事に目を向けて感謝を言葉で示すなど、「はたらく幸せ」と「Well-being」を結び付けられるきっかけを提供して、「自分事化」できる人を増やしていきたいと考えています。
社内については、去年1年間を通じて、個社に根付いた方針や考え方とグループビジョンとの融合を図ってきました。今後は、グループビジョンのもとでそれぞれの個性を活かせるよう、評価制度なども活用してビジョンのさらなる浸透を図っていく予定です。
「はたらくWell-being」という言葉の浸透は、誰もが「はたらくWell-being」を自分事として行動に移せる社会を作るための第一歩にすぎません。私たちのミッションは始まったばかりです。
ビジョンを体現する会社になることに、グループのCEOも覚悟を持って取り組んでいます。経営トップといっしょに企業や官公庁を巻き込み、社会的影響力のある仕事がしたい方には、ぜひジョインしてほしいです。
「はたらく」や「仕事」といったキーワードに関連する社会課題を解決したいモチベーションがある方にとって、かなりエキサイティングな仕事ができる環境だと思います。
言葉だけでなく、アクションを伴うコミュニケーションで、いっしょに社会を動かしていきましょう!

※社員の所属およびインタビューの内容などは2024年9月現在のものです。