
パーソルテンプスタッフ株式会社
首都圏営業本部 東京東営業部
神野 佑斗さん
私はクライアントを20社ほど、派遣スタッフさんを110名ほど担当しており、双方との密なコミュニケーションを心がけています。クライアントは比較的大手企業で、パーソル以外の人材派遣会社とも取引をされています。
私たち営業担当者は、派遣スタッフの皆さんにパーソルのファンになっていただく“ファンづくり”の活動を最も体現する存在でなくてはならないと考えています。就業環境の変化は苦労が伴うものですから、派遣スタッフさんが満足して1日でも長くはたらける環境をつくるのが私たち営業の介在価値だと思います。
私は常に、派遣スタッフさんとクライアントと、もっとコミュニケーションをとっていこうという組織風土の中ではたらいています。
メールやチャットアプリなどが広まって、人と人が便利に効率的にやりとりできるようになりました。だからこそ、もっと深くコミュニケーションをとることが大切になってきています。特に、人間という深遠な存在を扱う人材紹介サービス業ではなおさらだと思います。
オンラインでの営業活動も今や当たり前の世の中ですが、私の場合、自分の存在感を高めるためにできるだけ足を運んでFace to Faceのコミュニケーションをとるようにしています。日頃からクライアントと良い関係を築くことで、派遣スタッフさんの立場に立った相談も初めて可能になるのです。
派遣スタッフさんとのコミュニケーションもクライアントと同様に大切にしています。派遣スタッフさんが満足してはたらき、成果を出せば、クライアントの満足につながります。
こうした考え方は、周囲の先輩たちから教わり、知らず知らず自分のものになりました。営業スタイルは多様でも、派遣スタッフさん一人ひとりに寄り添うことを重視する価値観は組織に一貫して浸透しています。

派遣スタッフさんからは時給や、仕事と家事・育児との両立、仕事の引き継ぎの仕方など、さまざまな相談を受けます。最近では、柔軟な働き方、具体的には「週5日のフルタイムでなく、週3日のフルタイム」あるいは「短時間勤務やテレワークができること」などの条件を希望する方が増えています。
営業担当者としては、派遣スタッフさんとクライアントの間を取り持つ役割があります。ただし、派遣スタッフさん本人が評価してもらえなくては、話を聞き入れていただくことは困難です。派遣スタッフさんに対しては、クライアントの要望や評価を伝えて、モチベーションが高まるように働きかけます。
また、派遣スタッフさんの本音をクライアントに伝えることがあります。派遣スタッフさんとクライアントの間に食い違いを感じたら、相互理解を働きかけるのが営業担当者の役割です。派遣スタッフさんにモチベーションアップを促すと同時に、クライアントに業務の依頼や指導方法について、外部の視点から改善のアドバイスをさせていただくこともあります。
私たちからクライアントに要望を出すというのは、筋違いと思われるかもしれませんが、一概にそうではありません。従来の慣習で、非効率な業務の進め方を続けている場合もあるからです。たとえば、クライアントが新人の受け入れ体制は万全だと思われていても、量や質が十分でないことがあります。それに対し、私が他社事例を紹介することで、派遣スタッフさんのためになると同時に、クライアントの業務改革にも貢献できればと考えています。

私は新卒で入社し5年目になりますが、うれしい経験や失敗を重ねて、今の営業スタイルになりました。
中でも忘れられないのは、入社1年目の冬の“失敗”です。ある派遣スタッフさんから、就業先に馴染めないとの相談を受けました。話を聞いているつもりでしたが、メーラーを開いていて気が散っていたのだと思います。後日、「神野さんは私の話を聞いていなかった、相談して後悔した」とのメールをいただいてしまい、自分はなんと不甲斐ないのだろうと悲しくなりました。自分にとっては複数人担当させていただいている派遣スタッフさんの一人ですが、派遣スタッフさんから見たら営業担当者は自分一人しかいないのだ、と気づかされました。
反対に、うれしい経験もありました。接客職から事務職へのキャリアチェンジを希望していたのに、うまくいかずあきらめそうになっていた方を粘り強くサポート。正社員で事務職に就くことができ、とても喜んでもらえたことがありました。また、以前担当した派遣スタッフさんから、偶然に街で声をかけられ、「おかげさまで、やりたい仕事に就くことができて本当に満足してはたらいています」と言われて、誇らしい気持ちになったこともあります。
数値目標だけでなく、こうした個々人の価値観や体験を共有することで、営業組織のモチベーションは高まるはずです。これからも、営業担当者として介在価値を発揮しながら、ファンづくりに取り組んでいきます。