そもそも社内DXとは?
DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術を用いて、人々の暮らしをより良いものへと変革するという概念です。社内DXとは、最新のツールやテクノロジーを活用することによって、組織全体や業務フロー・従業員のはたらき方を再構築し、「市場での競合優位性」や「生産効率の向上」を促すものです。
DXは、よくデジタル化というキーワードと混同して捉えられがちですが、両者には目的の違いがあります。
デジタル化とは、既存のアナログ業務をデジタル技術に置き換えて、業務の効率化を図るものです。例えば、今までは請求書を紙で作成し、押印してもらっていたものを、電子請求書に切り替えることで、作成業務の時間短縮につなげる。これは、業務のデジタル化です。
一方のDXは、単なる業務の効率化ではなく、その先にある「市場での競合優位性」や「生産効率の向上」を目的としています。例えば、電子請求書のデータを、CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)などと連携し、顧客管理から請求書作成までを一気通貫で管理し、売上予測や営業・顧客管理フローの改善に役立てる。これは、業務フロー自体を再構築するものであり、デジタル化ではなく社内DXの考え方に近いものです。
このように社内DXとは、アナログ業務をデジタル化するだけのものではなく、企業の事業継続や成長を目的として、デジタル技術を活用して変革することといえます。