“はたらくWell-being”推進プロジェクト

“はたらくWell-being”を当たり前に!
組織を超えた連携で「ありたい姿」を目指す

エンゲージメントサーベイリニューアルプロジェクト

最近、「Well-being」という言葉を耳にすることが増えています。
Well-beingは、「Well(よい)」と「Being(状態)」を組み合わせた言葉で、心身ともに満たされた状態を表す概念です。パーソルグループは、Well-beingの中でも「はたらく」領域のWell-beingに焦点を当て、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会を目指し活動をしています。現在は、ありたい姿(目指す企業像)を「“はたらくWell-being”創造カンパニー」と定義し、誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる未来づくりに取り組んでいます。

“はたらくWell-being”推進プロジェクトを主導し、自社と社会の「ありたい姿」の実現を目指す2人に、活動の現在地と目的地について聞きました。

グループコミュニケーション本部 コミュニケーション部 はたらくWell-being推進室 室長

中山 友希

グループコミュニケーション本部 コミュニケーション部 はたらくWell-being推進室 室長

中山 友希

Yuki Nakayama

2007年新卒入社。インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、営業、経営企画、事業企画を経て、2018年にアンカースターへ出向。パーソルホールディングスに帰任後はミッション策定プロジェクトに携わり、ビジョン・ミッションパートナーシップ担当を務める。2023年4月、はたらくWell-being推進室の室長に就任。

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グループコミュニケーション本部 コミュニケーション部 はたらくWell-being推進室

鈴木 崇之

グループコミュニケーション本部 コミュニケーション部 はたらくWell-being推進室

鈴木 崇之

Takayuki Suzuki

2017年中途入社。美容師からキャリアをスタートし、ものづくりへの興味からデザインの領域へ。デザイン事務所、自動車会社、ウェブコンサル、制作会社などで経験を積む。物理的なデザインから形のない広義なデザインへと領域を広げるため、2017年パーソルキャリア入社。デザイナー、ディレクター、プロダクトマネージャーなどを経てパーソルホールディングスへ。異動後はTVなどのオフライン領域の業務を主に関わる。

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中期経営計画を受け“はたらくWell-being”プロジェクトを強化

―まずは、プロジェクトが発足した経緯からお聞かせください。

中山: 2020年から、パーソルのグループビジョンである「はたらいて、笑おう。」の実現に向けたプロジェクトとして、Well-beingの中でも「“はたらくWell-being”」にフォーカスして、指標の策定や浸透に取り組んできました。
2023年5月に公表した「中期経営計画2026」において「“はたらくWell-being”創造カンパニー」を掲げるにあたり、はたらくWell-being推進室を組織してプロジェクトの強化を図ったという流れです。

私はプロジェクトの初期フェーズから関わっており、鈴木さんは2023年10月から仲間に加わってくれました。

鈴木: これまでは個人に向けたブランドコミュニケーションに関わることが多かったのですが、自分の強みであるデザイン思考などを活かして、組織全体の底上げに関わる仕事がしたいと上長に伝えていたんです。
そこで、今後のパーソルグループの軸になる“はたらくWell-being”にコミットしてはどうかと提案していただき、プロジェクトに参画することになりました。

―パーソルが定義する“はたらくWell-being”について、あらためて教えていただけますか?

中山: そもそもWell-beingとは、個人の精神と肉体が健康で、社会的にも満たされた「良い状態」のことです。経済的・物質的な豊かさだけでは測れない、生活の「真の豊かさや幸福度」を重視する価値観の世界的な広まりを受けて、人々が主観的に「自分は今、良い状態にある」と実感できている状態を指すWell-beingが注目されるようになりました。

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」の中でWell-beingにふれていること、日本はGDP世界第3位の経済大国でありながら、国民一人ひとりの幸福の実感が薄いことなども理由のひとつでしょう。

Well-beingは大きく5つの領域に分類され、その中でパーソルグループは、「はたらく」領域のWell-beingにフォーカスをしました。仕事を内包する人生全体において、包括的に幸せを構築することを、パーソルグループでは“はたらくWell-being”と定義しています。

グループビジョンの実現と持続的な価値向上を目指す

―プロジェクトの概要についてお聞かせください。

中山: プロジェクトの目的は、大きく2つあります。
ひとつは、“はたらくWell-being”を社会アジェンダとすること。もうひとつは、“はたらくWell-being”とパーソルグループをイコールで結び、「“はたらくWell-being”を解決するパーソル」として認識してもらうことです。
中長期的には、それによってグループビジョン「はたらいて、笑おう。」を実現し、パーソルグループの持続的価値向上につなげることを目指しています。

鈴木: パーソルグループは、グループ共通のありたい姿として“はたらくWell-being創造カンパニー”を掲げていますが、2023年に弊社が実施した調査では、世の中全体でのWell-beingの認知度は30%程度しかありません。

中山: 中長期的に目指す姿を実現するには、Well-beingとパーソルが紐づいた認知度の向上が最初のハードルです。このハードルをクリアするために、法人・組織、および個人に向けたさまざまな施策を考え、実施しているところです。
その中に、社会アジェンダ化に向けた施策のひとつである、グローバル調査の実施があります。

―「はたらいて、笑おう。」グローバル調査について詳しく教えてください。

中山: 世界最大の世論調査であるGallup World Pollを通じ、3つの質問から「はたらいて、笑おう。」の実現度を測るグローバル調査を年次で実施しています。

調査を行うことによって、“はたらくWell-being”の共通指標を社会実装するとともに、得られたデータを活用して“はたらくWell-being”をアジェンダ化し、「向上させたい」というニーズを引き出すことができます。同時に、抽象度が高い“はたらくWell-being”が事例化されるようになれば、それを見た人が自分なりの最適解を探すヒントになるでしょう。

ニーズの向上と個人への落とし込みが並行して行われることによって、“はたらくWell-being”と「“はたらくWell-being”=パーソル」の双方の認知を高めていきたいですね。

鈴木: 「“はたらくWell-being”=パーソル」の認知が獲得できれば、グループ各社のサービスをソリューションとして提供することができ、パーソルグループとして価値向上につながります。
事業として「はたらく」ことに対して提供できるサービスの厚さは、総合人材サービス企業としてのパーソルグループならではの強みだと思います。

―なるほど、よくわかりました。では、そのほかの施策についても教えていただけますか?

鈴木: 主に個人に「伝える」ための施策として、「はたらくWell-being AWARDS by PERSOL」を実施しています。
「はたらいて、笑おう。」を1年間で最も体現していた方に贈るアワードとして2019年から行ってきましたが、2023年からはグループビジョンとリンクさせ、「“はたらくWell-being”を体現し、その先にある笑顔を社会のチカラに変えた方」を表彰することにしました。

中山: また、東京都市大学の坂倉杏介教授の研究室とパーソル総研との3者の産学共同で、“はたらくWell-being”を体験できるカードゲームづくり(※1)も行いました。このゲームは、プレーヤーが架空の世界の従業員となり、ほかの従業員が打ち明ける悩みに声がけをしていく対話型のゲームです。

ゲームを通して自分を知り、他者を想像する学びを体験することができます。パーソル総合研究所において、このゲームを使ったビジネスゲーム研修の提供もスタートしました。

※1 産学共同で開発された「“はたらくWell-being”を体験する対話型ゲーム‐ いいゆ -」
※2 顔画像を解析することで平均笑顔度や瞬間最高笑顔度を計測する「笑顔測定器」

鈴木: Well-being Initiativeが開催したイベント「One Week for Well-being」では、パーソルオリジナルの笑顔測定器(※2)を使って笑顔レベルをポイントとして可視化し、1ポイントにつき10円を“はたらくWell-being”に貢献する団体に寄付する体験型イベントを行いました。さまざまな年代の方が楽しみながら参加してくれたのが印象的でしたね。

中山: 「はたらいて、笑おう。」を体現する取り組みでしたし、いろいろな方の笑顔を見ることができるとても良いイベントでしたよね。

誰もが当たり前に“はたらくWell-being”を考える世の中に

―社内外、多くの方と連携しながらプロジェクトを進めているのですね。

中山: パーソルグループのためだけではなく、社会的な価値として“はたらくWell-being”の普及に取り組んでいる点を高く評価していただき、社外の有識者、専門家、研究者、組織など、多くの方が私たち以上に取り組みにコミットしてくださっています。
海外においては、オックスフォード大学との共同研究を進めたり、Well-beingをグローバルアジェンダにすることを目指す企業コンソーシアム「日経Well-being Initiative」を通じて、OECD(経済協力開発機構)など海外と連携したり、展開は益々広がっています。

グループ内でもさまざまな部署と連携していますが、今後は先程少し話に出た事業とのつながりを、より強化していきたいと思っています。

鈴木: 正直なところ、事業を推進する立場の方からすると、“はたらくWell-being”は仕事に直結するイメージを持ちづらく、これまでは自分事として捉えづらかったと思うんです。
しかし、中期経営計画に掲げられてから風向きが変わり、事業側から“はたらくWell-being”と事業とのつながりについて問い合わせが来るようになりました。社内の関心が高まりつつある機運を活かして、一体感をもって取り組みを進めていきたいですね。

―ありがとうございました。最後に、今後の展望をお聞かせください。

鈴木: 月並みですが、誰もが当たり前のこととして“はたらくWell-being”を考える世の中にしていきたいです。
まずは、パーソルグループではたらく一人ひとりが先駆者としての自覚を持ち、「今の自分にとっての“はたらくWell-being”」を考え続ける状態を作りたいですね。

中山: 同感です。と同時に、パーソルグループが掲げる理念は、グループだけで実現できるものではないとも思っています。
“はたらくWell-being”が当たり前の世の中をいち早く実現するために、志を同じくする多くの仲間たちといっしょに活動を加速させていく必要があると感じています。 “はたらくWell-being”について考えるなんて当然のことで、誰かがリーダーを務める必要なんてない。“はたらくWell-being”推進プロジェクトも、推進室も必要ない。そんな未来が早く来るといいですね。

※社員の所属およびインタビューの内容などは2024年1月現在のものです。

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