2024年07月24日
2025年05月30日
多くの企業にとって業績を大きく左右する要素となるのが営業力です。顧客折衝を行い受注につなげる営業部門は、常に最前線に立ち、会社の顔として活躍しています。企業がさらに業績を向上させるには、より営業活動に時間を割けるように業務の効率化を推進することが欠かせません。そんな中で、営業活動をバックアップし、営業力を高めるシステムとして注目されているのが「SFAツール」です。
SFAツールとは、営業活動の効率化・自動化を目的とした営業支援システムです。近年、多くの企業がSFAツールを導入し、業務効率化や営業成績の向上、ひいては組織全体の業績アップを実現しています。
そんなSFAツールの基本的な概要から具体的な機能、導入のメリットやステップ、さらに効果的な活用方法まで詳しく解説します。SFAツールの導入を検討している企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
SFAツールは、営業活動を効率化・自動化するための営業支援システムです。SFAは「Sales Force Automation(セールスフォースオートメーション)」の略称で、「営業力の自動化」の日本語訳の通り、営業活動のサポートや業務効率化など、営業部門の活動を支援するためのさまざまな機能を有しています。SFAツールの目的は、営業の業務効率化やパフォーマンス向上によって、ビジネスや企業を業績アップへと導くことです。SFAを代表するツールとしては、Salesforce(セールスフォース)が提供する「Sales Cloud(セールスクラウド)」が挙げられます。

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SFAツールが担うのは、企業の営業部門における情報および業務プロセスの自動化や、営業活動が管理する情報全般のデータ化、そしてデータの蓄積・分析といった、営業活動における一連のプロセスです。SFAツールの導入は、営業活動をより簡素化し、顧客折衝などコア業務に割く時間の創出に寄与します。
SFAツールの主な機能は以下の通りです。
顧客情報の一元管理は、SFAツールの基本的な機能です。企業や担当者といった基本情報や、取引履歴、問い合わせ内容などを詳しく記録し、営業活動に応用できます。営業担当者は顧客状況をすぐに把握できるため、企業ごとの特徴や状況に応じた個別対応が可能になります。
案件管理機能では、商談の進捗をリアルタイムに確認できます。「見込み」「提案中」「契約待ち」など案件のステータスを管理し、受注率や売上予測もダッシュボードから視覚的に把握可能です。営業部門全体の活動状況が反映されるため、より効果的な営業戦略が立てられるでしょう。
商談管理は、商談における業務報告の代替となる機能です。商談内容や進捗状況、次のアクションプランなどをまとめて管理・共有することで、案件ごとの適切なマネジメントやフォロー体制の構築に活用できます。
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SFAツールの予実管理は、売上予測(予算)と実績を比較し、目標達成率を可視化する機能です。また、売上予測と実績にズレがないかを確認し、ズレがあればその原因を解明することもできます。SFAツールでは、これらのデータをもとに、予算設定やリソース配分の最適化ができるため、営業戦略の見直しに役立ちます。
レポーティング機能では、営業活動の成果をまとめたレポートの作成が可能です。売上や顧客、商談などさまざまなデータの多角的な分析ができます。
ワークフロー機能は、顧客情報の一元管理を行い、各種申請や承認を自動化する機能です。営業におけるビジネスフローを自動化ならびに最適化できます。設定した条件にもとづいて自動的なタスク割り当てや、アラートの設定なども可能です。営業活動における業務の流れをシステム上で完結できるため、日々の業務スピードアップにつながります。

SFAツールは企業の営業支援を行うシステムですが、そのほかにも、マーケティング・営業の業務支援を行う、MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客関係管理)などのツールがあります。SFAツールとMAツール、CRMのそれぞれの特徴を把握して、自社の戦略に合わせたツールを選定することが重要です。
また、SFAツールの導入時にはMAやCRMとの連携をおすすめします。リード(見込み顧客)の創出・育成といったマーケティング領域を担うMAツールと、顧客との関係構築で業績向上を目指すCRMとの連携により、営業活動における一連の流れをすべてデータ管理することで、さらなる業務効率化が期待できます。
MAは「Marketing Automation」の略称で、マーケティング活動を自動化し、リード(見込み顧客)の創出・育成を支援するシステムです。リードに対して自社の製品・サービスの購買意欲を高めるマーケティング施策を効率的に実行することで、商談獲得までのプロセスを支援します。主にデジタルチャネルのマーケティングにおいて、その効果を発揮する点が特徴です。
顧客へのアプローチのタイミングを逃さないため、そして再アプローチのチャンスを増やすために、MAとSFAの連携は欠かせません。MAによって獲得した「商談につながる可能性が高いリード」をSFA上に表示できれば、営業担当者はタイミングを逃さずにアプローチできます。また、失注した顧客は見込み顧客としてMAで管理できれば、マーケティングによる接点を持ち続けることが可能です。このように、MAとSFAの連携によりリードを引き継ぐことで、シームレスな営業プロセスが実現するでしょう。
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CRM(顧客関係管理)は「Customer Relationship Management」の略で、既存顧客との関係性を管理する、カスタマーサポートツールです。顧客情報を一元管理し、顧客満足度の向上を図ることで、顧客との長期的な関係を築くことに役立ちます。
SFAは案件化から受注までの管理を、CRMは受注後の顧客フォロー管理を担います。SFAの管理の軸が商談や案件であるのに対し、CRMは顧客ごとに情報を管理するのが特徴です。
CRMとSFAの連携が実現すれば、顧客情報の一元管理が可能となります。「誰が、いつ、何を、どのように提供して商談したか」「成約後はどのようなフォローを行っているのか」といった自社の顧客接点に関する情報を顧客別に蓄積することで、レポーティングや戦略立案の精度が向上します。
また、連携により顧客対応の質や顧客満足度が向上すれば、継続利用やアップセルへとつながるでしょう。
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SFAツールを導入することで、営業活動の可視化や効率化、そしてそれらにもとづいた経営判断の実現など、さまざまなメリットがあります。以下で挙げるような具体的なメリットを把握した上で、導入の有無を判断しましょう。
SFAツールの導入によって、営業メンバーの行動データを集めて分析できます。この分析により、商談プロセスのどの工程で課題が発生しているかを特定し、改善へと導くことが可能です。
例えば、成約に至らない商談の共通点を見つけ出し、具体的な改善策を講じられれば、成約率の向上が期待できるでしょう。また、営業担当者それぞれのパフォーマンスの可視化によって、上長は1on1や日々のフィードバックを通して効果的なサポートができ、チーム全体の業務効率化や業績向上へとつなげられます。
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整理された定量的な実績に基づくデータ活用が意思決定に役立つのは、言うまでもありません。SFAツールは、日々の営業活動記録をデータとして蓄積するため、過去のデータをもとに、営業活動の振り返りや営業戦略の立案が行えます。
さらに、リアルタイムでのデータ分析により、問題の早期発見や対応ができるようになり、経営判断のスピードが格段に上がります。売上予測の精度が向上すれば、予算の設定やリソースの最適な配分が可能になり、マネジメントの効率化も期待できるでしょう。
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良い成績を残している営業メンバーの商談データを分析することで、成功する営業活動のパターンや要因を明確にし、企業のノウハウとして蓄積できます。
どのようなアプローチが成果につながるのか、営業メンバー全体に共有し、営業活動の再現性が高まれば、チーム全体の営業力の底上げにつながります。新人営業メンバーの育成においても活用できるでしょう。
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SFAツールは多くのベンダーから数々の製品が提供されているため、どのツールが自社に合っているか迷う方もいるでしょう。SFAの選定で失敗しないためにも、搭載されている機能や既存システムと連携可能かなど、導入の目的に見合ったツールかどうかを見極めることが大切です。
SFAツールは、ツールやプランによって利用できる機能が異なります。顧客管理、商談管理、レポーティングといった基本的な機能は搭載されているツールが大半ですが、それぞれの機能の詳細は必ず確認しましょう。
自社の課題を解決に導く機能はあるか、自社の業界に特化した機能は標準搭載されているか、されていない場合はカスタマイズできるか、また使いやすさはどうかといった項目が、主なチェックポイントとして挙げられます。自社の業界に特化した機能を備えているツール候補をいくつか選定し、その中から自社の課題にアプローチできるツールを絞り込み比較すると良いでしょう。
トラブル発生時のサポート体制が整っているかも、重要なチェックポイントです。サポートの対応スピードや、電話やチャットなどの対応方法はもちろん、Q&Aやヘルプセンターといったサポートページの充実度も判断基準にすると良いでしょう。
SFAツールの比較・選定の際には、既存システムとの連携ができるかどうかも確認しましょう。CRMやMAなど、他の営業支援ツールとの連携についてはもちろんですが、チャットやスケジューラーともスムーズな連携ができれば、情報の一元管理が可能となり業務効率が向上します。

SFAツールの導入により成果を得るためには、計画的に手順を踏むことが重要です。SFAツールの導入における5ステップを紹介します。
自社の営業活動における課題を明確にすることがファーストステップです。現状の営業におけるプロセスや問題点を把握し、SFAツールで解決したい具体的な課題をリストアップします。例えば、情報の共有が不十分だったり、商談の進捗管理に手間取っていたりなどの課題が考えられるでしょう。
ただし、課題の内容によってはツールの導入が解決策になるとは限りません。今ある課題を適切に把握するためにも、実際に営業を行っている現場の担当者の声は必ず細かくヒアリングしましょう。
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課題を明確にできたら、次はSFAツールを導入する目的を明確にします。例えば、「営業の効率を上げたい」「売り上げを増やしたい」「顧客満足度を高めたい」など具体的な目的を設定することが大切です。
目的を定めた後は、目標の立案によってゴールを明確化することにより、導入後の効果を測定しやすくなります。効果測定を正しく行うためにも「売り上げを〇%上げる」のように、数値化できる目標が望ましいでしょう。明確な目的の下に数値化できる目標を設定すれば、全員が同じゴールを目指して取り組めるため、SFAツール導入後の成長率が高まります。
SFAツールを選定する際は、複数のツールの比較検討が大切です。自社の営業プロセスに必要な機能が全てそろっているかどうかはもちろん、運用コストについてもチェックしましょう。実際に導入している企業の導入事例や口コミを参考にするのも、比較検討手段の一つです。
また、導入前には、現場の担当者にトライアルで実際に使ってもらうことも欠かせません。せっかく導入しても「使いづらい」「必要な機能がない」ようでは、導入が失敗に終わるどころか、業務負荷の増大によって業績悪化につながる可能性もあるでしょう。
自社に合ったツールの選定が完了したら、社内での活用体制を構築します。社内勉強会などで基本的な使い方を学ぶと同時に、導入の目的を共有し、その目的達成のためにツールを活用してもらう意識付けが大切です。
実際に運用を開始した後も、定期的に効果を検証することが大切です。導入目的やKPIに対してどの程度効果が出ているかを検証し、必要に応じて改善策を講じましょう。このようにPDCAサイクルを回し続けることで、より効果的な運用が可能となります。
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多くの営業組織でSFAの活用が進んでいますが、以下のようなお悩みを抱えている企業が多く存在します。
・SFAを導入したものの、組織で活用されない
・導入したが、活用しているか成果が見えづらい
このようなお悩みは、いくつかのポイントを押さえることで改善につながります。
パーソルグループでは、SFA活用で失敗する理由と対策のポイントをまとめた資料を無料で公開しています。
SFA活用にお悩みの営業担当者はぜひご活用ください。
SFAツールは、営業活動を効率化・可視化する便利なツールです。顧客情報や商談の進捗管理はもちろん、売上予測やレポート作成も簡単に行えます。
SFAツールを導入するには、まず自社の課題を整理し、目的を明確にしましょう。その上で、自社に合ったツールを選び、営業チーム全体で導入の目的段階から共有することが大切です。
さらに、SFAツールはMAやCRMといったツールと連携すれば、見込み顧客の管理から成約後のフォローまで、一貫した対応が可能となります。営業活動をサポートし、自社のビジネスを業績向上へ導くためにも、SFAツールを効果的に活用しましょう。