パーソルグループでは、コンプライアンスを「社会からの要請や期待に応え、誠実に事業活動を行っていくこと」と考えています。
この考えのもと、パーソルグループでは2019年11月に「パーソルグループ行動規範」を制定しました。
この行動規範には、国内外のパーソルグループの役員と社員全てに求められるコンプライアンスに基づく基本行動を定めています。
私たちは、お客様や社会から信頼される存在であり続けるために、パーソルグループ行動規範に基づき、高い倫理観を持って誠実に行動していきます。
パーソルグループ行動規範
私たちパーソルグループ社員は、
グループの社員、株主、お客さまや
地域社会に対して、公正、正直、敬意
および誠実さをもって行動します。
パーソルグループでは、パーソルホールディングス内に「グループGRC本部」を設置し、グループ全体のコンプライアンス基本方針の策定、およびグループ各社へのコンプライアンス推進を行っています。
また、各SBUおよびFUの中核会社に設置されている「内部統制推進責任者」により、コンプライアンス推進やコンプライアンス施策の実施をグループ会社へ支援する体制をとっています。
※ SBU:Strategic Business Unit、FU:Function Unit、GRC:ガバナンス・リスク・コンプライアンス
パーソルグループでは、当グループ社員のコンプライアンス意識の向上、各種遵守項目の教育・啓発のため、下記のような施策を行っています。
社員が企業倫理やコンプライアンスの観点からどのように行動すべきかを明示した手引きとして「コンプライアンス・ハンドブック」を作成し、コンプライアンスの啓発活動を行っています。
役員・社員に対して各種コンプライアンス教育・研修を実施しています。
また下記のほか、グループ各社においてそれぞれの事業や地域に即した教育・研修プログラムを実施しております。
名称 | 内容 | 対象 | 2020年3月期実績 |
---|---|---|---|
全社員向けコンプライアンス研修 | パーソルグループの全社員に実施する研修(年1回) | グループ全体 | 期間内修了者:25,811名 |
法務ニュースレター | 業務に役立つ法的知識をイントラネットで発信 | グループ全体 | 配信回数:3回 |
新卒研修 | 新卒者の入社時に実施する入社時研修 | グループ全体 | 合同入社式参加人数:978名 |
中途研修 | 中途入社者に実施する入社時研修 | グループ全体 | グループ各社ごとに随時実施 |
新任管理職研修 | マネジャー(課長級)昇進時に実施する研修 | グループ全体 | 参加人数:227名 実施回数:2回 |
ホールディングス役員向け研修 | パーソルホールディングスの取締役及び執行役員に対して実施する研修 | パーソルホールディングス |
コンプライアンス活動の浸透・定着状態を継続的に把握するために独自のコンプライアンス意識調査を作成し、年1回グループ全社員を対象に実施しています。
調査結果はリスク・コンプライアンス室にて分析・評価したのち、経営層や人事企画部門に報告し、改善が必要な項目は新たなコンプライアンス推進施策の導入を検討するとともに、優れている項目は更なる高度化を目指すなど、コンプライアンス経営推進の参考にしています。
パーソルグループでは、社員から法令違反等に該当するおそれのある行為に関する通報・相談を受け付けるため、
パーソルグループ外部の専門機関に「公益通報ホットライン」窓口を設置しています。
「公益通報ホットライン」では、匿名での通報も受け付けています。また、通報の受付から調査、是正措置の実施及び再発防止策の策定までを適切に行うため、パーソルホールディングスのコンプライアンス管掌役員を責任者とし、同社リスク・コンプライアンス室がグループ横断的に通報に対応する仕組みを整備し、運用しています。
また、パーソルグループの内部通報制度は2019年6月に消費者庁の「内部通報制度認証(自己適合宣言登録制度)」の登録事業者となりました。
パーソルグループでは、お預かりする全ての個人情報を関連法令、規範等に基づき適正に取扱います。
また、パーソルグループでは「情報セキュリティ基本方針」および「個人情報保護方針」を定め、ウェブサイトなどで公表し、ステークホルダーの皆様との継続した信頼関係構築に努めてまいります。
併せて、高度化するサイバー攻撃や情報漏えいリスクからグループ内の情報資産を守るとともに、情報セキュリティ・インシデントによる被害の予防対策と緊急時体制を強化するため、CSIRT「PERSOL-SIRT」を設置し、2016年4月、日本シーサート協議会に加盟登録いたしました。
パーソルグループでは法令遵守体制の強化に努めています。当社内及び主要なグループ会社等に法務部門を設置し、連携・情報交換等を行いながら、業法や重要関係法令の改正に対しても適切に対応できるよう、情報収集・分析・発信等を行っています。
パーソルグループでは、ステークホルダーの皆さまの期待に応え、「パーソルグループ行動規範」に則った事業運営をさらに推進するため、贈収賄、利益相反などの腐敗行為の防止に関する取り組みに注力し、その取り組み状況を当社取締役会に定期的に報告します。
また、パーソルグループの取引先等に対しても、腐敗行為防止に関するこれらの取り組みを進めていくよう、求めます。
(1)法令遵守
パーソルグループは、不正競争防止法等の腐敗行為防止に関連する法令を遵守します。また、国家公務員倫理法、国家公務員倫理規程、地方自治体等の定める倫理規程についてもその趣旨を理解し、当該法令及び規程に抵触する事態を発生させないよう努めます。
(2)適正な会計処理と記録
パーソルグループは腐敗防止に関する法令と行動規範の遵守に関する説明責任を果たすため、適切な内部統制システムのもと、支出に関する承認書面、会計帳簿等を事実に基づき正確に記録し、関連帳票を適正に保管します
(3)周知・教育研修の充実
パーソルグループは、 行動規範・本取り組み方針および関連規程について社内通知資料やイントラネット等にて常時閲覧可能にすることで周知に努めます。
また、腐敗防止に向けた倫理意識の更なる浸透、および腐敗防止体制の維持・改善のため、定期的な教育研修等の取り組みを継続します。
(4)通報窓口の設置と運用
パーソルグループは、行動規範・本取り組み方針および関連規程、ならびに関係法令等に違反する行為、およびその疑いが認知された場合には、内部通報窓口(公益通報ホットライン)の仕組みを活用し、通報者と確認を取りながら、誠実に事実の確認を行い、必要な是正を行います。
(5)違反等の処置
パーソルグループは、腐敗防止関連法令や行動規範・本取り組み方針に違反した役員・従業員を、グループ各社の社内規程・就業規則等に従って厳正かつ迅速に処分します。
なお、当該違反行為が発覚した場合は、取締役会に報告します。
また、取引先や代理人等によるあらゆる腐敗行為の事実を把握した場合には、取引の継続を速やかに停止します。
パーソルグループでは反社会的勢力に対し、毅然とした態度で対応し一切の関係を遮断します。所轄警察署や特殊暴力防止に関する地域協議会等から関連情報を収集し不測の事態に備えるとともに、事態発生時にはグループGRC本部を中心に外部機関と連携し、組織的に対処します。