プロジェクトマネジメント研修とは|成果が出る研修カリキュラム例を紹介

近年は組織や部署を横断したプロジェクト単位で業務を遂行する企業が多く、プロジェクトマネジメントの重要性が高まっています。一方、プロジェクトマネジメントに関する十分なスキルを身につけている人材は決して多くはありません。そこで多くの企業が取り入れているのが、以下のようなプロジェクトマネジメント研修です。

【プロジェクトマネジメントの研修例】

テクニカル
(例:プロジェクトマネジメント入門研修)
プロジェクトマネジメントを実施する上での全体観を理解し、計画立案と実行、完了の基本を身につける

1. プロジェクトマネジメントとは
2. プロジェクト立ち上げ
3. プロジェクト計画
4. プロジェクトの実行とコントロール
5. プロジェクトの完了
リーダーシップ
(例:ネゴシエーションスキル研修)
プロジェクトマネジメントに適用される交渉の重要性や基本的な知識・スキルを身につける。

1. 交渉の全体像
2. 状況の把握
3. 交渉の準備
4. 交渉の実施
5. 対立型交渉
6.リスクマネジメントとしての交渉
7.協調型交渉
ストラテジー
(例:ビジネス思考研修)
ビジネス全体を捉える視点を身につけ、視座を高める

・ ビジネス全体を捉える視点
・ ビジネスゴール(戦略)
・ ビジネス遂行(戦術)
・ コミュニケーション(組織力)
・ 自己成長(育成)

本記事では、プロジェクトマネジメントの種類や実際の研修プログラム例、プロジェクトマネジメント研修の効果を高めるポイントや、研修の選定ポイントを分かりやすく解説します。

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目次

プロジェクトマネジメント研修とは?

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトを成功に導くためにチームや時間などのリソースを適切に配分・活用し、推進するための管理手法を指します。

具体的には、プロジェクトの責任を担うマネージャーが計画作成や人員配置、意思命令系統の構築を行い、作業の進捗やリスクなどをコントロールしながら、プロジェクト成功までのプロセスを推進します。

プロジェクトマネジメント研修で実施されるプログラムやセミナーは、主に以下の3つです。

    • テクニカル・・・プロジェクトの基本的な流れを学べる
    • リーダーシップ・・・チームメンバーを活かす方法を学べる
    • ストラテジー・・・施策の立案から実行までの流れを学べる

研修の対象者や習得させたいスキルによって、異なる研修プログラムが用意されています。

プロジェクトマネジメントの定義や概要、必要なスキルについて改めて確認したい方は、「プロジェクトマネジメントとは?必須スキルやフレームワークを紹介」をご覧ください。

テクニカル中心のプロジェクトマネジメント研修

テクニカル中心のプロジェクトマネジメント研修では、プロジェクトを推進するにあたって欠かせない実務的なスキルを習得できます。プロジェクトの立ち上げから計画、実行、管理、完了までの一連のプロセスにおいて、プロジェクトマネージャーに求められるスキルを、主に以下の4つの研修を通じて学ぶことが可能です。

    1. プロジェクトマネジメント入門研修
    2. リスクマネジメント研修
    3. ITプロジェクトマネジメント研修
    4. ケーススタディ研修

1.プロジェクトマネジメント入門研修

プロジェクトマネジメント入門研修では、プロジェクトマネジメントの基本的な流れを体系的に学びます。体系的にプロジェクトマネジメントを学ぶ機会を設けていない企業や、自社のプロジェクトマネジメントを標準化したい企業におすすめです。主にWBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)とリスクマネジメントを中心に扱い、講義と演習を繰り返します。

目的 プロジェクトマネジメントを実施する上での全体観を理解し、計画立案と実行、完了の基本を身につける
プログラム例 1.プロジェクトマネジメントとは
2.プロジェクト立ち上げ
3.プロジェクト計画
4.プロジェクトの実行とコントロール
5.プロジェクトの完了
【参考】パーソル総合研究所「プロジェクトマネジメント入門

属人化している知識や経験を組織の財産にすることで、個別のプロジェクトマネジメントにとどまらず、組織全体の変革や利益創出に貢献できるようになります。

2.リスクマネジメント研修

リスクマネジメント研修では、プロジェクトにおけるリスクの理解をはじめ、リスクの影響度を評価する手法、リスクコントロールの手法なども学習します。受講者参画型の演習やケーススタディを通じて、リスクマネジメント上の理論や考え方を習得し、実際の業務への応用を目指します。

目的 リスクを特定して影響度合いを評価したり、効果的なリスク対応戦略を立案する手法を身につける
プログラム例 1.プロジェクトマネジメントとは
2.プロジェクト立ち上げ
3.プロジェクト計画
4.プロジェクトの実行とコントロール
5.プロジェクトの完了
【参考】パーソル総合研究所「プロジェクト・リスクマネジメント

3.ITプロジェクトマネジメント研修

ITプロジェクトマネジメント研修では、ウォーターフォール型(上流工程から下流工程へ進める開発手法)のプロジェクトマネジメントに関して体系的に学習します。研修のゴールは、プロジェクトの進行や品質、コストの管理を適切に実行できるようになることです。

まずはプロジェクトマネジメントの全体像を理解したのち、プロジェクトのステークホルダーの特定・分類や、円滑に進行させるための計画・実行など実践的な進め方について学びます。

目的 ウォーターフォール型プロジェクトの進行や品質、コストの管理を適切に実行できるようにすること。
プログラム例 <1日目>
・はじめに
・プロジェクトマネジメントの基礎
・プロジェクトの立ち上げ
・プロジェクト計画の策定
 ※スケジュールは1日目・2日目で前後する場合があります
<2日目>
・見積り
・プロジェクトチームの設立育成
・プロジェクトの実行とコントロール
・プロジェクトやフェーズの終結
・まとめ
 ※演習は、ITに関わるプロジェクト事例を用います
【参考】パーソル総合研究所「ITプロジェクトマネジメント

4.ケーススタディ研修

ケーススタディ研修では、複雑なケーススタディを題材に、各種トラブルの対処法について理解を深めます。基本的なプロジェクトマネジメントスキルが身についている中級者向けの研修です。

難易度の高い前提条件や制約のもとに生じる問題を、円滑に解決するための思考力を養います。また、他の受講者との交流を通じて、新たな視点からの解決方法や異なる価値観に触れられるため、プロジェクトマネージャーとしての視野を広げるのにも役立ちます。

目的 複雑なトラブルに対応する力を身につける。
プログラム例 <ケーススタディ例>
・プロジェクト内のQCDのコンフリクト
・お客様およびメンバー間のコンフリクト
・問題プロジェクトにおける対応等

<学習内容>
1.RBSとは
2.実践W/S①
3.実践W/S②
4.実践W/S③
5.実践W/S④
6.実践W/S⑤
7.まとめ
【参考】パーソル総合研究所「プロジェクトマネジメント応用(ケーススタディ)

リーダーシップ中心のプロジェクトマネジメント研修

プロジェクトを推進するマネージャーには、業務遂行能力以外にチームを牽引するリーダーシップ力が求められます。リーダーシップ中心のプロジェクトマネジメント研修は、主に以下の2つです。

    1. ネゴシエーションスキル研修
    2. リーダーシップ研修

研修では、チームメンバーの能力を最大限引き出すコミュニケーション力やリーダーシップ力の習得を目指します。

1.ネゴシエーションスキル研修(交渉、折衝に必要な能力)

コミュニケーション能力はすべてのプロジェクトの成功に不可欠ですが、特に重要なコンフリクトの解消や合意形成するネゴシエーション力の知識とスキルを学習できます。ケーススタディや演習を多く取り入れ、学んだ知識の確認と実践力の強化を目指します。

目的 プロジェクトマネジメントに適用される交渉の重要性や基本的な知識・スキルを身につける。交渉のタイプ(競合的・協調的)に対しての対処できるようになる
プログラム例 1.交渉の全体像
2.状況の把握
3.交渉の準備
4.交渉の実施
5.対立型交渉
6.リスクマネジメントとしての交渉
7.協調型交渉
【参考】パーソル総合研究所「プロジェクトを動かす交渉スキル

2.リーダーシップ研修

リーダーシップとは、目標達成のために組織や集団、チームを導く力を指します。

パーソル総合研究所のリーダーシップ研修では、受講対象者の世代によって研修内容を変えています。次世代のリーダーである若手人材の場合は、成長・創造の可能性を開花させる「リードマイチャレンジ」というプログラムを、ミドル世代の場合は、ものの見方や考え方の枠組みを広げて進化させる「リードマイトランジション」を提供しています。

リーダーにはコミュニケーションスキルをはじめとした多種多様なスキルが求められるため、リーダーシップ研修のプログラムも多岐にわたります。受講対象者のスキルや自社の課題に合わせて、適切なプログラムを選びましょう。

対象者 若手中堅人材(25~34歳が目安)
目的 小さな実践をスタートに、主体的な挑戦を通して成長・発達の基盤を作る
プログラム例 1.自己の経験、職場の現状の振り返りと言語化
2.成長や挑戦を妨げるストッパーの発見
3.コーチングゲームを通した創造性、発想の喚起
【参考】パーソル総合研究所「「リードマイチャレンジ」ストラテジー(戦略)中心の研修

【関連記事】「リーダーシップ研修とは?目的やカリキュラム例・得られるスキルを解説」を読む

ストラテジー中心のプロジェクトマネジメント研修

プロジェクトマネジメントでは、ビジネス全体を俯瞰する力や施策に適している戦略を立てる力が求められます。そのために必要な能力を養うストラテジー中心のプロジェクトマネジメント研修としては、以下の2つが挙げられます。

    1. ビジネス思考研修
    2. 戦略立案力強化研修

1.ビジネス思考研修

プロジェクトマネージャーの役割は、単にスケジュールやコストを管理するだけではありません。自分自身の携わるプロジェクトが組織の上位戦略とどのようにつながっているのか、高い視座でビジネス全体を意識する必要があるでしょう。

目的 ビジネス全体を捉える視点を身につけ、視座を高める
プログラム例 ・ビジネス全体を捉える視点
 ―ビジネスゴール(戦略)、ビジネス遂行(戦術)、コミュニケーション(組織力)、自己成長(育成)
・ビジネスゴール(戦略)
 ―経営環境の理解
 ―ビジョン・ミッション・戦略の明確化
 ―ゴールの設定
・ビジネス遂行(戦術)
 ―組織機能の理解
 ―機能別KPIの設定・ビジネス遂行(戦術)-2  
 ―課題の明確化
・コミュニケーション(組織力)
 ―意思疎通における阻害要因の理解
 ―効果的な伝え方
 ―コーチングの必要性
 ―対立の対応
・自己成長(育成)
 ―個人を取り巻く環境の理解
 ―自己理解
 ―啓発点の明確化
【参考】パーソル総合研究所「PMに求められるビジネス思考

2.戦略立案力強化研修

組織の戦略立案の概要を学び、その施策として実施されるプロジェクトの立案方法を習得するプログラムです。SWOT分析や戦略マップ(BSC)、戦略策定書の考え方を学びながら、企業としてのアクションプランや戦略企画書の設計・作成を目指します。

目的 経営戦略を策定するための基礎知識とスキルを身につける
プログラム例 0. 経営戦略の目的
1. 事業ドメイン
2. SWOT分析
3. SWOTクロス分析
4. 重要成功要因
5-1. 戦略マップ(BSC)
5-2. 戦略展開書
6. アクションプラン
7. 戦略企画書
【参考】パーソル総合研究所「ITCフォローアップ研修:システム導入のための戦略立案力強化研修

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パーソルグループでは、研修プログラムの策定や研修後のフォローアップなど、企業の人材育成に関する課題解決を包括的にサポートしています。

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プロジェクトマネジメント研修の目的

企業がプロジェクトマネジメント研修を実施する目的には、主に以下の2つがあります。

1.上流人材の育成

上流工程とは、製品生産やシステムの開発における一連の工程を川の流れに例えた表現で、その初期工程にあたる部分を指します。具体的には、顧客の事業を理解し、経営課題や業務課題を解決するための企画や要件定義が上流工程にあたります。

プロジェクトマネジメント研修は上流工程を任せられる優秀な人材の育成を目的とし、より市場価値の高いサービス提供を実現します。

2.組織戦略の効率的な遂行

プロジェクトマネジメント研修では、基礎的な概論だけでなく、実際にプロジェクトを管理・運営する上で必要な目標設定から計画の立案、実行、管理まで一連の流れを体系的に学びます。

研修の実施によってプロジェクトマネージャーのスキルが向上すれば、社内のさまざまなプロジェクトが円滑に進み、組織戦略を効率的に遂行できるようになるでしょう。つまり個人のスキルアップだけに終始することなく、変化が激しく不確実性の大きいビジネス環境に適応できる人材の育成によって、組織力の強化につながるのです。

プロジェクトマネジメントを学ぶ3つのメリット

プロジェクトマネジメントは、企業のリソースを最適化し、生産性向上を目指す上で重要な役割です。具体的にプロジェクトマネジメントを学ぶメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

    • 問題を早期発見できる
    • 仕事の方向性を共有できる
    • 仕事の優先順位がはっきりする

問題を早期発見できる

プロジェクトマネジメント研修を通じて計画の立案から実行、管理までの一連の流れを学ぶことで、リスクや課題を素早く特定できるようになります。例えばプロジェクトで納期遅れが生じた場合、事前にリスク分析を行っていれば、原因の特定と対策を迅速に進められ、影響範囲を最小限にとどめられます。

プロジェクトマネジメントの知識を深めることで、問題を早期発見できるだけではなく、効率的な解決策を導く力も養えるでしょう。問題発見できるスキルは、プロジェクトの成功に不可欠です。

仕事の方向性を共有できる

プロジェクトマネジメントによって作業工程や納期などが明確化されることで、プロジェクトメンバー全員が目標の達成に必要なことを理解しやすくなります。プロジェクトの目標を各メンバーが把握していると、それぞれが自身の役割において効率的に業務を進められます。

プロジェクトマネジメントは、単にメンバーにタスクを割り当てるだけではなく、一つひとつのタスクの意義と目的をプロジェクト全体で共有する上でも大きな役割を果たします。

仕事の優先順位がはっきりする

プロジェクトマネジメントを行うことで、プロジェクトの具体的な目標と期限設定ができるため、タスクの重要度を判断できます。期限が迫ったプロジェクトのタスクは、その他の業務よりも優先しなければなりません。仕事の優先順位が明らかになると、作業の効率化を図れます。

プロジェクトマネジメントが正しく機能することで、メンバーのリソースを効果的に配分でき、プロジェクトの遅延が起こりにくくなるでしょう。

プロジェクトマネジメント研修で身につく5つのスキル

プロジェクトマネジメントにおいては業務遂行能力以外にも、事業戦略を立案する力やプロジェクトの士気を高める力など、多種多様なスキルが求められます。プロジェクトマネジメント研修では、主に5つのスキルを取得することを目指します。

スキル1.プロジェクト構築・推進能力

マネージャーはプロジェクトの品質やコスト、納期をバランス良く管理するスキルが求められます。これらのスキルはプロジェクト管理の基本とされ、QCDという3つの要素で構成されます。

    • Quality(品質)
    • Cost(コスト)
    • Delivery(納期)

プロジェクトにおける売上・利益の創出の観点から見ても、QCDに基づいてバランスのよい活動・業務プロセス構築をしなければなりません。

プロジェクトマネジメント研修では、QCDを可視化しプロジェクトを構築・推進していくスキルを取得します。

スキル2.コミュニケーション力

特に規模の大きいプロジェクトでは、立場やバックグラウンドの異なる複数のメンバーが参画します。時にはメンバー間で意見が食い違ってしまったり、意図がうまく伝わらなかったりするケースもあるため、プロジェクトマネージャーは各ステークホルダーに対して確認や相談、調整、交渉などを丁寧に行い、プロジェクトがスムーズに進行するように意思疎通を図る必要があります。

スキル3.タスク・スケジュール管理能力

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト各工程のスケジュールや進捗を常に把握しておく必要があります。作業ミスや納期遅延などのトラブルがなるべく起こらないように管理し、決められた期間内で最大限の成果を出さなければならないためです。

スキル4.判断・問題解決力

プロジェクトをどんなに慎重に進めたとしても、想定外のトラブルは起きてしまうものです。もちろんトラブルが起こらないように努力することは大切ですが、起こってしまったトラブルに対しては迅速かつ適切な対処が求められます。トラブルが発生したら、プロジェクトマネージャーはすぐに原因を特定し、どのような対応を行うべきかを判断して、課題解決のアクションをとらなければなりません。

スキル5.リーダーシップ力

プロジェクトマネージャーは、目標達成のためにリーダーシップによってメンバーを牽引していく存在です。メンバーの能力を最大限に引き出せるような体制を構築し、適切な指示やアドバイスを出しながらプロジェクト成功へ導くことが求められます。

プロジェクトマネジメント研修の4つの選び方

プロジェクトマネジメント研修には、様々なテーマの研修プログラムが用意されています。どのようなテーマの研修プログラムを実施すればよいかは企業によって異なるため、自社の課題や環境に適したものを選びましょう。ここでは、プロジェクトマネジメント研修の選び方を説明します。

選び方1.解決すべき課題を洗い出し、テーマを決める

プロジェクトマネジメント研修の実施を検討する際には、まず自社が抱える課題を明らかにし、対策として行うべき研修内容や研修の対象者を選定しましょう

例えば、自社でプロジェクトマネジメントの実務経験者が少なく、初めてプロジェクトマネジメントを学ぶ社員が多い場合は、進捗管理やリスクマネジメント、品質管理などについて学ぶ研修が適しているでしょう。また、「PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)」のプロジェクトマネジメント体系に沿って学ぶのもおすすめです。

自社に最適な研修を選ぶのが難しい場合は、プロジェクトマネジメント研修を提供している外部の専門会社に相談してみるのもおすすめです。目的や課題のヒアリングに基づいて、効果的な研修プログラムの提案を受けられます。研修実施の流れや費用なども確認できるため、人材育成のリソースやノウハウに不安のある企業は一度相談してみると良いでしょう。

選び方2.研修の実施形式を決める

実施する研修のテーマが定まったら、研修の具体的な実施形式を決定します。プロジェクトマネジメント研修の受講対象者は、現場業務で多忙なケースが少なくありません。検討する際は研修の内容だけでなく、受講に無理のない実施形式やスケジュールを考慮しましょう。

プロジェクトマネジメント研修は1日だけで終わるものから、数日かけて受講するものもあります。また、以下の通り実施形式もさまざまです。

研修 メリット デメリット
社内研修 ・会社独自の研修を行える
・参加のハードルが低い
・新しい外部の視点に触れる機会が少ない
・専門的なスキルの習得が難しい
社外研修(オフライン) ・社外の新しい知識を取り入れられる
・異業種の参加者と交流できる
・時間や場所に縛られる
・交通費や宿泊費などのコストが発生する
オンライン研修 ・場所を問わずに研修できる
・自分のペースで学習できる
・実践的な学習が難しい
・自己管理能力が求められる
OJT ・実践的なスキルが身につく
・効率的に新しいスキルを身につけられる
・講師の質によってインプットの質が変わる
・実務に支障が出る可能性がある
e-ラーニング ・何度も繰り返し学習できる
・場所を選ばずに学習できる
・実践的な知識が身につきにくい
・自己管理能力が求められる

社内研修

社内研修では、自社特有の研修を自由に行えるメリットがあります。自社で浸透している仕事の進め方や考え方などがある場合は、社内研修を取り入れるのが良いでしょう。

社外研修

社外研修は、社内と異なる価値観に触れることができます。研修担当者側も、一から研修内容を考える必要がないので、業務の負荷も削減できるのが特徴です。

オンライン研修

コロナ禍以降は、遠隔でも参加できるオンライン研修の導入も増えました。オンライン研修の場合、スマートフォンやパソコンを使用して場所を問わず参加でき、内容によっては繰り返し学習できるのがメリットです。

OJT

OJTとは上司や先輩社員が、部下や後輩社員に対して実際の仕事を通じて指導し、知識や技術などを身につけさせる教育方法です。現場で試行錯誤しながらスキルアップを図れるため、短期間で実践力を養うのに適しています。

e-ラーニング

e-ラーニングは、スライド資料や動画などの研修コンテンツを受講者が閲覧・視聴して学ぶ形式です。受講者一人ひとりのペースで学ぶことができ、繰り返し見直すこともできます。

選び方3.費用と研修内容のバランスを確認する

プロジェクトマネジメント研修の選定で失敗しないためには、費用の相場を把握しておくことも重要です。一般的には研修内容によって料金が変動しますが、必ずしも料金の高さと研修のクオリティが一致するわけではありません。大体の費用感をおさえておくことで、失敗を防ぎやすくなります。

プロジェクトマネジメント研修の一般的な費用感は、以下の通りです。

例1 時間:8時間
金額:55,000円(税抜価格50,000円)
定員:20名
形式:オンラインセミナー
例2 時間:8時間
金額:33,000円(税抜価格30,000円)
定員:20名
形式:オンラインセミナー
例3 時間:8時間×2日
金額:110,000円(税抜価格100,000円)
定員:20名
形式:オンラインセミナー

※上記はあくまで一例です。場合によって大きく異なるケースもあります。

プロジェクトマネジメント研修は、費用の安さだけで選ばないことが重要です。ロールプレイングやグループワークなどを取り入れた実践的な研修や専門性の高い研修を実施する場合、また評判の良い企業・講師に依頼する場合は、どうしても費用が高くなります。しかしその分、効果的な研修を実施できる可能性が高いでしょう。

プロジェクトマネジメント研修を選ぶ際には、費用だけでなく自社の課題に適した内容や形式かどうかを見極めるのがポイントです。

選び方4.評判・口コミを参考にする

プロジェクトマネジメント研修を選ぶには、過去の受講者からの評判や口コミを参考にすることも大切です。

研修会社のホームページに掲載されている「受講者の声」や、研修会社の比較サイトのレビューなどが参考になるでしょう。特に同業界の企業で成果につながっている研修であれば、より効果が期待できます。

評判や口コミを参考にする際は評価の高低だけでなく、何がどのように良かったのか、具体的な内容を確認すると良いでしょう。「講師の教え方」「研修内容」「形式」「費用」など、ポイントに分けて比較することもおすすめです。

プロジェクトマネジメント研修のご相談はパーソルグループへ

チームを目標達成に導くプロジェクトマネージャーに求められるスキルは、プロジェクトの構築・推進能力からリーダーシップ力と多岐にわたります。とはいえ一度に全てを習得することは難しく、短期的なスキル獲得は受講者の負担にもなりかねません。

パーソルグループでは、研修内容の設計から、アセスメントによる自己理解や課題認識、研修前後の上司によるフォロー・コーチングまで、企業の課題感に合わせて複数の施策を組み合わせ、プロジェクトマネージャー育成に向けた総合的な支援を実施しています。

プロジェクトマネージャーの育成に悩んでいる企業、研修の見直しを検討している企業は、ぜひパーソルグループにご相談ください。

失敗しない研修プログラム選びを支援します

プロジェクトマネジメント研修に限らず、研修はただ実施するだけでは意味がありません。研修後に受講者が実務で実践できるように設計することが大切です。

30年・21,000社以上の人材開発実績をもつパーソルグループでは、1社1社にあわせた最適な研修プログラムをご提供します。

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まとめ|プロジェクトマネジメントスキルは、多種多様な業務に活かすことができる

プロジェクトマネージャーに求められるスキルは幅広いため、組織に貢献できる優秀な人材を育成する上でプロジェクトマネジメント研修の実施は有効です。プロジェクトマネジメント研修の効果を高めるには、自社の人材育成における課題を洗い出し、解決につながる研修プログラムを選ぶことが大切です。社内にリソースやノウハウが不足している場合は、研修会社への外部委託も検討してみましょう。

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