プロジェクトマネジメント研修の4つの選び方
プロジェクトマネジメント研修には、様々なテーマの研修プログラムが用意されています。どのようなテーマの研修プログラムを実施すればよいかは企業によって異なるため、自社の課題や環境に適したものを選びましょう。ここでは、プロジェクトマネジメント研修の選び方を説明します。
選び方1.解決すべき課題を洗い出し、テーマを決める
プロジェクトマネジメント研修の実施を検討する際には、まず自社が抱える課題を明らかにし、対策として行うべき研修内容や研修の対象者を選定しましょう。
例えば、自社でプロジェクトマネジメントの実務経験者が少なく、初めてプロジェクトマネジメントを学ぶ社員が多い場合は、進捗管理やリスクマネジメント、品質管理などについて学ぶ研修が適しているでしょう。また、「PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)」のプロジェクトマネジメント体系に沿って学ぶのもおすすめです。
自社に最適な研修を選ぶのが難しい場合は、プロジェクトマネジメント研修を提供している外部の専門会社に相談してみるのもおすすめです。目的や課題のヒアリングに基づいて、効果的な研修プログラムの提案を受けられます。研修実施の流れや費用なども確認できるため、人材育成のリソースやノウハウに不安のある企業は一度相談してみると良いでしょう。
選び方2.研修の実施形式を決める
実施する研修のテーマが定まったら、研修の具体的な実施形式を決定します。プロジェクトマネジメント研修の受講対象者は、現場業務で多忙なケースが少なくありません。検討する際は研修の内容だけでなく、受講に無理のない実施形式やスケジュールを考慮しましょう。
プロジェクトマネジメント研修は1日だけで終わるものから、数日かけて受講するものもあります。また、以下の通り実施形式もさまざまです。
研修 |
メリット |
デメリット |
社内研修 |
・会社独自の研修を行える ・参加のハードルが低い |
・新しい外部の視点に触れる機会が少ない ・専門的なスキルの習得が難しい |
社外研修(オフライン) |
・社外の新しい知識を取り入れられる ・異業種の参加者と交流できる |
・時間や場所に縛られる ・交通費や宿泊費などのコストが発生する |
オンライン研修 |
・場所を問わずに研修できる ・自分のペースで学習できる |
・実践的な学習が難しい ・自己管理能力が求められる |
OJT |
・実践的なスキルが身につく ・効率的に新しいスキルを身につけられる |
・講師の質によってインプットの質が変わる ・実務に支障が出る可能性がある |
e-ラーニング |
・何度も繰り返し学習できる ・場所を選ばずに学習できる |
・実践的な知識が身につきにくい ・自己管理能力が求められる |
社内研修
社内研修では、自社特有の研修を自由に行えるメリットがあります。自社で浸透している仕事の進め方や考え方などがある場合は、社内研修を取り入れるのが良いでしょう。
社外研修
社外研修は、社内と異なる価値観に触れることができます。研修担当者側も、一から研修内容を考える必要がないので、業務の負荷も削減できるのが特徴です。
オンライン研修
コロナ禍以降は、遠隔でも参加できるオンライン研修の導入も増えました。オンライン研修の場合、スマートフォンやパソコンを使用して場所を問わず参加でき、内容によっては繰り返し学習できるのがメリットです。
OJT
OJTとは上司や先輩社員が、部下や後輩社員に対して実際の仕事を通じて指導し、知識や技術などを身につけさせる教育方法です。現場で試行錯誤しながらスキルアップを図れるため、短期間で実践力を養うのに適しています。
e-ラーニング
e-ラーニングは、スライド資料や動画などの研修コンテンツを受講者が閲覧・視聴して学ぶ形式です。受講者一人ひとりのペースで学ぶことができ、繰り返し見直すこともできます。
選び方3.費用と研修内容のバランスを確認する
プロジェクトマネジメント研修の選定で失敗しないためには、費用の相場を把握しておくことも重要です。一般的には研修内容によって料金が変動しますが、必ずしも料金の高さと研修のクオリティが一致するわけではありません。大体の費用感をおさえておくことで、失敗を防ぎやすくなります。
プロジェクトマネジメント研修の一般的な費用感は、以下の通りです。
例1 |
時間:8時間 金額:55,000円(税抜価格50,000円) 定員:20名 形式:オンラインセミナー |
例2 |
時間:8時間 金額:33,000円(税抜価格30,000円) 定員:20名 形式:オンラインセミナー |
例3 |
時間:8時間×2日 金額:110,000円(税抜価格100,000円) 定員:20名 形式:オンラインセミナー |