2022年11月28日
2024年08月29日
リーダーシップ研修(リーダー研修)とは、組織を牽引するリーダーに欠かせない知識や能力を身につけるための研修です。昨今、労働人口の減少によって組織の生産性向上が求められるなかで、部署やチームを率いて成果を出せる人材の育成が重要視されています。実際に、次世代リーダーの育成に積極的に取り組んでいる企業は少なくないでしょう。
リーダー研修の目的 | 管理職や次世代リーダーがリーダーシップを身につけ、組織の生産性向上を目指す |
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カリキュラム例 | ・メンバーの自主性を引き出すためのかかわり方を学ぶ ・メンバーに仕事を任せるための計画や対人関係スキルを学ぶ ・ものの見方や考え方の枠組みを広げ、高度なリーダーシップを学ぶ |
本記事では、リーダー研修に求められるものや、目的別の具体例とおすすめの研修内容や進め方について解説します。
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企業を取り巻く環境が変化し続ける今、先を見通して目標や方向性を示し続けることのできるリーダーシップ育成が急務です。
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目次
リーダーシップ研修とは、リーダーに求められる知識や、統率力・指導力などの能力を養うための研修です。
終身雇用の崩壊や人材の流動化とともに会社に依存しない働き方が社会的に奨励される一方で、会社の持つ経営資源を最大限に活用して価値を生み出せるリーダーは、多くの組織にとって欠かせない存在と言えます。
しかし優秀な人材の獲得競争が激化するなかで、初めからリーダーとしての能力が十分に備わった人材を採用するのは難しい状況にあります。ポテンシャルのある人材を自社で育成する必要があるため、リーダーシップ研修が不可欠なのです。
リーダーシップ研修の目的は、組織の生産性向上です。部署やチームのメンバーを先導するリーダーを育成することによって、組織全体のエンゲージメントや士気が高まり、目標達成につながりやすくなります。
また、メンバーとの信頼関係を築いて組織全体を活性化させることも、リーダーシップ研修の目的の一つです。リーダーが一人ひとりと向き合い、コミュニケーションを積み重ねることで、メンバーの退職防止やモチベーションアップが期待されます。
リーダーシップを身につけるべき対象者は、「管理職」「中堅社員」「次世代リーダー」の3つに分類されます。
新任の管理職はもちろん、すでに管理職として部下を率いている人の学び直しの機会としても、リーダーシップ研修は有効です。管理職には、部署やチームに与えられた目標を部下とともに達成するためのマネジメントが求められます。
目標達成に向けて部下のパフォーマンスを最大限引き上げるには、管理職のリーダーシップが不可欠と言えます。
現在は部下を持っていない中堅社員も、後輩への指導やフォローを行う立場としてリーダーシップ研修を実施する企業も少なくありません。中堅社員はいずれ管理職への昇格が考えられるため、将来的なリーダー候補として計画的に研修を受けさせるとよいでしょう。リーダーの適性を判断するうえでも研修が役立ちます。
次世代リーダーとは、部署やチームの管理職ではなく、さらに上の経営幹部候補を指します。近年は、会社の経営に関わる層を育成するためにリーダーシップ研修を実施する企業が増加しています。経営幹部候補に対する研修は、管理職や中堅社員への研修とは異なり、事業の継続的な発展を目的としています。
リーダーシップを身につける方法には、さまざまなアプローチがあります。研修の対象者によって、適したプログラムを選びましょう。ここでは、パーソルグループが実施しているリーダーシップ研修を例に、対象者ごとに取り組むべきプログラムを解説します。
管理職向けの研修は、一般的に部長や課長などのミドルマネージャー層が対象です。発達心理学と教育学の世界的権威であるロバート・キーガン氏が提唱した「成人発達理論」によると、多くのミドル世代は「見方や考え方の枠組み」を理解する点が課題であるとされています。リーダーシップ研修を通じて俯瞰的な視野を持ち、柔軟に対応する力を培うことが大切です。
リーダーがメンバーと接する際に直面しやすい課題に対し、解決に必要なコミュニケーションスキルと対人スキルを身につけるプログラムです。
リーダーには目標達成に向け、チームを牽引していく力が求められます。この研修プログラムを通じて、組織の課題や戦略についてメンバーに正しく伝えられるようになるでしょう。さらに、メンバーに対するフィードバックのスキルをはじめ、重要な組織課題の解決に必要な支援やリソースを確保するスキルも養えます。
具体例
エンパワーメント実践プログラム | メンバーが自律的に行動できる力を引き出すリーダーのかかわり方を学ぶプログラム |
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対象者 | ・マネージャー ・プロジェクトマネージャー |
プログラムの特徴 | ・メンバーの力を引き出す「エンパワーメント」に重点 ・アカデミアとの共同調査・研究に基づいたプログラム ・「着手」「中途」「結果・完了」の3ステップでエンパワー行動を学習 |
プログラムの目的 | 1.メンバーのモチベーションを高めるかかわり 2.メンバーの自律的な行動や成長を促進できるような支援力 3.メンバーの仕事の段階や進捗に応じた、適切な働きかけ |
学習の流れ | 1.エンパワーメントの概要を学ぶ 2.エンパワーメントを実現するエンパワー行動の3ステップを実施 3.全体の振り返り |
中堅社員には、上司の補佐や後輩の指導などの幅広い役割が求められます。その反面、明確な役職や肩書きが与えられていないケースが多く、自身に求められる役割を正しく理解していない可能性もあります。
リーダーシップ研修を通じて、自分一人ではなくメンバーを動かしながら仕事を進める方法を学ぶことで、将来的に管理職に昇格した際にも役立つ視点を得ることができるでしょう。
メンバーに確実に仕事を任せるための対人関係能力を習得するプログラムです。自分でやるべきか、メンバーに任せるべきか、そもそもスキル的に任せられるかなどを判断する能力を養えます。組織全体の視点から業務の重要度や優先度、役割を位置づけ、メンバーが正しい認識で業務に取り組めるように伝える能力も習得できます。
具体例
リーダーシップ強化プログラム(仕事を任せる) | メンバーに確実に仕事を任せるための計画や、対人関係スキルおよびフォローアップスキルを習得するプログラム |
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対象者 | ・チームリーダー ・プロジェクトマネージャー ・マネージャー |
プログラムの特徴 | ・仕事の任せ方についてセルフチェック可能 ・自分でやるべき業務か、メンバーに任せられるか、あるいは任せるべきかを判断することができる ・仕事を確実に任せるためのフォローアップ行動を特定できる |
プログラムの目的 | 1.任せる業務を計画し、適切なメンバーに割り当てることができる 2.全体から見た業務の位置づけや期待役割に関連づけて、メンバーが理解できるように対話できる |
学習の流れ | 1.テキスト・ビデオ学習 2.ディスカッション 3.マイケース練習・ロールプレイ |
コロナ禍以降、多くの企業が導入しているテレワーク制度において、チームのパフォーマンスを最大化する方法を学ぶプログラムです。
この研修プログラムでは、遠隔地に多様なメンバーを抱える状況下で、チームの生産性を向上させる力を養います。特に以下の3つの心理的ニーズがチームのパフォーマンスにどのように影響するかを学び、チームの結束に必要なポイントを理解します。
具体例
リーダーシップ強化プログラム(リモートチームのリーダーシップ) | メンバー同士の場所が離れたチームのパフォーマンスを最大化するフレームワークとリーダーのスキルセットを学ぶプログラム |
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対象者 | ・チームリーダー ・プロジェクトマネージャー ・マネージャー |
プログラムの特徴 | ・心理的ニーズがリモートチームのパフォーマンスにどのように影響するかを理解できる ・多様なチームメンバーの間のコラボレーションを促進できる |
プログラムの目的 | 1.チーム内の結束 2.個人のコミットメント 3.3つの心理のニーズ |
学習の流れ | 1.テキスト・ビデオ学習 2.ディスカッション・グループ演習 3.マイケース練習・キーアクションの練習 |
次世代リーダーとは、将来的に組織の経営者や幹部となりうる人材を指します。有望な人材に対しては早い段階からリーダーシップ研修を受けさせることで、中長期的なキャリア形成と人材戦略に取り組みましょう。
「人を動かす話し方」は相手の関心を引き、行動してもらうための話し方を身につけるプログラムです。相手の要求と自分の目的達成の双方に焦点を当てて考えを整理し、相手を自分の思い通りに行動させる力を養います。反発する相手をコントロールする方法も習得できます。
具体例
リーダーシップ強化プログラム(人を動かす話し方) | 相手の関心を引き、理解を促し、行動を起こしてもらうための話し合いのスキルと進め方を習得するプログラム |
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対象者 | ・チームリーダー ・プロジェクトマネージャー ・マネージャー |
プログラムの特徴 | ・自分の考えが確実に実現されるように具体的なフォローアップ計画を立てることができる ・より高い成果をめざして、改善につながるアイデアを受講者同士交換することができる |
プログラムの目的 | 1.自分の考えを整理する 2.メッセージを効果的に伝える 3.相手の反応を探る 4.行動を求める |
学習の流れ | 1.テキスト・DVD学習 2.ディスカッション 3.マイケース練習 |
さまざまな状況で課題を解決するために必要なリーダーシップを学ぶプログラムです。プレッシャーが大きい状況でもメンバーと信頼関係を築き、ポジティブな職場環境を維持するための原則を学びます。演習やディスカッションを通して、厳しい状況でもポジティブに行動できる力を養います。
具体例
リーダーシップ強化プログラム(リーダーとして認められる) | チームリーダーとしての新しい役割を効果的に担うための方法を習得するプログラム |
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対象者 | ・チームリーダー ・プロジェクトマネージャー ・マネージャー |
プログラムの特徴 | ・チームメンバーのやる気を高めるための方法を特定できる ・上司との建設的な関係を築き、上司から支援を得るための話し合いの準備ができる |
プログラムの目的 | 1.信頼を築き上げる 2.チームのコミットメントを高める 3.上司から支援を得る |
学習の流れ | 1.テキスト・DVD学習 2.ディスカッション 3.マイケース練習・ロールプレイ |
不確定要素が多く、予測困難なVUCA時代に対応するには、市場の捉え方を変えたり、従来とは異なる発想で事業を変革させたりすることが重要です。
組織の成長・発展には、新たな価値を生み出し続けることが欠かせません。これまで自社が積み上げてきた専門的な技術やノウハウを土台として、潜在価値を発見し、価値を発揮する方法を具現化するプロセスを学ぶことで、イノベーションを起こす力を養います。
具体例
リードマイトランジション | リーダーシップの基本を習得したミドル世代の「ものの見方や考え方の枠組み」を広げ進化させるプログラム |
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対象者 | ・マネージャー ・専門職 |
プログラムの特徴 | ・リードマイトランジションは「オンライン学習」「集合のワークショップ」「現場の実践活動」を組み合わせ、実践経験と他者のかかわり、公式のトレーニングから得られる効果的な学びをデザインしている ・ミドル世代(主に40~50代)を対象とし、メンバーに対するマネジメント役割を持つ方向けの「for Manager」、高い専門性を活かしてプロジェクトなどをリードする役割を持つ方向けの「for Professional」の2つのプログラムがある |
プログラムの目的 | 1.無意識のうちにこだわっている「ものの見方や考え方」を広げる「内省の視点」を養う 2.実践とふり返りによる「自己・他者の捉え方の変化」と「内省の習慣化」を促す |
学習の流れ | 1.学習の成立にとって必要な「前提となる知識や経験など」をインプットし、変革テーマを設定する 2.実践して振り返りを行う 3.振り返りとちぎの変革テーマを考える |
貴社の課題にあわせた研修プログラム選びを支援します
パーソルグループでは、リーダー人材を育成する研修プログラムの策定や研修後のフォローアップなど、企業の人材育成に関する課題解決を包括的にサポートしています。
リーダーシップ研修の企画・実施にまつわるお困りごと、お悩みは、ぜひパーソルグループにご相談ください。
これからのリーダーに求められるのは、圧倒的なカリスマ性ではなく、メンバーの強みを引き出す能力です。社会情勢や市場の変化をいち早く察知・予測し、周囲を巻き込みながら対策を立案・検証し、実行に移していく推進力や突破力が求められています。
そもそも「リーダー」とは、集団の力を引き出し、成果を出すために周囲に影響を与える存在を指します。組織全体が同じ方向性で共通の目標を達成するには、優秀なリーダーの存在が欠かせません。
まずは組織やチームとして「どのような成果を求められているか」を理解し、リーダーがメンバーに対して正しい目標と方向性を示し続けることが大切です。チーム全体が同じ目標と方向性で業務に取り組むことができれば、チームに一体感が生まれ、業務の生産性も向上します。
人材不足が深刻化する今、限られた人数で最大限の成果をあげる必要があり、メンバーの能力を引き出す力は重要なリーダーシップといえるでしょう。
テレワークの浸透によって、対面でのコミュニケーションの機会が減少し、さらにはDX(デジタルトランスフォーメーション)も推進されつつあることで、働く環境は大きく変化し続けています。
先が見通せない時代だからこそ「変化が起こるのは必然」と捉え、臨機応変に行動できるかが重要だといえます。リーダーはメンバーを率いる立場として、不測の事態が起きた場合にも慌てず、柔軟に軌道修正しながら成果を出し続けることが大切です。
リーダーシップ研修の実施にあたっては、いきなり研修内容を決めるのではなく、まずは組織におけるリーダー育成の課題を把握し、目的を明確にしたうえで方針を定めます。具体的には以下のステップに沿って、リーダーシップ研修の実施を進めましょう。
まずは、解決すべき課題とリーダー研修の目的を明確にします。課題や目的が曖昧な場合、研修の実施自体が目的となってしまい、せっかく費用や時間をかけて学んだことが実務に活かされません。
リーダーシップが必要となる組織課題を把握し、研修の目的を明確にすることで、方向性が定まります。例えば、以下のように目的を設定しましょう。
組織課題や目的に沿って、研修内容と対象者を決定します。研修修了後に「どのような状態になって欲しいのか」を決め、その状態から逆算して内容を決めると良いでしょう。
ここで注意したいポイントは、研修内容を詰め込み過ぎないことです。複数の組織課題に対し、ひとつの研修を実施した場合、方向性がブレてしまいます。受講者は研修をなぜ受けているのか正しく理解できなくなり、効果が期待できません。
効果のある研修を実施するためにも、自社が抱える組織課題が複数ある場合は、優先順位をつけたうえで適切な研修内容を検討しましょう。
研修形態には、社内研修や社外研修、オンライン研修などがあります。研修の目的や内容によって、座学やグループワークなどの実施形式も定めましょう。
なお、研修を外部委託する場合は、課題や研修の目的を共有したうえで最適な実施形態を相談する必要があります。以下は、3つの研修形態の特徴や選定するうえでの留意点です。
研修形態 | 特徴 |
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社内研修 | ・ひとつの場所に集まって研修を実施する ・外部講師を招くことが多い |
社外研修 | ・企業や外部機関に出向き、研修を受講する ・環境が整った場所で実施できるが、社内研修よりもコストがかかる |
オンライン研修 | ・受講者が集まる必要がないため、どこからでも参加できる ・受講者同士の交流が生まれにくい ・ 録画データで繰り返し学習できるものもある |
リーダーシップ研修の実施後は、より理解を深めるためにレポートの提出を促すことをおすすめします。レポートは研修後のフィードバックの際にも役立ちます。
レポートに記載する内容の具体例は、以下の通りです。
リーダーシップ研修を実施したからといって、すぐに知識や能力が身につくわけではありません。研修の成果を評価し、タイムリーかつ細やかに受講者にフィードバックすることによって、受講者に気付きを与えられます。
フィードバックを実施するタイミングは、行動した直後です。時間が経つと記憶も曖昧になり、効果が薄れてしまいます。効果的なフィードバックをするには、以下のポイントを押さえる評価基準と評価方法を決めることが大切です。
フィードバックには評価者の主観を入れず、客観的な事実を整理しましょう。数量や分量、時間軸などを踏まえて「何をどう変えていけばいいのか」を具体的に示せると、行動の改善につながりやすくなります。
関連記事:フィードバックとは?実施手順と成長を促すコツをわかりやすく解説
失敗しないリーダーシップ研修選びを支援します
リーダーシップ研修に限らず、研修はただ実施するだけでは意味がありません。研修後に受講者が実務で実践できるように設計することが大切です。
30年・21,000社以上の人材開発実績をもつパーソルグループでは、1社1社にあわせた最適な研修プログラムをご提供します。
リーダーシップ研修に関するお困りごとは、ぜひパーソルグループにご相談ください。
リーダーは「若手リーダー」「上位リーダー」の2つに分類でき、それぞれ効果的な育成方法が異なります。効果的にリーダーを育成する方法を、若手リーダーと上位リーダーのケースに分けて紹介します。
若手社員の場合、そもそも責任の重いリーダーになることを望んでいないケースも少なくありません。せっかく時間やコストをかけて育成しても効果が得られなければ元も子もないため、まずはリーダーに求められる資質があるポテンシャルの高い若手社員を見極めることが大切です。
そのうえで若手リーダー候補に対しては、経験から学ばせる方法が有効です。わずかでも予算と権限を与える、何か1つでも重要なことを決めさせるなど、小さなタスクから成功体験を持たせましょう。
もちろん若手リーダーの育成の過程では、丁寧なサポートやフィードバックも欠かせません。一つひとつの成功体験が積み重なれば、リーダーに必要な責任感や利他の精神が強化され、徐々に大きなプロジェクトでもリーダーとしての能力を発揮できるようになるでしょう。
若手社員の登用に積極的な企業だと、新入社員を子会社の社長に抜擢したり、経営戦略を経営幹部にプレゼンさせたりと、より大きなリーダー経験が積める環境を用意しているケースもあります。
自社の目指す人材育成の方向性や戦略によって、具体的にどのようなステップを設けるのが適切かを検討しましょう。
経営層に近い管理職クラスのリーダーは、若手社員とは異なり、3つの行動変化を起こさせる必要があります。
良いリーダーが率いる組織・チームは、従業員のエンゲージメントも高くなり、必然的にパフォーマンスが向上します。特に、リーダーの行動・価値観・意思決定といったパーソナリティが及ぼす影響は大きく、従業員の士気にも関わります。
しかしリーダーは生まれもっての才能によって自然発生的に現れるものではなく、組織が意図的にポテンシャルのある人材を発掘し、理想とするリーダー像に即した育成を継続していくことが肝心です。研修と現場での経験、双方を通じて効果的に育成していきましょう。
自社に専任のトレーナーがいない場合、リーダーシップ研修は外部の研修会社へ委託(アウトソーシング)するのがおすすめです。ここでは、リーダー研修を外部委託すべき理由について解説します。
研修会社の講師は、人材育成を専門としたプロフェッショナルです。豊富な研修実績に裏付けられた専門的なノウハウによって、効果的なリーダーシップ研修を実施できる点が大きなメリットでしょう。研修会社によっては、既存のカリキュラムに企業ごとの独自プログラムを追加したオリジナルの研修が可能なケースもあります。
自社でリーダーシップ研修を行う場合、人材育成の実績がない社員が講師を務めてしまうと説得力を感じられない可能性があります。受講者の理解度に差が出ることも想定され、結果的に効果のない研修になりかねません。こうしたリスクを防ぐには、外部の専門家に頼るのが望ましいでしょう。
リーダーシップ研修の外部委託は、時間やコストなどのリソースの最適化にもつながります。
リーダーシップ研修を自社で設計・実施するには、専門的なノウハウが必要になるだけでなく、相応の時間もかかります。また、リーダーシップ研修の場合、研修の効果が定着するまでに時間を要するため、継続して中長期的に取り組んでいく必要があります。専任ではない社員が担当し続ける状況では、本来の業務に支障をきたす可能性もあるでしょう。
外部の研修会社に委託すると、費用はかかるものの、効率的な研修体制を整備することができます。リーダーシップ研修のように長く取り組むべき研修を実施する場合は、外部委託が有効です。
企業を取り巻く環境が大きく変化する中、チームを牽引し、行動できるリーダーの育成は必要不可欠です。
パーソルグループでは、次世代のリーダーとなる若手に向けた研修「リードマイチャレンジ®」から、ミドル世代のものの見方や考え方の枠組みを広げる「リードマイトランジション」など、幅広い育成プログラムを提供しています。
そのほかにも、研修対象者や課題感によって最適なカリキュラムをご提案します。次世代の経営を託せる人材を育てたい方は、パーソルグループにご相談ください。
リーダーシップ研修は、組織や企業の目標達成や生産性向上を目的としてリーダーに必要な知識や能力を養います。
外部環境の変化や労働人口の減少、人材の投資価値の向上といった背景に伴い、組織を牽引するリーダー人材の必要性はますます高まっています。これからのリーダーに求められる「変化に適応するスキル」や「メンバーの能力を引き出すスキル」を身につけるためにも、効果的な研修実施による人材育成を検討しましょう。
リーダーシップ研修を実施する際には、人材開発や人材育成に特化した外部のプロフェッショナルに委託することも1つの手段です。自社に人材育成のノウハウがなかったり、社員のリソースに余裕がなかったりする企業は、研修のアウトソーシングを検討してみましょう。
A.リーダー研修の効果を高めるには、対象者のキャリア・階層によって別々のプログラムを用意することをおすすめします。若手社員であれば「着想・発想力やアイデアのビジネス化」を養う研修を実施したり、管理職であれば「戦略を成果につなげるスキル」を高める研修を実施したりして、それぞれのキャリアで求められる能力に応じてプログラムを設定しましょう。
パーソルグループではキャリアや階層別におすすめの研修プログラムをまとめています。研修プログラムの詳細は、以下リンクより、どなたでも無料でダウンロードいただけます。
A.リーダーシップ研修の具体的な内容としては、以下のようなものが挙げられます。
リーダーシップを身につけるには、さまざまなアプローチが必要です。育成したいリーダー人材の能力に合わせて、最適なプログラムを選びましょう。
>>【対象別】おすすめのリーダーシップ研修のプログラム内容
A.リーダー研修の目的は、組織の生産性向上です。リーダーシップを持つ人は、集団の力を引き出し、目標に向けた方向性をメンバーに対して示すことができます。
部署やチームのメンバーを先導するリーダーを育成することによって、組織全体のエンゲージメントや士気が高まり、目標達成につながりやすくなります。
>>リーダーシップ研修の目的