プロジェクトマネジメントとは?必要なスキルや研修例をご紹介

近年、ITをはじめとしたさまざまな領域でプロジェクト型の業務が増えてきています。同時に、その推進を担う「プロジェクトマネジメント」の需要も高まる一方です。

そのため、「急にプロジェクトリーダーを任されたが、どう進めればいいか分からない」「これまで感覚で進めてきたが、より成果を出すために体系的に学びたい」といった声も少なくありません。

本記事では、プロジェクトマネジメントに必要なスキルや学び方、プロジェクトマネジメントのフレームワークなどを、ポイントを押さえて分かりやすく解説します。さらに、実際にパーソルグループが提供するプロジェクトマネジメント研修についても事例として紹介していますので、プロジェクトマネジメント能力の向上に、ぜひお役立てください。

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育成ノウハウがこの1冊に

プロジェクトを成功に導くには、適切に計画を立て、進捗やリソースを管理できるプロジェクトマネージャー(PM)が不可欠です。PMを社内で育成したい方に向けて、PMに求められるスキルや育成ステップ、PM育成に取り組む企業の事例をまとめたガイドを公開しています。

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目次

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの目的を達成するために必要なプロセスを計画、実行する管理手法を指します。

プロジェクトマネジメントに必要なのは、「アートとサイエンス」と表現されることもあります。つまり、テクニカルなスキル(サイエンス)だけでなく、創造的な思考や人間関係の構築といった人間力(アート)も重要です。これらの能力を高めるためには、知識の習得や実践的な経験も必要になるでしょう。

プロジェクトマネジメントのプロセスには立ち上げ、計画立案、実行、監視・調整、完了といったステップが含まれ、各段階で適切な管理と判断が求められます。さらに、プロジェクトと上位戦略とのつながりを理解するビジネス視点や、チームメンバーの能力を最大限に引き出すリーダーシップも必要です。こうしたさまざまな能力を身につけた人材がプロジェクトをマネジメントすることで、成功に導きやすくなります。

なぜプロジェクトマネジメントが必要か

昨今はビジネス環境の変化が激しく、複雑化していることから、従来の属人的・感覚的なプロジェクトの管理手法では対応が難しくなってきています。そのため、ITをはじめとしたさまざまな分野のプロジェクトにおいて、プロジェクトマネジメントの重要性が高まっています。

かつては品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)のQCDを守りさえすれば、プロジェクトで成果を出すことができていました。しかし、現在ではQCDに加えて「顧客が求める価値」を生み出すことが求められるようになりつつあります。そのため、従来の枠組みを超えた発想を持ってプロジェクトを管理する能力が必要になってきているのです。

プロジェクトマネジメント能力を身につけることで、プロジェクトを効率的に管理したり、関係者とのコミュニケーションや折衝を通じてプロジェクトで生じた各種問題に迅速かつ的確に対処できるようになったりします。つまり、プロジェクトの円滑な進行やプロジェクト成果の拡大を実現する上で、プロジェクトマネジメントが重要な役目を果たすのです。

プロジェクトマネジメントの実施者

プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを成功に導くための重要な役割を担います。その中でも中心的な存在となるのが、「プロジェクトマネージャー」と「プロジェクトリーダー」です。それぞれの役割と責任について解説します。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の責任者として品質やコスト、納期を管理し、プロジェクトが円滑に進行するように支援する役割を担います。

具体的な役割は以下の通りです。

役割 詳細
要件定義 プロジェクトの目的や範囲を明確にし、クライアントや関係者と目標を共有する
品質・リスク管理 品質の基準を設定し、成果物の品質を保証すると同時に、潜在的なリスクを特定し対策を講じる
プロジェクトチーム編成 チームの作業環境を整え、必要なリソースを確保するなど、メンバーの生産性向上を支援する
成果物の作成支援 チームが成果物を作成できるよう、技術的な課題解決などをサポートする
進捗・納期管理 スケジュール通りにプロジェクトを推進し、遅延が発生した場合は迅速に対応する
レビュー・報告書の作成 プロジェクトの成果や進捗状況を評価し、関係者に報告する

【関連記事】プロジェクトマネージャー(PM)とは?役割や必要なスキルを徹底解説

プロジェクトリーダー(PL)

プロジェクトリーダーは、プロジェクトにおける実行部隊の中心として、現場をまとめ上げるリーダーです。「現場を動かす指揮官」として、メンバーの技術面や進捗、日々のコミュニケーションなど、より実務に近いマネジメントを行います。

具体的な役割は以下の通りです。

役割 詳細
プロジェクトの推進 スケジュールに沿って業務が着実に進むよう、タスクの割り振りや進捗確認、障害の除去などを行う
スケジュール管理 メンバーの業務状況を把握し、遅延なく進められるようスケジュールを調整する
メンバー管理 現場のチームメンバーのモチベーションやパフォーマンスを管理する
要件設計 顧客や関係部門と連携しながら業務要件を正確に把握し、それに基づいたシステム要件へと落とし込む
トラブル対応 さまざまな問題に即時に対応し、最小限の影響でプロジェクトを軌道に戻す
他部門との連携 関係各所と円滑に連携し、情報を共有して認識を擦り合わせる

このように、プロジェクトリーダーはプロジェクト成功の鍵を握る存在です。技術的知識だけでなく、リーダーシップや柔軟な対応力が求められます。

プロジェクトマネージャーが予算管理や対外調整といった経営的視点での責任を負うのに対し、プロジェクトリーダーはスケジュール進行や技術面の判断、チームマネジメントといった現場レベルでの責任を担います。

【関連記事】プロジェクトリーダー(PL)とは?役割や必要なスキルを徹底解説

プロジェクトとプロダクトの違い

プロジェクトとプロダクトは混同されがちですが、その目的と期間に明確な違いがあります。

プロジェクトは、特定の目的を達成するための一時的な活動です。開始と終了が明確に定義されており、計画に沿ってタスクを実行し、期限内に目標を達成することが成功と見なされます。

例えば、「新しいシステムを開発する」「特定のイベントを開催する」といった活動がプロジェクトにあたります。プロジェクトマネージャーは、この「どう作るか(How)」を管理する責任者です。

プロダクトは、市場や顧客に価値を提供するために継続的に開発・改善される製品やサービスそのものを指します。プロジェクトのように明確な終わりはなく、市場のニーズやビジネスの変化に対応しながら成長していくことが求められます。プロダクトの成功は、顧客への価値提供やビジネス上の成果によって測られることが通常です。プロダクトマネージャーは、この「何を作るか(What)」を決定し、その価値を最大化させる責任を負います。

簡単に言うと、プロジェクトは「終わりがある活動」であり、プロダクトは「継続的に成長させるもの」という違いがあります。

【関連記事】プロダクトマネージャー(PdM)とは?役割や必要なスキルを徹底解説

【お役立ち資料】PM&PMOの育成方法

DXの進展により、プロジェクトマネージャーやリーダー、PMOに求められる役割・スキルの幅も広がり、負荷が高まり続けています。本資料では、プロジェクトマネージャー・PMOに求められるスキル・素養と育成方法についてまとめています。

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プロジェクトマネジメントに必要なスキル

プロジェクトマネジメントに必要なスキルは、先述したアート(発想力や人間力)とサイエンス(テクニック)ですが、より細かく分類します。

PMI(Project Management Institute)が提唱する「タレント・トライアングル」によると、プロジェクトマネジメントに必要なスキルは、3つの主要なカテゴリーに分けられます。これらは、プロジェクトを効果的に運営するために不可欠なスキルセットです。

タレント・トライアングル
【出典】一般社団法人PMI日本支部「PMIタレント・トライアングルについて
Ways of Working
(働き方)
プロジェクトの基本的な流れやフレームワーク、アプローチを理解し、適用する能力。プロジェクト計画の作成、リスク管理、スケジュールと予算の管理などが含まれる。プロジェクトをどのように進めるか、その具体的な方法論を学ぶことが重要となる。
Power Skills
(パワースキル)
チームメンバーの能力を最大限に引き出し、プロジェクトを推進するためのスキル。コミュニケーション、リーダーシップ、交渉、コンフリクトマネジメント、問題解決など、メンバーやステークホルダー間の連携を円滑にするためのスキルが含まれる。プロジェクトの実行は人に依存するため、チームメンバーにどのように動いてもらうか、彼らの力を最大限に発揮させることが鍵となる。
Business Acumen
(ビジネス感覚)
ビジネス全体を俯瞰し、戦略的な視点からプロジェクトを運営する能力。ビジネス思考やビジネス感覚を養い、施策の立案から実行までの流れを理解し、適用することが求められる。ビジネス環境の変化に対応し、プロジェクトのゴールを組織の戦略と連携させることが重要となる。

上記3つのスキルは、プロジェクトマネジメントの成功に不可欠であり、それぞれのスキルをバランス良く身につけることが求められます。

ここからは、具体的なスキルについて代表的なものを紹介します。

    • コミュニケーションスキル
    • 課題発見・問題解決スキル
    • マネジメントスキル
    • リーダーシップ
    • ネゴシエーションスキル
    • ITリテラシー

コミュニケーションスキル

プロジェクトマネジメントにおいて、コミュニケーションスキルは成功の鍵を握る重要な要素です。プロジェクトは多様なステークホルダー(プロジェクトの関係者)との協力によって成り立つものですが、効果的なコミュニケーションはチーム内外のコラボレーションを円滑にします。

コミュニケーションスキルには、情報を齟齬なく明確に伝達する能力や、相手の意見を理解し受け入れる能力、交渉力などが含まれます。また、プロジェクトの進捗状況や問題点を共有し、チームメンバーや関係者との信頼関係を築く力も重要です。他にも、異なる専門分野のメンバーが関わるプロジェクトでは専門用語の使用を避け、すべてのメンバーが理解しやすい言葉でコミュニケーションを取ることなどが求められます。

コミュニケーションは、プロジェクトのリスク管理や問題解決にも大きく影響するスキルです。チームメンバーや関係者との円滑なコミュニケーションによって意思疎通の精度を高め、関係者間で共通認識を持ってプロジェクトに取り組むことで、失敗や遅延を回避しやすくなります。

課題発見・問題解決スキル

プロジェクトマネジメントにおける課題発見と問題解決のスキルには、単に個別の問題に対処する力だけでなく「ビジネス思考」や「戦略立案能力」も含まれます。

プロジェクトマネージャーの役割は単なるコストやスケジュール管理だけでは不十分であり、視点を一つ上げてビジネス全体を意識することが重要です。例えばプロジェクトが組織の戦略とどのようにつながっているのか、プロジェクトが生み出す成果などを考えます。そしてそれらと連動するよう、プロジェクトを推進していく能力が求められます。

また、組織におけるプロジェクト戦略の立案も、プロジェクトマネージャーに求められるスキルです。SWOT分析や戦略マップ(BSC)の作成などにより、ビジネス全体を俯瞰し、組織の戦略と合致したプロジェクト戦略の立案が求められます。

ビジネス全体を意識しながら課題発見や問題解決に取り組むことは、プロジェクト成果の最大化を実現しやすくなるでしょう。

【関連記事】SWOT分析とは?やり方や具体例、活用法をわかりやすく解説

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、プロジェクトの成功を左右する重要なスキルです。プロジェクトの立ち上げから計画立案、実行、監視・調整、そして完了に至るまでの各段階で必要とされる一連の能力が含まれます。

具体的には、メンバーの能力が最大限発揮できるチームを作る能力、適切な選択ができる意思決定力、リスクがプロジェクトに与える影響を予測し、管理するスキルなどがあります。プロジェクトマネージャーには、プロジェクトの目的達成に向けて、リソースを適切に配分しながらスケジュールを管理する能力も不可欠です。

さらに、プロジェクトには予期せぬ問題や変更が生じることも多いため、適応力と回復力も重要です。プロジェクトマネージャーは、刻々と変化する状況に対応しつつ、プロジェクトを軌道修正する必要があります。

マネジメントスキルを高めることで、プロジェクトをスムーズに進行でき、目的達成に近づけられるでしょう。

【関連記事】マネジメントとは?意味や業務内容・必要なスキルを解説

リーダーシップ

リーダーシップとはプロジェクトのミッションを明確にし、チームメンバーを導き、モチベーションを高める能力のことです。リーダーシップには、コミュニケーション能力や問題解決能力、決断力、そして状況に応じて柔軟に対処する能力も含まれます。

プロジェクトマネージャーには、チームメンバーの能力を理解して、それぞれの強みを生かすことが必要です。

プロジェクトマネージャーが優れたリーダーシップを発揮することで、チームは一致団結し、困難な状況でも目的に向かって前進できます。メンバーとの信頼関係を築くことで、メンバーの自発的な参加と協力を促せるでしょう。

【関連記事】リーダーシップとは?定義や種類、高める方法をわかりやすく解説

ネゴシエーションスキル

ネゴシエーションスキルとは、当事者間の合意や調整を目的として議論する能力のことで、複数のメンバーや関係者と協働するプロジェクトの現場では欠かせないスキルと言えます。予算やスケジュールの交渉、他部門との折衝、問題発生時の対処といった際に、ネゴシエーションスキルが生かされます。

ネゴシエーションでは自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を聞き共感することが大切です。その上で、当事者が協働して問題を解決することが求められます。また、関係者と信頼関係を築き、意見や提案を納得してもらうスキルも必要になるため、日頃のコミュニケーションも欠かせません。

ITリテラシー

ITリテラシーとは、ITや情報を適切に扱える知識や能力を指します。

例えば、以下のようなものが該当します。

    • 世の中にどのようなITがあり、それぞれどのような機能・仕組みを有しているか、どのような場面で活用されているかについての理解
    • 企業・業務の課題解決場面に有用なITを選定し、その IT を操作して目的に適う情報を取得・分析・表現し、課題解決に繋げる能力
    • IT を安全に活用するための情報セキュリティやコンプライアンスの知識

必ずしもプロジェクトマネージャー自らシステムやツールを使いこなせる必要はありませんが、最低限のITリテラシーを備えていると良いでしょう。

【関連記事】ITリテラシーとは?低い場合の問題点・高める方法を解説

プロジェクトマネジメントを成功させるための重要なポイント

プロジェクトマネジメントを成功に導くためには、いくつかの重要なポイントを押さえましょう。

    • 目的・ゴールを明確化して共有する
    • プロジェクトの範囲は曖昧にしない
    • ステークホルダーの要求を管理する
    • リソースを管理する
    • チーム内外でコミュニケーションをとる
    • リスクを把握し適切な対策をとる
    • 計画には柔軟性を持たせる
    • 品質の管理を怠らない

これらのポイントについて、詳しく解説します。

目的・ゴールを明確化して共有する

まずは、プロジェクトの目的やゴールを明確にし、プロジェクト開始前にメンバーに共有しましょう。目的やゴールがあいまいだったり、共有が不十分だったりすると、異なる方向に進んでしまい、プロジェクトの失敗につながる可能性があります。

プロジェクトマネジメントでは、目的とゴールの明確化・共有をベースにした、計画立案・コミュニケーション・役割分担などが成功の鍵となります。

プロジェクトの範囲は曖昧にしない

プロジェクトの範囲(スコープ)を曖昧にしないことは、プロジェクトの成功率を高める重要なポイントの一つです。

プロジェクトの範囲が曖昧だと、本来必要のないタスクに取り組んでしまうこともあり、スコープクリープが発生しやすくなります。スコープクリープとは、プロジェクトの要件や成果物が当初の想定を超え、プロジェクト範囲が不必要に拡大することを指します。プロジェクトの遅延や予算超過のリスクが高まるため、プロジェクトの範囲を適切に設定して、スコープクリープの発生を防ぎましょう。

プロジェクト範囲は文書化して承認を得ること、範囲の変更に対してタスクやリソースを管理することがポイントです。

ステークホルダーの要求を管理する

ステークホルダーの要求を管理するためには、ステークホルダーのニーズや期待を明確、かつタイムリーに把握する必要があるため、コミュニケーションが不可欠です。

まずは、定期的なミーティングやアンケートなどを通じて、ステークホルダーの意見やフィードバックを収集しましょう。次に、収集した情報をもとに、ステークホルダーの要求を満たしているか確認します。この過程で、プロジェクトの範囲やリソース、スケジュールなどに影響を与える可能性があるため、調整が大切です。

ステークホルダーの要求に応えることで、満足度を高め、プロジェクトの成果を最大化することができます。

リソースを管理する

リソース管理には、人材・資金・設備・時間など、プロジェクト遂行に必要なすべての要素が含まれます。

プロジェクトの目的と範囲を正確に理解して、必要なリソースを適切に見積もり、配分するようにしましょう。また、プロジェクトの進行に伴い、リソースの状況を継続的に監視し、適宜調整を行うことも必要です。

リソース管理の効果的な方法としては、後述するフレームワークやツールを活用すると良いでしょう。

リソース管理により、プロジェクトの遅延やコスト超過を防ぎ、プロジェクトの品質を高めることができます。

チーム内外でコミュニケーションをとる

プロジェクトを円滑に進めていくためには、プロジェクトの関係者と積極的なコミュニケーションを心がけることも大切です。

メンバーの意見を聞いてフィードバックしたり、プロジェクトの進捗状況を定期的に報告して情報を共有したりしましょう。プロジェクトの目的達成に向けてメンバーが協力し合い、助け合う環境を作ることが重要です。コミュニケーションを活発にすることで、進捗状況やトラブルなどの情報を早期に把握できるようになります。また、コミュニケーションが深まることで、チームメンバー間の信頼関係の構築にもつながるでしょう。

また、他部署や取引先などチーム外の関係者とも積極的にコミュニケーションを取ることもポイントです。目的達成に向けて共通認識を持てるようになり、プロジェクトが円滑に進みやすくなります。

リスクを把握し適切な対策をとる

プロジェクトの目的やスケジュール、リソース、外部環境などを考慮して、予想されるリスクを特定し、その影響度と発生確率を評価します。リスクの特定と評価が完了したら、それらリスクへの対策(回避する、軽減する、転嫁する、受容するなど)を計画します。

リスク管理は、プロジェクトの進行にあわせて継続的に行いましょう。プロジェクトの進捗に応じてリスクの状況が変化するため、定期的にリスクの再評価を行い、必要に応じて対策を見直すことが重要です。また、リスク管理についてはプロジェクトチーム全体で共有し、チームメンバーがリスクに対する意識を持ち、適切に対応できるようにしましょう。

リスク管理によってプロジェクトの不確実性を低減して、計画通りにプロジェクトを進められるようになります。また、リスクに対する準備が整っていれば、万が一の事態が発生した際にも迅速に対応することができ、プロジェクトの成功率が高まります。

計画には柔軟性を持たせる

プロジェクトの進捗状況を常に把握し、状況に応じて計画を柔軟に調整していくことも、プロジェクトマネジメントにおいては重要なポイントです。プロジェクトでは予測不能な変化や課題に直面することが多く、計画に柔軟性が伴っていないと対応が難しくなるケースもあります。柔軟性のある計画にすることで、変化に迅速に対応でき、プロジェクトをスムーズに進行できます。

柔軟性を持たせるためには、プロジェクトの目的やスコープを明確にしつつも、進行中に適宜調整を行う余地を残すことが重要です。リスク管理や進捗管理を徹底し、問題が発生した際に迅速に対処する体制を整えることも必要となります。また、プロジェクトチーム内でのコミュニケーションを強化し、メンバー間で情報を共有し合うことも、柔軟な対応を可能にするポイントです。

品質の管理を怠らない

プロジェクトマネジメントにおける品質管理は、「成果物そのものの品質」と「顧客満足を意味するプロジェクトの品質」の管理を指します。そのため、プロジェクトマネージャーは、クライアントの要求する水準を満たすために、品質を保つ計画を立て、パフォーマンスを改善する役割を担います。また、品質管理のプロセスには、品質計画の作成、品質保証、品質管理などが含まれます。

    • 品質計画:顧客の要求を確認して品質基準を決め、それを守るための目標やスケジュールなどの計画を立てる
    • 品質保証:計画した品質を実現できるよう、プロジェクトの進行に合わせてレビューやテストで品質をチェックする
    • 品質管理:プロジェクトで実施されている作業を測定・監視・記録し、品質が保たれているかを確認する

品質管理を効果的に行うためには、グラフやパレート図、管理図、特性要因図、ヒストグラム、チェックシートなどが便利です。これらを利用することは、品質改善のためのデータを分析して、品質を保つことに役立つでしょう。

また、プロジェクトの進捗を管理し、品質を測定する項目を設けることで、進捗と同時に成果物の品質も管理できます。

プロジェクトマネジメントのフレームワーク(手法)

プロジェクトマネジメントには、さまざまな進め方フレームワーク(手法)が存在します。プロジェクトの特性や目的に応じて適切なものを選択しましょう。

ここでは、プロジェクトマネジメントにおいて広く用いられる7つの具体的なフレームワークを紹介します。

PMBOK® プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめたガイドライン
WBS プロジェクトを小さな作業単位に分解し、管理しやすくする手法
ガントチャート タスクのスケジュール管理を視覚的に表現するツール
PERT タスク間の依存関係と所要時間を見積もる手法
※タスクの依存関係とは、あるタスクの完了のために別のタスクを先んじて完了しなければいけない状態を指す
CCPM プロジェクトの期間を短縮するために、リソースの制約を考慮したプロジェクト管理手法
P2M 日本独自のプロジェクトマネジメント手法で、戦略的な視点を重視
PPM 複数のプロジェクトを統合的に管理する手法

これらの手法は、プロジェクトの効率的な運営と成功に寄与し、プロジェクトマネージャーにとって重要なツールとなります。

PMBOK®(Project Management Body of Knowledge)

PMBOK®は、プロジェクトマネジメントの知識や方法論を体系的にまとめたガイドラインで、アメリカのPMI(Project Management Institute)によって発行されています。

PMBOK®では、プロジェクトマネジメントを12の原理原則と、8つのパフォーマンス・ドメインに分類しています。

【12の原理原則】

    1. スチュワードシップ
    2. 協力的なプロジェクトチームの環境を作る
    3. ステークホルダーを効果的に連携する
    4. 価値に集中する
    5. システムの相互作用を認識し、評価し、対応する
    6. リーダーシップを行動で示す
    7. 文脈に基づいたテーラリング(カスタマイズ)
    8. 品質をプロセスと成果物に組み込む
    9. 複雑性に適応する
    10. リスクへの対応を最適化する
    11. 適応力とレジリエンスを高める
    12. 未来の状態を達成するために変化できる

【8つのパフォーマンス・ドメイン】

    1. ステークホルダー
    2. チーム
    3. ライフサイクル
    4. 計画
    5. プロジェクト作業
    6. デリバリー
    7. 測定
    8. 不確実性

PMBOK®を学ぶことで、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの目的達成に必要な知識とスキルを習得し、効果的なプロジェクト管理を実践することが可能になるでしょう。

WBS(Work Breakdown Structure)

WBSは、プロジェクトをより小さな作業単位に分解し、それぞれのタスクを明確にすることで、プロジェクト全体の管理を容易にするために用いられる構成図です。

WBSとは

WBSを用いることでプロジェクトのスコープを詳細に理解し、各タスクの責任者や期限、必要なリソースが明確になります。WBSの作成には、プロジェクトのゴールから逆算して、より小さなタスクに分解していくトップダウンアプローチが用いられます。

これにより、プロジェクトの全体像を把握しやすくなり、計画の見落としや重複を防ぐことが可能です。また、WBSはプロジェクトの進捗管理やリスク評価にも役立ち、効率的なプロジェクト運営につながるでしょう。

次に説明する「ガントチャート」と組み合わせて活用することがおすすめです。

ガントチャート

ガントチャートは、プロジェクトのタスクや活動を視覚的に表現し、進捗状況を一目で把握するのに役立ちます。

ガントチャートとは

縦軸にタスクを、横軸に時間を配置し、棒グラフで各タスクの期間を示します。ガントチャートを用いることで、プロジェクトの全体的な流れやタスク間の重なりが可視化されます。

ガントチャートのメリットは、プロジェクトの進捗追跡が容易にできることや、タスク間の依存関係を視覚化できることなどです。プロジェクトの計画を効果的に調整し、リスク管理やリソースを最適化する上でも役立ちます。

PERT(Program Evaluation and Review Technique)

PERTは、複雑で予測が難しいプロジェクトの計画立案や管理に役立つ手法です。

PERTとは

プロジェクトの各タスク間の依存関係や所要時間を視覚的に分析し、プロジェクトの全体像を把握するのに適しています。

PERTでは、プロジェクトを構成する各タスクをネットワーク図形式で表現し、それぞれのタスクにかかる時間を推定するのが特徴です。タスク達成に要する最短時間、タスク達成のために必要とされる標準的な時間、タスク達成に要する最長時間の3つのシナリオを用い、これらを基にプロジェクトの全体的なスケジュールを作成します。

このプロセスにより、プロジェクトのクリティカルパス(最も時間がかかるタスクの連続)を特定し、プロジェクトの遅延リスクの管理が可能です。

PERTは、プロジェクトの計画立案段階で特に有効で、リソースの割り当て、スケジュールの最適化、リスクの評価などに用いることができます。また、プロジェクトの進行中に発生する変更や問題に対しても、柔軟な対応がしやすくなるでしょう。

CCPM(Critical Chain Project Management)

CCPMは、プロジェクトの各タスクの予算やスケジュールを最低限に抑えることで、プロジェクト全体に余裕を設ける管理手法です。

CCPMとは

例えば、完了に100時間かかるプロジェクトに対して90時間分の枠を設けるなどして、想定される所要時間よりもタイトなスケジュールに設定します。それにより、各工程がスピーディーに進むように調整します。

人には、パーキンソンの法則と呼ばれる性質があると言われています。パーキンソンの法則とは、余裕を持たせてスケジュールを組むと、その計画通りに作業をしてしまう人間の性質です。CCPMでは、予めスケジュールをタイトに設定し、発生しうる作業の無駄を抑制することで、効率的なプロジェクト遂行目指します。

P2M(Project & Program Management)

P2Mは、プロジェクトマネジメントの仕組みに「プログラムマネジメント」を加えた日本発祥の考え方で、複数のプロジェクトを連携・統括して管理する手法です。従来のプロジェクトマネジメントが主に単一のプロジェクトに焦点を当てていたのに対し、P2Mは複数プロジェクトの統合管理にも対応しています。

PMBOK®などのプロジェクトマネジメント標準に基づきながら、複数プロジェクトの統括マネジメントを付加します。これによって、より広範なプロジェクト管理ができるようになるのがP2Mの大きなメリットです。組織戦略とプロジェクト群の整合性を考慮し、イノベーションを加速する仕組みづくりや、複雑なビジネス課題にも対応できます。

P2Mは日本独自の標準として開発されたため、国際的な標準を尊重しつつも、日本の産業界や特有のプロジェクト環境に適した内容となっています。

PPM(Project Portfolio Management)

PPMは、組織内の複数のプロジェクトを統合的に管理し、最適なリソース配分を行う手法です。組織の戦略に沿ったプロジェクトの選定と優先順位付けなどをすることで、効率化と成果最大化を狙います。

PPMではプロジェクトの選定や優先順位付け、リソースの割り当て、進捗のモニタリングなどを実施。プロジェクトの選定では、組織の戦略に合致するプロジェクトを特定します。優先順位付けでは、リソースの制約やリスクを考慮してプロジェクトの重要度を決定します。リソースの割り当てでは、人材や資金などのリソースを効果的に配分。進捗のモニタリングでは、プロジェクトの進行状況を定期的に評価し、必要に応じて計画の調整を行います。

特に複数のプロジェクトを同時に進行させる大規模組織や、複雑な事業構造を持つ企業においてPPMは有効です。組織の戦略実現・目的達成に向けてプロジェクトポートフォリオを管理することで、組織全体の成果最大化が期待できるでしょう。

プロジェクトマネジメントのスキルを高める方法

プロジェクトマネジメントのスキルが不足していると、プロジェクトの成功率が著しく低下する可能性があります。例えば計画の立案や実行、リスク管理、チームのコミュニケーションなどが不十分になり、プロジェクトの遅延や品質の低下、コストの増加などの問題が発生しやすくなります。

プロジェクトマネジメントのスキルを高めることで、これらのリスクを軽減し、プロジェクトの成功につながるでしょう。

業界や業務に関する知識・経験を蓄積する

特にIT関連のプロジェクトでは、関連する技術や業界動向に精通していることが重要です。プロジェクトの目標設定や問題解決においてより効果的な判断が可能になり、プロジェクトの成功率を高めることができます。

また、業界や業務に関する経験は、チーム内での指導やメンタリングにおいても価値を発揮します。経験豊富なプロジェクトマネージャーは、チームメンバーに対して具体的なアドバイスやサポートができ、チーム全体のパフォーマンスが向上するでしょう。

研修を活用する

プロジェクトマネジメントのスキルを高めるためには、研修を活用することも効果的です。研修では、プロジェクトマネジメントの基本的な流れやリーダーシップ、戦略立案など、さまざまな側面からスキルを身につけられます。

テクニカル中心の研修 プロジェクトの立ち上げから計画、実行、監視、完了までの基本的な流れを学ぶ。プロジェクトマネジメントの全体観を理解し、計画立案と実行、完了の基本を身につけられる
リーダーシップ中心の研修 プロジェクトを推進するマネージャーに必要なリーダーシップについて学ぶ。チームメンバーの能力を最大限引き出すコミュニケーション力やネゴシエーション力を身につけられる
ストラテジー中心の研修 ビジネス全体を捉える視点を身につけ、視座を高める方法を学ぶ。ビジネス課題を理解し、ソリューションへとつなげるための戦略立案から実行までできる人材への成長が望める

研修の活用事例

システム会社やIT企業の中には、エンジニアの専門スキル研修にプロジェクトマネジメントを導入しているケースもあります。属人的な仕事の進め方から脱却するために、グローバルでも通用するPMBOK®ベースのプロジェクトマネジメントの知識・フレームを体系的に学ぶことができます。

研修の形式としては企業内研修や公開研修、e-learning、カフェテリアプランなど、さまざまです。いずれの形式にせよこうした研修を受講すると、それまで各個人の独自の感覚や経験だけで進めてきたプロジェクトに共通理解が生まれ、手法が共通言語化します。それにより、プロジェクトの生産性や成功率の向上につながります。

また、プロジェクトマネジメント研修を社内認定制度の必須研修にしている企業もあり、こういった企業では研修受講が組織文化として定着するケースが多いのが特徴です。

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【関連記事】プロジェクトマネジメント研修とは|おすすめのカリキュラム例を紹介

資格取得を利用して体系的に学ぶ

資格取得を通じて、プロジェクトマネジメントの基本的な知識を身につけることができます。そして、実際のプロジェクトで習得した知識を活用し、実践的なスキルへと昇華させることが可能です。

また、PMPなどの資格取得はプロジェクトマネジメントの専門性を証明する手段としても有効であり、キャリアアップや専門性をアピールする際にも役立ちます。大型のプロジェクト案件では、提案依頼書の要件にPMP資格所有が入っていることもあります。

資格取得の過程では、プロジェクトの計画立案、リスク管理、ステークホルダーとのコミュニケーション、チームマネジメントなど、プロジェクトマネジメントに必要なさまざまな知識やスキルが習得可能です。こうした知識やスキルは、プロジェクトの成功率を高めるだけでなく、プロジェクトマネージャーとしての自信と信頼を築くことにもつながるでしょう。

プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格試験です。情報処理技術者試験の中でも高難易度の「スキルレベル4」に位置づけられます。ITプロジェクトの責任者として計画立案、実行、管理するために必要な知識と実践能力を証明できる資格です。

ITに関する専門知識はもちろん、プロジェクト全体のマネジメント能力が問われるため、この資格を持つ人材は転職や昇進の際に高く評価されます。特に、国内のIT業界でのキャリアアップを目指す方におすすめの資格です。

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験

PMP試験とは、米国の非営利団体であるプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PMIが策定した知識体系「PMBOK®ガイド」に基づいており、世界中で通用するデファクト・スタンダードとして広く認知されています。

受験には一定期間のプロジェクトマネジメント実務経験が必要で、資格取得後も3年ごとの更新が求められるため、専門性の高さを継続的に証明できます。IT業界に限らず建設や製造、金融など、多様な業界で価値が認められており、グローバルなキャリアを目指す方に特に有効な資格です。

プロジェクトマネジメント研修例

プロジェクトマネジメントのスキルを体系的に習得し、向上させるための研修プログラム例を紹介します。

1.プロジェクトマネジメント入門研修

プロジェクトマネジメント入門研修では、プロジェクトマネジメントの基本的な流れを体系的に学びます。体系的にプロジェクトマネジメントを学ぶ機会を設けていない企業や、自社のプロジェクトマネジメントを標準化したい企業におすすめです。主にWBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)とリスクマネジメントを中心に扱い、講義と演習を繰り返します。

目的 プロジェクトマネジメントを実施する上での全体観を理解し、計画立案と実行、完了の基本を身につける
プログラム例 1.プロジェクトマネジメントとは
2.プロジェクト立ち上げ
3.プロジェクト計画
4.プロジェクトの実行とコントロール
5.プロジェクトの完了
【参考】パーソル総合研究所「プロジェクトマネジメント入門

属人化している知識や経験を組織の財産にすることで、個別のプロジェクトマネジメントにとどまらず、組織全体の変革や利益創出に貢献できるようになります。

2.ITプロジェクトマネジメント研修

ITプロジェクトマネジメント研修では、ウォーターフォール型(上流工程から下流工程へ進める開発手法)のプロジェクトマネジメントに関して体系的に学習します。研修のゴールは、プロジェクトの進行や品質、コストの管理を適切に実行できるようになることです。

まずはプロジェクトマネジメントの全体像を理解したのち、プロジェクトのステークホルダーの特定・分類や、円滑に進行させるための計画・実行など実践的な進め方について学びます。

目的 ウォーターフォール型プロジェクトの進行や品質、コストの管理を適切に実行できるようにすること。
プログラム例 <1日目>
・はじめに
・プロジェクトマネジメントの基礎
・プロジェクトの立ち上げ
・プロジェクト計画の策定
 ※スケジュールは1日目・2日目で前後する場合があります
<2日目>
・見積り
・プロジェクトチームの設立育成
・プロジェクトの実行とコントロール
・プロジェクトやフェーズの終結
・まとめ
 ※演習は、ITに関わるプロジェクト事例を用います
【参考】パーソル総合研究所「ITプロジェクトマネジメント

3.リーダーシップ研修

リーダーシップとは、目標達成のために組織や集団、チームを導く力を指します。

パーソル総合研究所のリーダーシップ研修では、受講対象者の世代によって研修内容を変えています。次世代のリーダーである若手人材の場合は、成長・創造の可能性を開花させる「リードマイチャレンジ」というプログラムを、ミドル世代の場合は、ものの見方や考え方の枠組みを広げて進化させる「リードマイトランジション」を提供しています。

リーダーにはコミュニケーションスキルをはじめとした多種多様なスキルが求められるため、リーダーシップ研修のプログラムも多岐にわたります。受講対象者のスキルや自社の課題に合わせて、適切なプログラムを選びましょう。

対象者 若手中堅人材(25~34歳が目安)
目的 小さな実践をスタートに、主体的な挑戦を通して成長・発達の基盤を作る
プログラム例 1.自己の経験、職場の現状の振り返りと言語化
2.成長や挑戦を妨げるストッパーの発見
3.コーチングゲームを通した創造性、発想の喚起
【参考】パーソル総合研究所「「リードマイチャレンジ」ストラテジー(戦略)中心の研修

4.ビジネス思考研修

プロジェクトマネージャーの役割は、単にスケジュールやコストを管理するだけではありません。自分自身の携わるプロジェクトが組織の上位戦略とどのようにつながっているのか、高い視座でビジネス全体を意識する必要があるでしょう。

目的 ビジネス全体を捉える視点を身につけ、視座を高める
プログラム例 ・ビジネス全体を捉える視点
 ―ビジネスゴール(戦略)、ビジネス遂行(戦術)、コミュニケーション(組織力)、自己成長(育成)
・ビジネスゴール(戦略)
 ―経営環境の理解
 ―ビジョン・ミッション・戦略の明確化
 ―ゴールの設定
・ビジネス遂行(戦術)
 ―組織機能の理解
 ―機能別KPIの設定・ビジネス遂行(戦術)-2  
 ―課題の明確化
・コミュニケーション(組織力)
 ―意思疎通における阻害要因の理解
 ―効果的な伝え方
 ―コーチングの必要性
 ―対立の対応
・自己成長(育成)
 ―個人を取り巻く環境の理解
 ―自己理解
 ―啓発点の明確化
【参考】パーソル総合研究所「PMに求められるビジネス思考

【関連記事】「リーダーシップ研修とは?目的やカリキュラム例・得られるスキルを解説」を読む

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プロジェクト成功の鍵は
プロジェクトマネージャーにあり

プロジェクトを成功に導くには、適切に計画を立て、進捗やリソースを管理できるプロジェクトマネージャー(PM)が不可欠です。PMを社内で育成したい方に向けて、PMに求められるスキルや育成ステップ、PM育成に取り組む企業の事例をまとめたガイドを公開しています。

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まとめ

プロジェクトの成功はチームメンバーの能力を最大限に引き出し、効果的に活用できるかに大きく左右されます。そのため、パワースキル、すなわちチームメンバーとのコミュニケーションやリーダーシップ、ネゴシエーションなどの人間関係スキルが重要です。

また、プロジェクトマネジメントのスキルをさらに高めて一段上のレベルになろうとする場合は、ビジネス全体を俯瞰する力や効果的な戦略を立てる能力が求められます。プロジェクトマネージャーは単にタスクを管理するだけでなく、プロジェクトの目的達成に向けた戦略的な視点を持ち、チームを導く調整役としての役割を果たす必要があるからです。

プロジェクトマネジメントは単なる技術や知識の習得だけでなく、人間関係や戦略的思考を含む複合的なスキルが求められる分野です。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功に導くことで、顧客の求める価値創出や組織の戦略実現へとつなげる重要な役割を担っているため、これらのスキルをバランス良く身につけましょう。

インタビュー・監修

株式会社パーソル総合研究所
組織力強化事業本部 組織力強化コンサルティング部
PMグループ シニアコンサルタント
PMP、MBTI認定ユーザー

中村 亜子

大手製造メーカーにて国内外の開発・技術者向けのサービスマニュアル作成や技術研修企画・運営を担当。その後、部品メーカーにてアジア事業の経営企画を中国・香港で経験したのち、2016年よりパーソル総合研究所(旧 富士ゼロックス総合教育研究所)にて企業の人材育成、組織開発に携わる。専門領域は、プロジェクトマネジメント、ビジネスアナリシス