2023年01月20日
2023年11月27日
「部下が指示待ちから抜け出せない」「上司や先輩に頼りっぱなし」など、若手社員に関する悩みを抱えてはいないでしょうか。
労働人口の減少に伴い、今後の人手不足の深刻化は避けられません。育成担当者としては、できるだけ早急に若手社員に活躍してもらいたいと考えているのではないでしょうか。しかし、若手社員の価値観や特徴は時代の変化とともに変わりつつあるため、従来通りの研修内容では思うように育たない可能性があります。
本記事では、既存の育成方法を見直すべきか迷っている担当者の方へ向けて、近年の若手社員の特徴から研修で盛り込むべきプログラムまで解説します。
若手社員研修についてご相談いただけます
・人手不足を補うためにも、即戦力を育成したい
・仕事に前向きだが、消極的な若手が多い
一人ひとりの価値観や仕事観が多様化する今、従来の一律な研修では思うような成果を得られない可能性があります。パーソルグループは、社員の主体性やキャリア観を育成する研修プログラムをご用意しています。若手社員研修の実施・見直しに興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
目次
若手社員とは、入社2年目~3年目から中堅層に差し掛かるまでの、ある程度職場や仕事に慣れてきた社員を指します。近年の若手社員の特徴を把握することで、若手研修を時代に合わせた内容へとブラッシュアップする視点が見えてきます。
若手社員の特徴として、主に3つの特徴が挙げられます。
パーソル総合研究所が上場企業および関連会社に勤務する25-34歳の社員を対象に行った調査によると、若手社員の約半数が前向きな仕事観を持っていることが明らかになりました。
しかしその一方で、実際の仕事場面では周囲の反応を気にして失敗を恐れ、消極的になってしまう若手社員も多いことも分かっています。
本当は仕事に対して意欲的な若手社員だが、「周囲の反応が気になる」「失敗したらどうしよう」という思いも同時に抱えており、実際の業務場面で思いが活かされていないようです。そのため「今時の若手はチャレンジ精神がない」と認識されているのではないでしょうか。
若手社員が抱える前向きな思いを仕事に活かせるよう、安心して能力を発揮して良い、もっとチャレンジして良いと思える環境を、研修を通じて培っていくことが大切です。
パーソル総合研究所「働く10,000人 成長実態調査2022」によると、20代の社員が考える成長は、自分の進みたいキャリアが明確になることと捉える傾向が、他年代に比べて強いことが見えてきました。
しかし、社員研修・組織開発を行う研修会社リ・カレントが実施した「2022年度最新若手意識調査」によると、6割ほどの社員が、自身のキャリア観を持てていないことも明らかになりました。
研修を通じてキャリア観を育成する場を計画的に設けることで、若手社員が自身の成長を実感できるようになるでしょう。成長の実感はモチベーションの向上となり、組織全体の活性化にもつながります。
ひとえに“若手社員”と言っても、はたらき方や指導スタイルへの考え方は人それぞれです。
株式会社日本能率協会マネジメントセンターが実施した「新入社員の働き方と指導者の接し方に関するアンケート調査」によると、同世代であっても職場環境やはたらき方で重視するポイントは二分化していることが判明しました。
一人ひとりの価値観や仕事観が多様化しているからこそ、従来型の一律な研修実施ではなく、それぞれに合わせた育成カリキュラムやコミュニケーションが重要です。
人材育成、人材開発のために「社員研修」を導入してみませんか?
・多様な人材が活躍する組織づくりを目指したい
・人材育成や人材開発に、なかなかリソースを割けていない
・戦略的かつ体系的な育成手法を導入したい
「人が育つ組織」を作る、社員研修のサービス資料を今すぐダウンロード↓
【無料DL】人材育成課題を解決する"社員研修"のススメ
若手社員研修で、社員が目指すゴールは主に以下の3点です。
若手社員研修の最終的な目標は、若手社員が一人である程度の業務を回せるようになるまで成長することです。そのためには、研修を通して社員の主体性やキャリア観を育成することが重要になります。
本章では、パーソルグループが提供している実際の研修の中から、若手社員におすすめの研修を紹介します。
若手社員の育成にお悩みはありませんか?
パーソルグループではさまざまな目的や対象者にあわせた若手社員向け研修を提供しています。若手社員向け研修の開催・実施にあたってお困りごとがあれば、お気軽にパーソルグループまでご相談ください。
特徴 | 論理的思考がビジネスの場で活きることを知り、フレームワークやケーススタディを通じて業務で実践できるスキルを身につける |
---|---|
目標 | ロジカルシンキングの基本的な考え方やフレームワークを知り、論理的に物事を考えられるようになる |
学習の流れ |
1.論理的思考の必要性を知る 2.論理的思考に必要な考え方や、フレームワークを学ぶ 3.実際の仕事の場面を想定し、演習問題に取り組む |
主体的に行動する人材には、物事の本質を捉える洞察力が必要です。社員一人ひとりが「なぜこの仕事が重要なのか?」と日ごろから考え、必要な行動と考えられるようになると、指示待ち状態の部下は減少します。
また、ロジカルシンキング研修では、数値やデータなどの根拠をもとにした会話方法も学びます。若手社員が論理的思考力を学ぶことは、会話の説得性を高めたり、円滑なコミュニケーション能力を身につけたりすることにつながります。
特徴 | 今の仕事が自身の長期的なキャリアにおいてどのような位置づけになるかを探求する |
---|---|
目標 | 自身のキャリア観と向き合い、具体的なキャリアプランを持つ |
学習の流れ | 1.キャリアとは何か考える 2.自身のこれまでのキャリアを振り返る 3.はたらくを考える上でのさまざまな視点を学ぶ 4.これからのキャリアプランを具体化する |
キャリアデザイン研修は、若手社員にキャリアに対する基本的な考え方を身につけてもらうための研修です。自身のキャリア観を見つめ直し、今後のキャリア形成について考える機会を与えます。
若手社員の早期離職が課題となっている背景には、自身のキャリアへの焦りや懸念といった感情があると考えられています。若手がキャリア形成を醸成することで、離職や転職を急がず目の前の仕事へと向き合うことが期待できるでしょう。
特徴 | メンバーとの信頼関係を築き、課題に対処できるリーダーシップの原則を学ぶ |
---|---|
目標 | メンバーと良い関係を築く方法を理解し、リーダーとしてチームをまとめることができる |
学習の流れ | 1.現在の自身の立ち位置を考える 2.リーダーシップの基本原則、リーダーに求められる役割・スキルを学ぶ 3.自身の目指す理想のリーダー像と、実現に向けた行動計画を考える |
リーダーシップのスキルが必要なのは管理職だけと思われがちですが、若手社員にも必要です。
リーダーシップとは、集団の力を引き出し、成果を出すために影響力を発揮する能力を指しますが、将来が不確実で見通しがつかない中、多くの人が知恵を出し合い、新しい価値を創出し前に進むことが求められています。
そのため、リーダーシップは管理職だけでなく、あらゆる立場のメンバーに求められるようになっています。
研修では、基本的なリーダーシップの原則から、人を動かす話し方やメンバーとの信頼関係構築、ビジネスのアイデア力まで幅広く学習します。
特徴 | 効率的な業務遂行に必要なマネジメントスキルについて、講義と演習を繰り返しながら体系的に学ぶ |
---|---|
目標 | プロジェクトマネジメントをする上での全体観を理解し、計画立案や遂行の基本手法を得る |
学習の流れ | 1.プロジェクトマネジメントとは何か、マネージャーとしての役割・責任を理解する 2.プロジェクトを立ち上げるための目標設定、計画立案を行う 3.プロジェクトを実行する 4.プロジェクトが適切だったか、フィードバックを得る |
プロジェクト型の仕事が増えている今、若手、管理職に関わらずマネジメントスキルの重要性は高まっています。とはいえ十分なスキルを身につけている社員はいまだに多くありません。
プロジェクトマネジメントを単なるタスク管理だと考えている社員も未だに多くいます。
研修を通じて、プロジェクトマネジメントに必要な「「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」を学ぶとともに、組織の戦略や変革を効率的に遂行できるマネジメントスキルを身につけることが期待できます。
若手社員の成長は、組織に大きな好影響をもたらします。若手社員の育成についても体系的に進めていくことができれば、その後の成長速度が大きく変わり、企業としても多くのメリットを得られます。
本章では若手社員研修の実施によって期待できる効果について解説します。
入社2、3年目の若手社員は、仕事への慣れが出てくる時期でもあります。目の前の業務しか見えていなかった新卒時代を乗り越え、「なんだかやりたかったことと違うな」など新たな悩みに直面することもあります。自身の仕事に対する意味や目的が曖昧になってしまうと、業務へのモチベーションが低下してしまい、必然的に生産性も落ちてしまいます。
若手社員向けの研修では、マネジメント力など実践的なスキルを身につけるだけでなく、自身のキャリア観を見つめ直す場も取り入れていきます。研修を通じて、はたらく意味や自身に求められる役割を理解することで、将来的な仕事へのモチベーションの高まりが期待できるでしょう。
若手社員研修に期待できる効果として、早期離職の防止が挙げられます。
若手社員が転職や離職を急いで決めてしまう若手社員の背景には、キャリアに関して待てないといった焦りや切迫感があります。「キャリア焦燥感と転職意思には相関性がある」という調査も出ています。
研修にスキル習得支援や自社での成長ビジョンを示す内容を盛り込むことで、若手社員のキャリア焦燥感を軽減することが期待されます。
若手社員には、指示された業務内容をこなすだけではなく、自分から業務課題を見いだし主体的にはたらく姿勢が求められます。
研修では日々の業務課題をベースとしたケーススタディやロールプレイを取り入れるなど、主体性が高まる演習を取り入れると良いでしょう。研修を通じて、自身に求められる役割やどう行動していくかを学ぶことで、自身の意見を進んで発信しようとする主体的な人材の育成が実現できます。さらに、一人ひとりの主体性が向上すると、組織全体の活性化も期待できます。
研修で若手社員の能力を最大限に引き出すためには、若手社員の特徴に合った指導方法が大切です。
若手社員向けの研修を成功させるには、一人ひとりの価値観や仕事観が異なることを理解しておきましょう。従来通りの定型的なカリキュラムの実施では、効果的な成長が見込めません。
若手社員それぞれに必要なスキルやキャリア観に合わせたプログラムを取り入れていきましょう。
指示や命令ベースで行われる研修は、やらされ感・作業感へとつながり、研修へのモチベーションだけでなく、学習効果も低下してしまいます。何を目的に研修へ臨むのか、研修を通じて得られるメリットは何か、学ぶ意義について、研修前に若手社員に伝えましょう。
学ぶ目的が明確だと、知識やスキルの吸収率も高まりますし、自ら学び成長する、自走力を持つ社員の育成にもつながります。
先述したように、若手社員は仕事への意欲は高いものの、失敗を恐れて力を発揮しきれない傾向があります。そこで、自分の意見を発信できる・認め合う場を研修内に意図的に設けることをおすすめします。
研修のプログラムの中でグループディスカッションや意見発表の時間を設けると良いでしょう。
実際の業務でも積極的にアイデアを発信していけるような自信を、研修を通じて培っていきましょう。
せっかく研修を実施しても、実践に活用できなければ意味がありません。研修前に設定した目標を達成できたか、得た学びを実践に活用できているかを振り返ったり、上司や講師からのフィードバックを行ったりする場面を用意しましょう。
例えば、研修前後に上司との1on1やフォロー面談の機会を設けてみましょう。若手社員それぞれの価値観やニーズを理解し、必要なフォロー体制を整えることで、成長速度も大きく変わるでしょう。
高いモチベーションを持ち、主体的に業務に取り組む若手社員を育成するには、研修プログラム内に自分の意見を発信できる・認め合う場を意図的に設けたり、「何のための研修なのか」自ら学ぶ意義を考え、やらされ感なく臨める研修の実施が有効です。
パーソルグループでは、企業の課題をヒアリングし、ニーズに合わせて最適な研修プログラムをカスタマイズしてご提案いたします。
若手社員の伸び悩みに課題を感じている方、新入社員研修の見直しを検討している方はパーソルグループにご相談ください。
若手社員研修のご相談はパーソルグループまで
・人手不足を補うためにも、即戦力を育成したい
・仕事に前向きだが、消極的な若手が多い
一人ひとりの価値観や仕事観が多様化する今、従来の一律な研修では思うような成果を得られない可能性があります。パーソルグループは、社員の主体性やキャリア観を育成する研修プログラムをご用意しています。若手社員研修の実施・見直しに興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
若手社員研修に盛り込むべきプログラムから、研修のポイントまで解説しました。
仕事への価値観、考え方が多様で、前向きな仕事観を持つ若手社員。個々に合わせたカリキュラム構成や研修後のフォローアップなど、少しの工夫で大きく成長する可能性を秘めています。
ぜひ若手社員の強みや長所に着目した研修を実施し、会社の将来を担う人材を育成していきましょう。
A.ロジカルシンキング研修など、若手社員の主体性を育てる研修がおすすめです。若手社員研修の目的は「学び続ける姿勢を持つ社員」を育成することです。そのため、思考力を高める内容がおすすめです。
研修プログラムはガイドブックで詳しく紹介しています。若手社員以外にも、管理職向け、シニア向けなど、階層ごとにおすすめの研修プログラムが見られます。ガイドブックは、以下リンクよりどなたでも無料でダウンロードいただけます。
【無料DL】人材育成課題を解決する“社員研修”のススメ
A.研修を通じて若手社員を育成すると、企業にとって大きなメリットが生まれます。