ロジカルシンキング研修とは|プログラム例や得られるスキル・目的

ビジネスの場において、論理的に考える力は必要不可欠です。しかし、一人ひとりの思考力をどのように育成すればよいか不安な方もいるのではないでしょうか。思考力を向上させる研修として、ロジカルシンキング研修が挙げられます。ロジカルシンキング研修とは論理的に物事を考える思考法を学ぶ研修です。

ロジカルシンキング研修の実施により、さまざまなビジネスシーンに活かせるようになります。しかし、ロジカルシンキング研修を実施できる人材が社内に存在しない企業もあるでしょう。そうしたケースであっても、専門的なノウハウを持つ研修会社に外部委託することによって、ロジカルシンキング研修を実施できるようになります。

ロジカルシンキング研修で
得られるスキル例
論理的思考力を鍛えることで、次のようなスキルを習得できる
 ・問題解決能力
 ・コミュニケーション力
 ・主体性
 ・思考整理能力
 ・説得力
ロジカルシンキング研修で
身につくフレームワーク例
 ・MECE
 ・ロジックツリー
 ・演繹法
 ・帰納法
 ・仮説思考
ロジカルシンキング研修の
プログラム例
研修名:論理的思考補基礎研修
論理的思考をするための考え方を学ぶプログラム。論理的思考がビジネスの場で活きることを知り、フレームワークやケーススタディを通じて業務で実践できるスキルの習得を目指す。

本記事では、ロジカルシンキング研修のプログラム例や効果的に実施するポイントを解説しています。既存の研修の見直しや、より効果を高めたい担当者の方はぜひ最後までお読みください。

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物事の要旨を正しく理解したり、わかりやすく伝えたりする「論理的思考力」は、質の高い意思決定や円滑な問題解決など、あらゆる業務シーンで役立つスキルの一つです。

・業務報告や商談相手との会議などの場で、考えを整理して伝えるのが苦手な社員が多い
・業務でトラブルが生じた際、原因分析や解決策の考案に時間がかかってしまう

このような課題を持つ方に向けて、パーソルグループでは【人材育成課題を解決する”社員研修”のススメ】を作成いたしました。計画的に人材の成長を促す方法のほか、パーソルグループが提供する研修プログラムを公開しています。

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目次

ロジカルシンキング研修とは

ロジカルシンキング研修とは、必要な情報を取捨選択し、論理的に組み立て、伝える思考法を育成する研修です。

具体的には、「MECE」「ロジックツリー」「演繹法」「帰納法」「仮説思考」といった、論理的に思考する際に役立つフレームワークへの理解を深め、ビジネスシーンでどのように役立てていくのかを学びます。また、実際の仕事の場面を想定し、演習問題に取り組むこともあります。

ロジカルシンキング研修を通じて、物事の要旨を正確に理解する力や、伝える力を伸ばすことが可能です。それにより、質の高い意思決定を下せるようになったり、円滑に問題解決をできるようになったりするでしょう。

ロジカルシンキングの研修プログラム

ロジカルシンキング研修の対象者は全社員ですが、必要とするスキルや立場によって研修内容は異なります。

例えば、若手社員なら、ロジカルシンキングの基本となるフレームワークや思考法から学んでいきます。社会人初期に論理的思考力を身につけると、自身の考えや情報を整理し、相手に合わせたコミュニケーションを取れるため、仕事の質を高めることができるでしょう。

育成対象のキャリアや課題に合わせて研修プログラムを検討していくことが大切です。ここではロジカルシンキングの研修プログラムの一例を紹介します。

1.論理的思考の基礎研修

特徴 論理的思考がビジネスの場で活きることを知り、フレームワークやケーススタディを通じて業務で実践できるスキルを身につける
目的 ロジカルシンキングの基本的な考え方やフレームワークを知り、論理的に物事を考えられるようになる
対象者 新卒社員、若手社員
プログラムの目標 会議や商談の場など、日々の業務において論理的に話ができるようになる
学習の流れ 1.    論理的思考の必要性を知る
2.    論理的思考に必要な考え方やフレームワークを学ぶ
3.    実際の仕事の場面を想定し、演習問題に取り組む

論理的思考の基礎研修では、自身の論理的思考力の現状をセルフチェックで把握、論理的思考スキルで強化していきたいポイントを検討、実際の仕事の場面を想定し、演習問題に取り組むといった順で研修を行っていきます。

    • ロジカルシンキングを学んだことがない
    • 論理的思考力の重要性は理解しているが、実務に活かせていない
    • 業務報告などのコミュニケーションをスムーズに行いたい

上記のような課題を持つ人におすすめの内容です。

2.問題解決力強化研修

特徴 業務内で起こる問題を正確に把握し、論理的に解決するまでの手法を学ぶ
ケーススタディを通じて、すぐ実践できるスキルを身につける
目的 問題解決に必要な考え方や、フレームワークを学ぶ
ケーススタディで、現場での対応力を身につける
対象者 中堅社員
プログラムの目標 職場で起こる問題を論理的に解決できるようになる
学習の流れ 1. 業務場面を想起し、自身の対応を振り返る
2. 問題解決に必要な思考法を学ぶ
3. 業務内で起こりうる問題を例に、どう対応するか考える

問題解決力強化研修では、トラブル事例の原因解析や解決策の考案など、ケーススタディを通じて問題解決能力を伸ばしていきます。他の参加者と意見交流を取り入れれば、多様な解決方法や価値観を得て、視野を広げることもできるでしょう。

    • トラブルが発生した際の原因分析や解決策考案が苦手
    • 課題の本質を素早くキャッチし、解決することで生産性を高めたい

そもそも何が課題にあたるのか分からないといった人こそ学ぶべき内容です。

自社の課題にあったロジカルシンキング研修の進め方

パーソルグループでは、ビジネススキルの実践力を培うプログラム策定や事後のフォローアップなど、企業課題に合わせたプログラムの考案・見直しを提供しています。

ロジカルシンキング研修の開催・実施にあたってのお困りごと、お悩みはぜひお気軽にご相談ください。

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ロジカルシンキング研修の目的・狙い

ロジカルシンキング研修の目的には、以下の3つが挙げられます。

    • 主体的に行動できる社員を育てる
    • 正しい意思決定を行える社員を育てる
    • ビジネスシーンにおける問題に対応できる社員を育てる

ここでは、それぞれの目的について解説します。

主体的に行動できる社員を育てる

ロジカルシンキング研修を実施する目的の1つは、主体的に考え行動できる社員を育てることです。ロジカルシンキングが定着すると、日頃から「なぜ?どうして?」と仮説立てて考える癖がつきます。

社員一人ひとりが「なぜこの仕事が必要なのか?」と日頃から物事の本質を捉え、必要な行動を考えられるようになると、いわゆる指示待ち状態を回避できるため、主体的な人材が育っていきます。

正しい意思決定を行える社員を育てる

また、正しい意思決定を行えるようになることも、ロジカルシンキング研修の目的です。

企業では現場から経営まで、日々さまざまな場面で意思決定が行われています。多数の選択肢がある中で最善の選択をするには、事実やデータをもとに合理的に判断することが必要です。

ロジカルシンキング研修を通じて論理的に考える力を養えば、意思決定に必要な情報を的確に取捨選択したり、判断を下したりできるようになります。さらに、自身の意見を根拠立てて伝えられるようにもなるため、関係者に主張を理解してもらいやすく、合意形成を図りやすくもなるでしょう。

ビジネスシーンにおける問題に対応できる社員を育てる

ビジネスシーンの種々の問題に対応できる社員を育てることも、ロジカルシンキング研修の目的です。ビジネスシーンではさまざまな問題が発生しますが、ロジカルシンキングを使わなければ、経験や勘をもとに考えることになりやすく、課題に対して的外れな対策を講じてしまうリスクがあります。

しかし、ロジカルシンキングを使えば「問題がどこにあるのか」を論理的に分析できるようになります。たとえば、ほかに売れなくなったものから傾向を分析したり、開発から販売までのプロセスに問題がないかを分析したりするようになるのです。それにより、課題ごとに最適な対策を講じられるようになるでしょう。

ロジカルシンキング研修の対象者は全社員

前述したように、論理的に考える能力は多くのビジネスの場で真価を発揮します。そのため、若手から管理職まで、業種や職種関係なく全ての従業社員が対象です。

特に、上司への報連相が上手くいかない、社内外で扱う提案資料を作る際に考えを整理することが苦手、商談相手に質問された際、意図がつかめず端的に回答できない、といった課題を抱える社員に効果的な研修です。

ロジカルシンキング研修で身につく5つのスキル

ロジカルシンキング研修の実施で社員に身につくスキルは、大きく5つあります。

1. 問題解決能力の向上

研修を通じてロジカルシンキングを鍛えると、問題解決能力の向上が見込めます。

ビジネスの場では、日々の業務で発生した問題や顧客の抱える課題に対し、解決策を考える場面が多々あります。ロジカルシンキングができる人は、課題を分類したり、因果関係を明らかにしたりしながら、順序立てて解決策を考えていきます。

研修を通じて論理的思考力を鍛えれば、課題の原因を正しく捉え、解決に必要な情報や作業を導き出せるようになり、スピード感のある意思決定や課題解決が実現できるようになるでしょう。

2.コミュニケーション力の向上

ロジカルシンキング研修の2つ目の目的は、コミュニケーション力の向上です。

社内では上司や同部署のメンバー、社外では取引先の方というように、ビジネスの場では多くの相手と折衝します。情報過多な現代では、膨大な情報をただ羅列するだけでは相手に理解してもらえません。そのため、数値やデータなどの根拠をもとに、一つひとつの情報を取捨選択し、順序立てて相手に伝えることが求められます。

論理的思考力が身につけば、主張と根拠をセットで伝えるのはもちろんのこと、根拠に客観的なデータを取り入れ、説得力のある伝え方ができるようになります。例えば、商談相手に対し「このサービスの導入で、作業にかかっていた時間が1時間以上短縮できたという結果が出ています。また、導入した95%の企業が、その効果を実感しています」など数値を取り入れて説明できるでしょう。

さらに、社内プレゼンテーションに向け提案書を作る時など伝えたい内容を相手が納得・理解しやすい順序に並び替え、段階的・構造的に流れを組み立てるようになるでしょう。たとえ話を織り込みつつ相手の視点に合わせた言葉で伝えることも期待できます。

相手の視点に立って論理的に伝える力は、会話の説得力が増すほか、情報伝達速度も向上するため、円滑なコミュニケーションにつながります。

3.主体的な人材の育成

ロジカルシンキング研修は、主体的に考え行動できる社員を育てるためにも重要です。ロジカルシンキングが定着すると、日頃から「なぜ?どうして?」と仮説立てて考える癖がつきます。

社員一人ひとりが「なぜこの仕事が必要なのか?」と日頃から物事の本質を捉え、必要な行動を考えられるようになると、いわゆる指示待ち状態を回避できるため、主体的な人材が育っていきます。

4.思考整理能力の向上

ロジカルシンキング研修により、思考整理能力の向上が見込めます。ビジネスシーンでは、知識や情報を持っていても、それを活用できなければ意味がありません。知識や情報を整理し、根拠と共に結論を順序立てて伝えることにより、自分の知識や情報が活かせます。

思考整理能力が身につけば、顧客や上司への円滑な説明ができるだけでなく、部下への教育にも役立ちます。「なぜこの作業が必要なのか」「この作業が他の作業にどうつながっているのか」を論理的に説明できれば、部下の理解も高まるでしょう。

5.説得力の向上

説得力の向上も、ロジカルシンキング研修により身につくスキルのひとつです。ビジネスシーンでは、根拠をもとにした主張でなければ自分の意見を認めてもらえません。ロジカルシンキングを身につければ、会議や商談の場で、論理的に順序立てて説明できるようになります。

会議の場であれば、データや分析をもとにした建設的な意見を交わせるでしょう。商談の場であれば、顧客の合意を得られる可能性も高まります。

ロジカルシンキング研修で身につくフレームワーク例

ロジカルシンキング研修では、論理的に思考する際に役立つフレームワークを学べますが、ここではその一例を紹介します。

1.MECE

MECE(ミーシー)とは、以下4つの頭文字を取った言葉です。物事を漏れなく、重複せず分類・整理するための考え方です。

    • Mutually(互いに)
    • Exclusive(重複しない)
    • Collectively(全体)
    • Exhaustive(漏れがない)

2.ロジックツリー

ロジックツリーとは、さまざまな課題をツリーのように枝分かれさせ、分解して考えるフレームワークです。課題に対し、原因を網羅的に把握したい際に使われます。

3.演繹法、帰納法

演繹法(えんえきほう)とは、一般的なルールや前提、法則をベースに、結論を導き出す方法です。主張の素地となるルールなどの知識を増やすことで、いちから主張を生み出さずとも根拠のある主張ができます。

それに対し帰納法とは、複数の事実をベースに共通点を見つけ、一般的な主張を導き出す方法です。事実を根拠に主張するので、肝心の主張は自身で見つけ出すことが求められます。

4.仮説思考

仮説思考とは、問題の全体像や結論を仮説として先にイメージし、問題を解決していく方法です。問題解決というと、まずは情報収集から入ることが多いですが、仮説思考では結論から考え問題解決を図るため、〈仮説立案→検証→仮説立案〉の思考プロセスを繰り返し行います。

5.クリティカルシンキング

クリティカルシンキングとは、一言で言うと「批判的思考」です。批判的とありますが、情報を鵜呑みにせず分析し、目的達成をするために必要な思考プロセスです。物事の見方を変え、「本当にこれでよいのか?」と当たり前を疑って課題を見出すことも、クリティカルシンキングの一つです。

例えば、自身の業務や組織の現状を振り返り、これで良いのか疑う訓練を行います。物事の見方を変えると、当たり前と思っていた事も課題として浮かび上がってくるでしょう。課題をどのように解決するか、解決に必要な情報は何か考えていきます。

関連記事「クリティカルシンキングとは?ビジネスに役立つ考え方と実践の手順」を見る

ロジカルシンキング研修の方法

ロジカルシンキング研修の実施方法は3種類あります。各研修方法の特徴について解説しますので、実施形式を選択する際の参考にしてください。

1.対面研修

受講者が研修会場に出向き、講師から直接講義を受ける研修方法です。実務の場を離れ、普段関わることのない他の受講者とのつながりが生まれ、相互に学びあう効果が期待できます。また、研修中に不明点がある場合、その場で講師に質問するなど解決しやすいことが特徴です。

しかし、研修会場の確保や受講者のスケジュール調整、講師の選定など、研修実施までに多くの時間やコストを要します。

2.eラーニング

eラーニングとは、パソコンやスマートフォンなどのモバイル機器を使い、コンテンツを視聴するなどして学習する研修方法です。受講者は場所や時間を問わず学べるほか、企業側も学習状況を一元管理できることが特徴です。

とはいえ、視聴がメインの学習形態であることから、実技の習得には不向きです。また、場所や時間を選ばない反面、受講態度や学習の進め方が個人のモチベーションに依存してしまう点もあります。

3.オンライン集合研修

オンライン集合研修は、受講者がパソコンを通じて受ける研修です。会場まで出向く時間やコストが削減できるほか、遠方の研修にも参加できるなどスケジュール調整がしやすいのが特徴です。

一方で、受講者同士の関わりは生まれにくいほか、研修前後のフォローアップがないと受け身になりやすい点も注意が必要です。

効果的なロジカルシンキング研修実施のポイント

知識だけ習得しても実務に活かせないと効果があったとは言えません。ロジカルシンキング研修の効果を高めるためにも、以下5点を意識しましょう。

1.研修の目的・目標を明確にする

ロジカルシンキング研修を効果のあるものにするためには、受講者が主体的に研修に取り組む必要があります。そのためには、研修の目的や目標を明確にすることが大切です。

研修で起こりがちな失敗として、目的や意図が伝わらず、実践に活かせないケースがあります。

このような失敗を避けるためにも、研修をする前に、ロジカルシンキングを学ぶ目的を理解してもらいましょう。

また、目標を立てることも大切です。目標がなければ、「何を」「どれくらい」理解できればいいのかわかりません。研修によって習得するレベルや知識を目標に設定することにより、受講者は「身につけなければならないこと」が明確になり、目標達成に向かって取り組めます。目的や目標の明確化により、受講者は主体的に研修に取り組めるでしょう。

2.振り返りの機会を設ける

パーソル総合研究所の「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査」によると、研修後に上司の事後フォローや実践の振り返りが学びにつながっていることが明らかになっています。

【出典】パーソル総合研究所「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査

例えばロジックツリーを活用して自身の業務課題を掘り下げてみたり、論理的主張ができているか、自身の報告書を見直し必要に応じて書き直してみたりするなど、学んだことを実践する機会を設けることがフォローとして考えられます。

研修計画を立てた段階で、受講後の取り組みまで想定し、振り返りやフィードバックまでをセットにして研修を設定しましょう。

3.ロジカルシンキングに偏りすぎない

論理的思考はビジネスパーソンに欠かせない考え方ですが、ビジネスの場で求められる力はロジカルシンキングだけではありません。ときには、新たなアイデアを生み出す自由な発想力が求められることもあるでしょう。

新たなアイデアを生み出す思考法として「ラテラルシンキング」が挙げられます。ラテラルシンキングは水平思考とも呼ばれ、既成概念に囚われず自由な発想で問題解決を図る思考方法です。前提を疑うことにより、創造的なアイデアを生み出せます。

ロジカルシンキングは、あくまでもビジネスに必要なスキルの1つです。正しい情報を見極める情報処理能力や、失敗を恐れずチャレンジする行動力など、社員一人ひとりの成長に合わせた研修を別途受講することも視野に入れるようにしましょう。

4.座学と実践をセットで考える

研修の効果を高めるには、座学と実践をセットで考えることも大切です。実践では、座学では想定しなかったことが多々発生します。座学の内容を実践で試し、足りない知識やスキルを認識することにより、次の課題が見つかります。

座学と実践を繰り返し、試行錯誤することによりPDCAサイクルが回り、成長につながるのです。人材開発の領域で有名なロミンガーの法則は「70:20:10」の法則とも言われ、それによると、社員の成長には「仕事での経験」が70%も影響を与えるとされています。

つまり、学習した内容を定着させるには、アウトプットの機会を設けることが非常に重要なのです。また実践では、研修では想定しなかったことが多々発生します。研修の内容を実践で試し、足りない知識やスキルを認識することにより、さらに能力を高めていけます。

5.研修を内製する場合には、組織全体で研修体制を構築する

研修を内製する場合には、研修を担当者に任せきりにせず、組織全体で研修体制を構築しましょう。会社のトップから研修担当者にメッセージを伝え、研修への理解と動機付けを促すことにより、組織全体が同じ方向を向いて研修に取り組めます。

組織のより高い視座から研修担当者へメッセージを伝えるにあたり、ポイントとなるのは以下の3点です。

    • 財務的な観点(売上・利益に貢献する人材の育成など)
    • 生産性の観点(仕事の効率・効果の向上につなげるなど)
    • イメージの観点(会社や組織を好ましく思ってもらいたいなど)

研修担当者は、これらのポイントを理解することにより、納得度を高めて研修を実施できます。また、上司や経営層からもフィードバックを得ることも大切です。フィードバックによって軌道修正を図れるだけでなく、組織全体で取り組む姿勢を見せることにより、研修担当者の孤立を防げます。組織全体で研修のノウハウが蓄積されれば、人材育成の効率化や組織力の向上にもつながるでしょう。

失敗しないロジカルシンキング研修のポイント

ロジカルシンキング研修に限らず、研修プログラムはただ実施するだけでは意味がありません。受講者が現場で実践に移せるよう、研修を設計・実施することが大切です。

30年・21,000社以上の人材開発実績をもつパーソルグループでは、1社1社にあわせた最適な研修プログラムをご提供します。

ロジカルシンキング研修のお困りごとは、ぜひお気軽にご相談ください。

ロジカルシンキング研修に関するご相談はこちら

まとめ|論理的思考力を業務で活かせる研修の実施を

ロジカルシンキングはどのビジネスパーソンにも求められるスキルの1つで、ロジカルシンキング研修の実施によって一人ひとりの問題解決力が向上し、スムーズな意思決定や円滑なコミュニケーションが叶います。

事前、事後を含めた研修計画を立案するとともに、研修外でも論理的に考えられる場を作り、組織全体での成長を促進していきましょう。

よくあるご質問

Q.ロジカルシンキング研修の効果を高めるには?

A.ロジカルシンキング研修の効果を高めるには、キャリア・階層によってプログラム内容を分けることをおすすめします。若手社員向けには基本的な思考法を、管理職には部下への論理的な話し方を学ばせるなど、研修テーマに工夫を持たせましょう。

パーソルグループではキャリアや階層別におすすめの研修プログラムをまとめています。研修プログラムの詳細は、以下リンクよりどなたでも無料でダウンロードいただけます。

>>【無料DL】人材育成課題を解決する“社員研修”のススメ

Q.ロジカルシンキング研修で学ぶフレームワークは?

A.ロジカルシンキング研修で取り扱う内容は多岐にわたります。


1.クリティカルシンキング
2.仮説思考
3.MECE、フレームワーク思考
4.ロジックツリー
5.演繹法、帰納法

>>ロジカルシンキング研修で身につくフレームワーク例

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