男性育休取得率を高め、 多様な経験と幅広い知見を持つ 男性の視点を含める 2024.5.23

2024年3月時点で、パーソルグループの男性育休取得率(1日以上)は73.0%です。更なる取得率の向上と、より長期的な取得ができるよう、グループ各社でさまざまな取り組みを実施しています。今回は、その中でも男性育休取得率が高いパーソルクロステクノロジーの取り組みについて、実際に育児休業を取得した西岡 篤史さんと、取得者を支援する管理職の新井 康之さんへのインタビューをご紹介します。

男性育休取得率の向上に取り組む背景

パーソルグループは多様な人材が活躍できる環境を目指し、女性管理職比率の向上を目標に掲げるとともに、男性育休取得率も重要な目標として位置付けています。男性が育児休業を取得することで、多様な経験と幅広い知見(イントラパーソナルダイバーシティ)を持つことが期待されます。そして、その経験や知見を事業や組織運営に生かし、誰もが活躍できる環境を作りたいと考えています。まずは全ての社員が少なくとも1日の育児休業を取得することを目標に掲げ、将来的には1ヶ月以上の取得に向けた取り組みを進めています。

育児休業を取得して感じたこと

パーソルクロステクノロジーでエンジニアとしてはたらく西岡さんが育児休業の取得を決意したのは、第一子が生まれてから5ヶ月経った頃でした。西岡さんが、妻の疲れた姿を見て、「1人で育児をするのは大変なんだな」と実感した瞬間でした。
当初は不安や迷いもありましたが、長い人生の中で育児に参画できる期間はほんの僅かです。また妻と一緒に育児がしたいという思いから育児休業を取得することを決意しました。

育児休業を取得した西岡さんは、育児の実態を知り、仕事中心だった日々から、家庭とのバランスを重視したはたらき方に切り替えました。復職後は、時間の使い方を工夫し、遅くまで残業をせずに仕事を終えることで、子どもとの時間を最大限に確保しています。

また育児休業は、西岡さん自身のキャリアを見直す機会にもなりました。育児に関わることで、より時間の使い方を意識したり、家計を安定させたいと考え、自身のキャリアを見直すことにしました。育児の合間で何とか時間を捻出して新たなスキルを習得するために勉強をし、希望の部署に異動することができました。育児に関わることで家計の安定も考えるようになり、仕事へのモチベーションも高っています。
育児休業を取ることによるキャリアへの悪影響を心配する声もあると思いますが、家族との将来を考えてはたらき方を見直す機会にもなるとわかりました。

安心して育児休業を取得するには
周囲の理解と支援が必要不可欠

社員が安心して育児休業を取得するためには、職場の理解と育児休業をサポートする環境づくりがとても重要です。これまで管理職として多くのメンバーの育休取得を推進・支援してきた新井さんは、育児休業は突発休暇と違って、取得時期が前もって把握できるため、お客様先と事前に業務調整や業務推進体制の見直しを行なうことが取得の重要なポイントだと話します。これにより、職場への影響を最小限にし、本人の家族との時間を大切にしたいという思いを両立できると考え、育児休業の取得に肯定的な姿勢を持っています。
育休取得するエンジニアが、職場から離れる不安を持つのも事実なので、極力本人のキャリア形成に影響がでないよう、職場と本人としっかりコミュニケーションを取りながら業務調整を行なうようにしています。

また人事部門からは育児休業中の社員への支援も積極的に行っています。例えば定期的にメールマガジンを配信し、社内の情報提供を行うだけでなく、不安や悩みがある場合はいつでもキャリア面談を受けられるようにしています。育児休業中でも社内とのコミュニケーションを保ち、円滑な復帰を支援しています。

取り組みの成果と今後への想い

パーソルクロステクノロジーは、2024年3月時点で、男性育休取得率(1日以上)は83.3%で、毎年着実に向上しています。今後は1日と言わず社員が取得したいと思う期間の育児休業を取得できるよう、社員の声から“今ある障壁”を取り除いていきたいと思っています。
選ばれ続ける、魅力的な企業でいるためには多様性が必要です。今後ともDiversity, Equity & Inclusionを推進し、より多くのエンジニアに選ばれる会社、そしてエンジニアにとってより良い“はたらく”をつくる会社を目指していきます。

プロフィール写真

パーソルクロステクノロジー
エンジニアリング事業管掌 設計統括本部
執行役員本部長

新井 康之

プロフィール写真

パーソルクロステクノロジー
IT事業管掌 ITエンジニアリング統括本部
ITエンジニアリング本部 ITMV部 ITMVグループ

西岡 篤史

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