健康の悩みを抱える社員も、自分らしくはたらける職場に。2021.11.30

がん治療と
仕事の両立を支援する、
新たな規程を制定

パーソルファクトリーパートナーズ株式会社は、2016年の『がん対策基本法』の改正や健康経営の推進をきっかけに、がんに罹患した社員のための規程をパーソルグループで初めて制定しました。すべての社員が生き生きとはたらける組織を目指して、がんに限らず、他の疾病や健康面以外でのサポート体制の整備にも注力していこうと考えています。

by パーソルファクトリーパートナーズ

多様な人がはたらきやすい環境を。
その想いが、がん罹患者への規程制定に。

パーソルファクトリーパートナーズ株式会社では、社員が安全に健康にはたらける環境づくりが何よりも大切だと考え、長い職業人生の中で多様なはたらき方を選択できる施策を検討してきました。しかし、すべてのケースに対応できるようになるには難しく、がんに罹患した社員を支える仕組みづくりもまた、十分な対応ができないままでいる例の一つでした。がんは今まで健康であった人が突然罹患することが多く、精神的にも身体的にも負担が大きい疾病です。そのため、過去に責任者から「がんに罹患した社員を、なんとか支えたい」と相談を受け、できる範囲でサポートをしたこともありました。しかし現存の制度では限界があり、もどかしさを感じていました。そんなとき、健康経営に力を入れることをきっかけに、がんに罹患した社員も生き生きとはたらけるよう、会社としてサポートする仕組みを整えようということになりました。さらに、ある医師から「はたらくということが罹患者の生きる希望になる」という話を聞いたのも、この取り組みを始めた理由の一つです。罹患者が前を向いて生きるサポートをしたい。その想いもあり、規程制定に着手しました。

規程制定がスムーズに進んだのは、
組織全体が同じ方向を向いていたから。

社員の多くが、多様な価値観や背景を持つ一人ひとりに向き合い、そのはたらき方を応援したいという想いを持っているため、いざ規程制定に着手すると、経営陣の許可もすぐに下り、驚くほどスムーズに進めることができました。この価値観が根付いているのは、グループビジョンである「はたらいて、笑おう。」を実現するため。こうして、規程制定について経営陣から快く許可をもらったあと、実際に規程を決めていく上で工夫したのは、他の制度と比較して不公平感が出ないようにすることです。あくまで大切なのは、すべての社員にとってはたらきやすい環境づくり。たとえば、勤務時間についてはがんの種類や治療方法によって柔軟に選択できるようにしつつ、他の規程と照らし合わせて大幅な制度差が出ないよう決めていきました。

2021年4月1日に制定された「がん治療と仕事の両立支援制度」概要
2021年4月1日に制定された「がん治療と仕事の両立支援制度」概要

小さな悩みも相談できる場を提供し、
あらゆる悩みに寄り添える組織を目指す。

幸いにも制度ができてからは社員からがんの相談は受けていませんが、今後利用する社員が出てきた際は、いつでもどんな相談にも乗れるような体制をつくっていきたいと考えています。というのも、がんはなかなか周りに相談しづらく、家族や友人にも打ち明けられない可能性があるためです。特に女性の場合、乳がんや子宮頸がんなど、がんの種類によっては誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうこともあるかもしれません。そんなとき、気兼ねなく相談できるパートナーとして、こちらから日々声をかけたり、相談窓口の積極的な活用を勧めることで、少しでも精神的負担を減らせるようにしていきたいです。その体制づくりと並行して、生活習慣病やメンタル疾患に対する予防措置、さらには健康分野以外の制度づくりも進めていく予定です。疾病やライフステージに関係なく、社員一人ひとりが自分のはたらき方に自信を持てるよう、サポートの幅を広げてすべての社員の多様性を担保できる環境を目指していきます。

プロフィール写真

パーソルファクトリーパートナーズ株式会社
人事総務部 次長

松尾 美穂

プロフィール写真

パーソルファクトリーパートナーズ株式会社
人事総務部 人事課・労務課 課長

鈴木 豊

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活躍できる企業を目指す

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