1本のレインボーフラッグが
つないだ、
アライの輪
『P-Rainbow』
『P-Rainbow』は、障害者雇用の成功を支援するパーソルチャレンジ株式会社でアライ活動をする、有志のコミュニティです。結成のきっかけは、メンバーの一人が受付にレインボーフラッグを立てたことでした。6色のレインボーは、セクシュアルマイノリティのシンボルとして世界的に普及していますが、当事者だけでなく多くのアライの方たちもこれを使用しています。別のフロアでアライ活動をしていたメンバーがそのフラッグの存在を聞きつけ、「それなら一緒に」とつながったことで、『P-Rainbow』は生まれました。
P-Rainbow は現在、2016年に日本で初めて策定されたセクシュアルマイノリティへの企業の取り組みを評価する指標「PRIDE指標」の取得を目指して、社内の周知活動を始めています。またアライ活動を通して、「SOGI」の概念も広げていきたいと考えています。
Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の頭文字で、セクシュアルマイノリティに限定した表現ではなく、誰にでもある一人ひとりの個性、特性として捉えられる概念
アライの輪を広げて
人々をハッピーにする
社会を目指して
『RainbowPERSOL』
『RainbowPERSOL』は、パーソルグループ横断でアライ活動をする有志のコミュニティです。セクシュアルマイノリティの当事者であっても非当事者であっても、誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる世界、カルチャーを作ることを活動指針に掲げています。社会人になって休止していたアライ活動を再開したメンバーや、社外のプロボノで本格的に活動しているメンバー、活動自体はじめてのメンバーなどさまざまな立場の人たちが参加しています。拠点も事業部も異なるメンバーが、「アライ」というキーワードで有機的につながり、現在のコミュニティに発展しました。セクシュアルマイノリティ当事者であってもカミングアウトする必要はなく、社内外で安心して活動できるようガイドラインも作っています。※プロボノ:各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般のこと
【参加メンバーへの配慮】
- 取扱説明書(自己紹介)の作成
- コミュニティ参加に対して、対外的に表明するかどうかの確認
- コミュニティ内におけるニックネームの徹底
- ミーティングはすべて非公開
- 情報の取り扱いへの定期的な注意喚起
能力の多様性を生かすことで、
新たな知恵が生まれる
アライを表明することは、理解し合える仲間を得ることやセクシュアルマイノリティ当事者の方を勇気づけるだけではありません。アライコミュニティに参加するメンバーの多様な能力を融合することで、新たな知恵が生まれ、新サービスの創造や既存サービスの強化につながっています。P-Rainbowに所属するメンバーの上司は、部下のアライ表明後すぐに、セクシュアリティに関する研修案件を社外から受注しました。また、パーソルキャリアが提供するサービス「doda」では、2020年3月から会員登録の性別欄に「男性」「女性」に加えて、「選択しない」という項目を設けました。この取り組みには、RainbowPERSOLが検討段階から関わり、選択肢の文言などで知識を提供しています。他にも、「面接に当事者の方がいらした時、企業としてどういう対応をした方がいいのか?」といった、顧客や各職場からの具体的な相談や問い合わせにも対応しています。
今はまだセクシュアルマイノリティ当事者か非当事者かという二元論で話されることが多い世の中です。しかし、パーソルで活動するアライの誰もが、当事者も非当事者もない、誰もがそれぞれの「個性」を認め、尊重し合いながらはたらける世界を目指しています。