ジョブ・クラフティングとは?手順や4つの効果、研修例を解説

近年、仕事にやりがいや充実感を感じる手法として「ジョブ・クラフティング」が注目されています。自分ならではの仕事の取り組み方を見出し、生産性やエンゲージメントの向上を図るのが、ジョブ・クラフティングの目的です。

本記事では、ジョブ・クラフティングの定義やメリット、効果などの解説に加え、実践方法や研修例も紹介します。ジョブ・クラフティングの導入を検討している企業担当者や、自身の仕事をより意味のあるものにしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

ジョブ・クラフティングとは

ジョブクラフティングとは

ジョブ・クラフティング(Job crafting)とは、自分に与えられた仕事を主体的に捉え直すことで、やりがいのあるものに仕事を創り変えていく取り組みや、その手法を指す言葉です。

日本のジョブ・クラフティング研究の第一人者である、東京都立大学教授の高尾義明氏によると「はたらく人たち一人ひとりが、主体的に仕事や職場の人間関係に変化を加えることで与えられた職務から自らの仕事の経験を創り上げていくこと」と、より具体的な内容が述べられています。

仕事を主体的に捉え直すという行為は、自分本位で仕事を創りあげる行為とは異なります。常に顧客や同僚など仕事に関連する相手目線で考え、自分なりの価値提供をしていく取り組みこそが、ジョブ・クラフティングの本質です。また、ジョブ・クラフティングは従業員一人ひとりの主体性が鍵となるため、仕事にやりがいを持たせ、従業員の満足度やエンゲージメントを上げる役割も果たします。

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ジョブ・クラフティングが注目されている背景

2001年に米イェール大学経営大学院のエイミー・レズネスキー教授と、ミシガン大学のジェーン・E・ダットン名誉教授によって提唱されたジョブ・クラフティングの考え方は、2024年現在、日本でも勢いを持って浸透が広がっています。近年多くの企業で導入が進んでいる主な理由は、以下の2つです。

    • VUCA時代の到来
    • トップダウン方式の限界

VUCA時代の到来

現代は変化の激しい「VUCAの時代」です。VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、不確実性が高く、未来の予測が困難な状況を意味します。

グローバリゼーションや新興国の成長、技術革新などにより、企業や組織を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。先の見えないVUCA時代を生き抜くためには、変化をキャッチした上で主体的に行動し、クライアントやステークホルダーへ価値提供し続けることが重要です。急激な変化に自主的に対応できる人材のあり方として、ジョブ・クラフティング思考が求められています。

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トップダウン方式の限界

企業の意思決定プロセスにおいて、従来のトップダウン方式には限界が生じつつあります。業務の複雑化や多様化、顧客の求める価値観の変化などに伴い、指示通りの仕事で成果を出し続けるのは年々困難になっています。上層部が決めた方針に対し従業員が組織の歯車として業務を回していくようなトップダウン方式では、自ら考え行動できる人材が育たず、組織の活性化は期待できません。

この問題の解決に役立つのが、ボトムアップ方式とジョブ・クラフティングです。ジョブ・クラフティングでは、従業員が主体的に業務に取り組み、会社や顧客に価値を提供できるように支援します。その過程で、従業員が「自社の変革が必要」との判断に至った際に迅速に対応できるよう、企業はボトムアップ方式で現場の意見を反映できる仕組みを構築しなければなりません。時代やビジネス環境の変化に対応できる人材を育成するためには、内部統制における企業の変化が重要です。

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ジョブ・クラフティングの取り組み例

ジョブ・クラフティングは、「作業」「人間関係」「認知」の3つの視点から取り組みを分けられます。

ジョブ・クラフティングの種類 一例
作業クラフティング ・仕事の効率化を図るために、新しいツールを活用する
・作業の手順を変えて、生産性を上げる
・業務の優先順位を見直し、必要性の乏しい業務を洗い出す
・仕事の質を上げるために情報収集を行う
人間関係クラフティング ・周囲とのコミュニケーションを増やす
・仕事で関わる人との接し方を見直す
・上司や先輩からフィードバックを受けられるようにはたらきかける
・新たな協力関係を構築する
認知クラフティング ・仕事を通じてどのように成長できたのか、成長したいのかを考える
・自社の商品やサービスの社会的価値を認識する
・クライアント側から見える提供価値を考える
・自己分析で洗い出した自身の強みと、仕事の結びつきを考える

作業クラフティング

作業クラフティングは仕事のやり方を見つめ直す取り組みであり、ジョブ・クラフティングの基本です。ルーティン業務にも主体的に向き合うことで、必要な業務とそうでない業務を判断します。

ツールの活用や手順の変更も、作業クラフティングに含まれます。根本的なやり方をすべて変えるのではなく、普段の業務や自分の能力から実現できる小さな工夫でも問題ありません。

人間関係クラフティング

人間関係クラフティングは、人との関わり方や人間関係の築き方を模索するジョブ・クラフティングです。仕事は必ずしも一人で遂行できるものばかりではなく、協力関係が鍵となるケースも多々あります。

ジョブ・クラフティングでは仕事全体を主体的に捉え直す必要があるため、人間関係クラフティングは欠かせない要素です。自分にとってのはたらきやすさだけを求めるのではなく、組織における自分の立場や役割を意識して、相互に変化をもたらすようなはたらきかけることが重要です。

認知クラフティング

認知クラフティングは、より仕事の価値を見出した状態で、やりがいを持ってはたらけるようにするためのジョブ・クラフティングです。捉え方を変えることで「やらされ感」から脱却し、主体的に関わる姿勢を身につけます。

日々の業務や、自社の商品・サービスがどのように喜ばれ、社会貢献できているかを認識できれば、モチベーションやエンゲージメントはいっそう高まるでしょう。

ジョブ・デザインとの違い

ジョブ・クラフティングと混同されがちな取り組みとして、ジョブ・デザインが挙げられます。両者はよく似た言葉ではあるものの、主体や捉え方に明確な違いがあります。

ジョブ・デザイン ジョブ・クラフティング
基本的アイデア マネージャーが、従業員の内発的動機づけや職務満足が高まるように、従業員の職務を変更する 従業員自らが能動的に仕事や人間関係を変更し、自分の仕事の経験を創り上げることができる
変更する主体 マネージャー(組織) 従業員自身
従業員の捉え方 画一的/受動的存在 個別的/能動的存在
注目点 客観的側面に注目 主観的側面にも注目
【出典】高尾義明『「ジョブ・クラフティング」で始めよう働きがい改革・自分発!』

ジョブ・クラフティングは従業員一人ひとりの主体性を軸に進めていくのに対し、ジョブ・デザインを実施するのはあくまでも企業側(組織)であり、個々の価値観を重視せず仕事を客観的に設計していく点に両者の違いがあります。

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ジョブ・クラフティングの3つの効果

ジョブ・クラフティングの効果を検証したいくつかの研究では、以下の結果が得られています。

    • ワーク・エンゲイジメントや役割内パフォーマンスに対する統計的有意な正の効果は確認された(Van Wingerden J,Bakker AB, Derks D(2016))
    • ワーク・エンゲイジメントが統計的有意に向上し、精神的ストレスも統計的有意に低下させる効果が確認された(Sakuraya, Shimazu, Imamura, Namba, &Kawakami(2016))

これらの結果を紐解いて、ジョブ・クラフティングの実施によって期待できる効果を紹介します。自社の目的と照らし合わせて参考にしてください。

ワーク・エンゲージメントが高まる

ジョブ・クラフティングを通して主体性が生まれるため、やらされ感やミスマッチ感が減り、前向きな姿勢で仕事に取り組めるようになります。

自分が会社や組織に提供できる価値を見出し、仕事の意義を理解した取り組みは、やりがいや成長感の醸成につながるでしょう。この前向きな変化はワーク・エンゲージメントの高まりと連動しており、従業員満足度の向上に直結します。

パーソル総合研究所の「はたらく人の幸福学プロジェクト」によると、自己成長や役割認識、自己裁量、他者貢献といった要素が、はたらく人に幸せをもたらす7つの因子として挙げられており、「はたらく幸せ実感」が高いほど継続就業意向は高まり、転職意向は低下するという調査結果も出ています。

つまり、ジョブ・クラフティングの活用によって仕事に対する従業員の満足度が上がるだけでなく、人材流出の抑止といった波及効果も見込めるのです。

生産性が向上する

ジョブ・クラフティングが正しく実践されると、従業員は主体的に仕事に取り組めるようになります。能動的な姿勢へと変化することで、業務の効率化や生産性の向上が期待できるでしょう。また、組織における自らの立ち位置を理解し、周囲を巻き込みながら率先して業務に関わるようになるため、組織に好影響を与えます。

このように、ジョブ・クラフティングの実践は、従業員個人のみならず組織全体にもメリットをもたらします。

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従業員の自発的な成長が促進される

ジョブ・クラフティングによって自己成長感ややりがいを見出した従業員は、継続的に仕事の質や自分の強みをブラッシュアップしていくようになります。新たな目標設定や強みを活かした創意工夫は、自発的なスキルアップの土台となるでしょう。

また、従業員が自分の役割を認識し、企業へ提供できる価値を追求していくことは、次世代の優秀な人材の台頭にもつながります。人材育成に課題を抱える企業にとっては、ジョブ・クラフティングの推進が問題の解決策となり得るかもしれません。

ジョブ・クラフティングの実施手順

ジョブ・クラフティングは以下の4つのステップで実施します。自社での運用をイメージする際の参考にしてください。

    1. 業務内容を洗い出す
    2. 自己分析・自己理解を行う
    3. 業務遂行へ落とし込み、人間関係の見直しを行う
    4. 実践と振り返りを行う

1.業務内容を洗い出す

最初に、現在携わっているすべての業務を抽出します。業務内容のほかに、業務で関わる人物も挙げておきます。

すべての業務の洗い出しを行った上で、ジョブ・クラフティングの対象業務を選定します。ジョブ・クラフティングの本質は、自分に合うようにクラフティングし、ミスマッチ感を解消する点にあるので、やりたくない仕事や苦手だと感じている業務も選定することがポイントです。

また、組織から期待されている業務を対象にジョブ・クラフティングを行うのも一案です。スモールスタートでも、まずはジョブ・クラフティングの一歩を踏み出しましょう。

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業務を洗い出す際、どのように進めれば良いか、お困りの方向けの資料です。業務改善コンサルタントが現場の具体例をもとに、業務を洗い出す方法を3つのポイントから解説します。

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2.自己分析・自己理解を行う

ジョブ・クラフティングでは、「自分らしさ」を勘案するのがポイントです。これまで自分が携わった業務の棚卸しをして、自分の強みが発揮できたシーンや、対応を得意とするシチュエーション、価値観などを洗い出します。

自己分析は客観的な視点で行うのが理想ですが、自分自身を客観視するのは難しいため、ジョブ・クラフティングを実践する従業員同士でインタビューし合い、お互いに相手の印象を伝え合うのもおすすめです。

3.業務遂行へ落とし込み、人間関係の見直しを行う

自分の対象業務に対し、仕事を主体的に捉え直しましょう。先述の「作業クラフティング」「人間関係クラフティング」「認知クラフティング」の3つのアプローチから、具体性を高めて再考します。

4.実践と振り返りを行う

行動計画を基にジョブ・クラフティングを実践し、一定期間を経て振り返ることで成果を検証します。例えば、1カ月間実践した上で、計画通りに実行できたか、気持ちはどう変化したか、業務は改善されたかなどを振り返りましょう。

振り返りにあたっては、周囲からの意見やフィードバックも取り入れ、チーム内や上司との間で情報を共有する機会を設けるのがおすすめです。達成できた目標や改善点などを洗い出し、次のジョブ・クラフティングへとつなげていきましょう。

ジョブ・クラフティングの効果を高めるポイント

企業がジョブ・クラフティングを実践する上で、注意すべきポイントを解説します。ジョブ・クラフティングの効果を高めるために押さえておきましょう。

自主的にジョブ・クラフティングに取り組める環境を整える

ジョブ・クラフティングの本質は、従業員自らが主体的にやりがいを見出すことです。企業がジョブ・クラフティングを推進するあまり、取り組みそのものが「強制的」「やらされ感」をはらむものにならないように、従業員が自主的にクラフティングできる環境を整え、見守る姿勢が求められます。

また、部下は上司の態度や反応に敏感です。上司は、部下の仕事一つひとつに細かく口出ししすぎないよう注意しましょう。状況に応じて、ジョブ・クラフティングをテーマにした研修やワークショップの導入するのも効果的です。

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ジョブ・クラフティングの風土を根付かせる

ジョブ・クラフティングは、一度だけや一部の人が行うだけでは、十分な効果を得られません。組織全体でこの取り組みを習慣化することが、従業員の成長や組織全体の発展に大きく貢献します。全員がジョブ・クラフティングに取り組み、その精神が企業文化として根付くことで、組織全体の力が大きく向上するでしょう。

従業員一人ひとりの主体的な取り組みはもちろん、上司や経営層も積極的にサポートし、1on1を通してフィードバックを行うことが重要です。組織のメンバー全員でジョブ・クラフティングを実践し、企業文化を醸成できれば、根本的な組織力が底上げされるでしょう。

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ジョブ・クラフティングの研修例

ジョブ・クラフティングの研修例として、パーソル総合研究所が提供する「中堅社員向けキャリア研修」が挙げられます。

仕事の量、質ともに安定し、組織からの期待が大きくなっている中堅社員は、この先の職業人生において重要な専門領域を見極める渦中にあるでしょう。同研修では、キャリアの曲がり角の手前である中堅社員に対して、自分の価値や強み、目指したいことを明確にしながら、ジョブ・クラフティングの考え方を活用して「仕事の意味」を再定義していきます。それにより、担当職務へのやりがいや生産性の向上を図ります。

※若手社員向けの研修も提供されています

▼学習目標(研修終了時の状態)

  • キャリア開発の必要性を理解し、その意義を説明できる
  • 自分の価値観、強み、目指したいことを明確にして、言語化できている
  • シゴト・クラフティング実践のための行動が具体的に列挙できている

▼本研修の特長

  • 中堅社員のキャリアに関する知向を分析した内容をプログラムに編成
  • シゴト・クラフティングの考え方を活用し、仕事の意欲を育成
  • シゴト・クラフティング研究の第一人者である東京都立大学大学院教授吉武貴晴教授と共同開発

▼研修概要

  • 対象勤務年:中堅社員(30代〜40代前半)
  • 傾聴時間:1.5日間
  • 対象人数:16〜20名(最大24名)

▼タイムスケジュール(一部抜粋)

時間 内容
9:00 トップメッセージ
9:10 チャプター/自己紹介
9:35 自己の役割とキャリア開発の必要性
10:00 自己理解(Will,CAN)
12:00 昼食
13:00 自己理解(Will,CAN)
14:00 自分の現状を知る
14:20 シゴト・クラフティング
16:35 まとめ(1日目終了)

パーソルグループでは、その場限りの実践でジョブ・クラフティングが終わりにならないよう、事後のフォローも含めた研修プログラムも用意しています。その他、実践や運用にあたってお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。

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ジョブ・クラフティングの注意点

ジョブ・クラフティングの実施は、属人化と主体性の低下といった2つのリスクを内包しています。リスクを把握し、適切な方法によって回避することが重要です。

業務が属人化しないようにフィードバックを行う

ジョブ・クラフティングでは、従業員が自分の業務を主体的に捉え、再設計していきます。しかし、その過程においては、業務が個人に依存しすぎる、いわゆる「属人化」が生じるリスクを考えなければなりません。該当業務を理解できる従業員がいない状況は、結果として、組織全体の業務効率に悪影響を与える恐れがあります。

このリスクを軽減するためには、部署やチーム全体での共有が効果的です。さらには、個人で行ったジョブ・クラフティングにほかの従業員の意見を適宜反映させることによって、よりブラッシュアップされた行動も期待できるでしょう。ただし、反映は強制的なものとはせず、あくまで参考意見として留めるのも忘れてはなりません。一人ひとりが主体的にクラフティングを行える環境が重要です。

上司や企業の考え方を押し付けない

ジョブ・クラフティングは、従業員が自らの業務に対して主体的に取り組めるようにするための手法です。しかし、上司や企業が従業員に取り組み方を強制すると、従業員は主体性を発揮しきれない恐れがあります。自分の意見や取り組み姿勢を無視されていると感じた従業員のモチベーションは、向上するどころか低下の一途をたどり、本末転倒な結果を招いてしまうかもしれません。

上司は従業員が提案した取り組みに対して、まずは耳を傾けることが大切です。その上で、実現に向けたサポートを行いましょう。これにより、従業員は自分の仕事に対する責任感や満足度を高め、組織全体の成長に寄与する人材として成長できるでしょう。

まとめ|ジョブ・クラフティングで従業員の主体性やエンゲージメントを高める

ジョブ・クラフティングは、仕事の捉え方を見直し、従業員に主体的な仕事への取り組みを促すプロセスです。従業員の仕事に対するモチベーションやエンゲージメントに課題を抱える企業にとっては、導入する価値がある手法といえます。実施の際は一過性の取り組みにせず、企業の風土としてジョブ・クラフティングを根付かせ、従業員や組織の中長期的な成長へとつなげましょう。

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監修・インタビュー

小室 銘子

株式会社パーソル総合研究所
ラーニング事業本部 キャリア開発支援グループ マネジャー

小室 銘子

大学卒業後、証券会社の営業、商社での企画職を経て、人材派遣会社にて広告宣伝、営業、コーディネーター、スタッフ教育、企業研修等すべての分野を経験。多くの女性部下をマネジメントしてきた経験を活かして、「職場で活躍する」社員育成のプログラム開発・D&IE・キャリア開発支援を得意とする。社会人大学院に通い、アカデミック領域と実務を繋げる研究に従事。2020年4月から企業向けキャリア開発支援を担当。

よくあるご質問

Q.ジョブ・クラフティングの効果を高めるには?

A.企業が、従業員に対し自主的にクラフティングできる環境を整えましょう。従業員の理解を促すために、ジョブ・クラフティングをテーマにした研修やワークショップの導入も効果的です。

ジョブ・クラフティングをはじめ、パーソルグループでは課題別・階層別にさまざまな研修やワークショップを用意しています。詳細は以下リンクより、どなたでも無料でダウンロードいただけます。

【お役立ち資料】人材育成課題を解決する“社員研修”のススメ

Q.ジョブ・クラフティングの効果は?

A.ジョブ・クラフティングの効果は次の3点です。自社の狙いとする効果と照らし合わせて、ジョブ・クラフティング導入を検討する際の参考にしてください。

    1. ワーク・エンゲージメントが向上し、個人のウェルビーイングに繋がる
    2. 生産性が向上し組織に好影響をもたらす
    3. 社員の自発的なスキルアップやリーダー育成につながる

>>ジョブ・クラフティングの効果

Q.ジョブ・クラフティングの具体的な実施方法を知りたい

A.ジョブ・クラフティングは4つのステップで実施します。

    1. 業務内容の洗い出し
    2. 多角的な自己分析・自己理解
    3. 業務遂行への具体的なアプローチと人間関係の見直し
    4. 実践と振り返り

>>ジョブ・クラフティングの効果を高めるポイント

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