リテンションとは
リテンションとは「維持・保持」を意味する言葉で、人事領域においては自社にとって必要な人材の流出を防止するための施策を指します。具体的には、報酬や福利厚生の充実、はたらきやすい環境作りなどがあげられます。
労働人口は減少の一途を辿っており、株式会社パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2030」によると、2030年には644万人の人材が不足するとされています。

人材不足の深刻化と同時に、個人の仕事に対する意識やはたらき方に対する価値観は多様化しており、人材の流動性も高まっています。株式会社マイナビの「転職動向調査2022年版」によると、2021年の正社員転職率は7.03%と、過去6年間で最も高い結果となりました。

人材流出が続くと、採用・育成のコストがかかるだけではなく、ノウハウやネットワークの流出にもつながります。そのため、リテンション施策を通じて社員の帰属意識を高め、「この会社で長くはたらきたい」「持てる力を伸ばし、発揮することでともに社会へ貢献していきたい」と思ってもらうことが重要となります。