システムを活用して人員配置を行う5ステップ
システムを活用して最適な人員配置を実現するためのステップを紹介します。
STEP1.現状の人員配置を可視化する
STEP2.組織目標を達成するための人材要件を定義する
STEP3.要件を満たす人員配置パターンの検討
STEP4.人員配置計画の実行
STEP5.効果検証
STEP1.現状の人員配置を可視化する
最適な人員配置を実現するために、まずは現状の人員配置を整理しましょう。人員配置で必要な従業員データには、大きく以下の3点です。
キャリアデータ |
過去にどのような役職についてきたか |
スキルデータ |
従業員一人ひとりが具体的にどんな能力を持っているのか |
キャリアプランに関するデータ |
今後どのようなポジションに就き成長していきたいか |
「キャリアデータ」については多くの企業が収集できていますが、「スキルデータ」や「キャリアプランに関するデータ」はなかなか収集できていないのが現状です。
そのため、必要に応じて従業員との面談やアンケートなどを行い、データの収集も進めましょう。従業員データが古くなっている場合、アップデートも必要です。
人員配置システムを活用することで情報の集約・一元管理がスムーズに行えるでしょう。
STEP2.組織目標を達成するための人材要件を定義する
次に組織が達成したい目標を達成するために、どのような人材がどの部署に何名必要か、具体的な数値で設定しましょう。
STEP3.要件を満たす人員配置パターンの検討
従業員データを照らし合わせながら、一人ひとりの能力が最大限発揮できる人員配置を考えましょう。下記のような項目をもとに配置案の作成が可能です。
人員配置における参考項目
- 従業員名
- 所属中の部署
- ポジション
- 経験した業務内容
- スキル・資格・特性
- 雇用形態
- 管理職・リーダー経験の有無
STEP4.人員配置計画の実行
作成した人員配置計画を実行します。計画通りに進まないことを念頭に置き、現場の声を聞きながら柔軟な対応を心がけ、フォローすることも重要です。
STEP5.効果検証
人員配置の実行後は効果測定を行いましょう。次のような点に着目して効果を測定します。
人員配置の効果を測定する項目例
- チームや個人の業務効率化が進んだか
- 従業員満足度に変化があったか
- 部署のリソースに過不足はないか
効果検証には、面談やアンケートの実施が有効です。ただし、人員配置は効果が出るまでに一定の時間を要するため、短期的な効果で判断しないように注意が必要です。