タレントプールで優秀な人材を確保するために必要なこととは?

人材・組織 人事

企業間の人材獲得競争が激化している中、新たな採用の仕組みとして「タレントプール」が注目を集めています。

タレントプールとは、短期的あるいは中長期的に自社の採用候補となる人材の情報を蓄えるデータベースのことを指します。人材に関する情報を自社内に蓄えていくことで、適切なタイミングで候補者にアプローチできたり、採用コストを削減できたりといったメリットがあります。

本記事では、タレントプールとは何かといった基礎知識から、具体的な活用のメリット、そしてタレントプールの導入を成功に導くためのポイントについて解説します。

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目次

タレントプールとは

タレントプールとは、人材を意味する 「タレント(Talent)」と、蓄えを意味する「プール(Pool)」を組み合わせた言葉で、短期的あるいは中長期的に自社の採用候補となる人材の情報を蓄えるデータベースのことです。タレントプールとは

 タレントプールに集める採用候補者の情報は、エクセルやSNSの活用でまとめて管理します。従来の転職活動のように「企業」と「候補者」といった堅苦しい関係性ではなく、将来的な採用の可能性も踏まえ、セミナー案内の送付やメルマガ配信といった形で、企業から直接、情報発信やコンタクトを取ります

これらを通じて、企業側は候補者の能力やスキル・近況、応募者側は企業のカルチャーや事業内容の理解を深めることができます。

タレントプールの対象者は?

タレントプールの対象者に、明確な定義はありません。将来的に採用の可能性がある人材は全員タレントプールの対象になると言えるでしょう。

採用市場は、日々刻々と変化しています。企業が採用したいタイミングに、適切な人材が転職市場にいるとは限りません。より多くの人材をプールしておくことで、急遽欠員が出たときや、事業展開や拡大のために新たな人員が必要になったときに、スムーズにアプローチし採用活動の効率化につながります

▼タレントプール対象者の例

・タイミングが合わずに採用に至らなかった人
・既に自社に関心を持っている人

・以前、内定を辞退した人
・以前、自社にて勤務していた人
・自社のセミナー / 転職イベント等に参加した人
・SNS等でコンタクトがあった人 など

タレントプールが注目される背景

タレントプールが高い関心を集める背景には、労働人口の減少による人材不足などにより人材獲得競争の激化が挙げられます。また、はたらき方も多様化しており、自社のニーズに合った人材を採用するのは容易なことではありません。

エン・ジャパンが2019年に実施したアンケートでは、「現在、人材が不足している部門はありますか?」という質問に対して、89%の企業が「ある」と回答しています。また人材が不足している原因として、約半数にあたる51%の企業が「中途採用で人員を確保できなかった」と回答しています。

人材不足の現状人材不足の原因

【参考】エン・ジャパン株式会社「2019年「企業の人材不足」実態調査 9割の企業が人材不足を実感。人材不足が著しい業種は「IT」、「メーカー」、「不動産」。―人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』アンケート

このように多くの企業が人材不足に直面し、採用の難易度が高いことがわかります。

タレントプール活用のメリット

タレントプール活用のメリットについて、企業側・応募者側の二つの側面から見ていきます。

企業にとってのメリット

企業がタレントプールを活用するメリットに、採用コストの削減があります。タレントプールに登録している人材へアプローチすることで、求人広告費などの削減に繋がります。

▼候補者へのアプローチ方法例

・候補者へのアプローチ方法例
・メルマガ配信

・SNSによる情報発信 / 情報共有
・個別にコンタクトを取り近況確認 / 連絡
・社内セミナー / 勉強会への招待 など

また、従来は求人サイトで応募があった候補者に対して、短期間で複数回の面接を行い、適性を見極める必要がありました。そのため、採用のミスマッチが多く発生していました。

タレントプールの活用で、候補者の適性や能力を見極め、採用プロセスに進むことで、採用活動が効率化でき、結果的に採用コストの削減につながります

さらに、潜在層へのアプローチができる点もメリットといえます。日本は積極的に転職活動を行っていない転職潜在層が多いといわれています。現段階で転職を視野に入れていないとしても、将来的に採用へとつなげられるタレントプールは、従来の手法ではアプローチが難しい潜在層の採用にもつながります。

応募者にとってのメリット

応募者(求職者)側にも大きなメリットがあります。タレントプールは、従来の転職活動のように転職サイトやエージェントを利用して、採用担当者と面接を行い、すぐに合否が決まるものではありません。

企業との継続的なコミュニケーションを通じて、お互いの理解を深めた上で、選考に進みます。そのため、応募者は今後のキャリアプランについてじっくりと考えることができる、企業について深く知っているため入社後のミスマッチを減らすことができるといったメリットがあります。

タレントプール活用のポイント

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タレントプールはただ導入すれば、採用プロセスの効率化やコスト削減につながるものではありません。実際にタレントプールを導入したものの、課題を抱え、上手く運用できていない企業も多く存在します。

AIヘッドハンティングサービスを展開するscoutyが、企業の採用担当者を対象に2018年に実施したアンケートでは、「タレントプールしたデータを使いこなせているかと感じているか?」という質問に対して、45.7%の担当者が「いいえ(使いこなせていない)」と回答しています。

また、使いこなせていないと感じている理由として、

    • リストに入っている候補者への適切なアプローチタイミングがわからない(49.4%)
    • リストに入っている候補者の現況を窺い知れない(46.9%)
    • リストに入っている候補者への適切なアプローチ方法がわからない(38.3%)

といった理由が挙げられています。

タレントプール運用上の課題

タレントプール運用上の課題
【参考】株式会社scoutyタレントプール利用企業の半数が「使いこなせていないけど運用し続けている」課題は「アプローチタイミング」と「情報のアップデート」~タレントプールの利用実態に関するアンケート調査

では、導入したタレントプールを効果的に活用するためには、どのようなポイントが大切になってくるのでしょうか。

定期的なコンタクトでつながりを絶やさない

タレントプールの導入を成功に導く最大のポイントは、情報発信やコンタクトをこまめに取り続け、候補者とのつながりを絶やさないことです。

タレントプールに入っている候補者の多くは、潜在的には転職のニーズを持っているものの、直近での転職は考えていないケースがほとんどです。そのため、企業側から定期的にコンタクトをしなければ、いざ採用を考えた段階で、既にコンタクトが途絶えてしまっている可能性が高くなります。

採用を進めたいときにすぐに連絡が取れるような関係を構築するために、継続したアプローチが大切です。

またアプローチをするだけでなく、メルマガの開封率や送付頻度、メッセージに対する返答、社内セミナーへの参加有無を計測し、候補者がどれくらい転職の意思を持っているのか分析しましょう。たとえば、以前と比べてメルマガの開封頻度が高まった、自社のリクルートページに遷移しているといった行動が見られた場合、積極的にアプローチすべきと言えるでしょう。

タレントプールの活用に役立つツール「HITO-Link CRM」

最後に、タレントプールの活用に役立つパーソルグループのサービスを紹介します。

HITO-Link CRM

HITO-Link CRM(ヒトリンク シーアールエム)は、SNSのフォロワーやイベントの参加者・過去の応募者など、さまざまなチャネルで接点を持った候補者をプールしていくことができるタレントプールシステムです。

▼HITO-Link CRMでできること

候補者のナーチャリング

メールの開封状況やWebページの閲覧状況を蓄積。タレントの興味や転職意欲を分析できる
・ワークフローの自動化
特定の条件に達したタレントのステータスは自動更新。手間なくタレントプールが最新化される
詳しくはこちら

まとめ

本記事では、タレントプールとは何かといった基礎知識から、活用のメリットやポイントについて解説しました。

採用マーケットにおける競争が激化している今、タレントプールは企業が求めている人材を適切なタイミングで獲得するために有効な手段の一つです。

しかし、ただタレントプールを導入すれば良いわけではなく、どのように候補者と継続的にコミュニケーションを図るのかが非常に重要です。定期的なメルマガ配信やSNSでの情報共有などを通じて、候補者の転職ニーズや適性などを分析することが成功のポイントと言えるでしょう。

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