エマ・大辻・ピックルス
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オストメイトは不幸じゃない!時代を切り拓く日本初のオストメイトモデル

エマ・大辻・ピックルス

医師/オストメイトモデル

1978年、イギリス生まれ。慶應義塾大学法学部、同大学院政策メディア研究科を経て、鹿児島大学医学部医学科学士編入。東京大学法医学教室客員研究員兼東京医科大特任助教。がん研有明病院健診センター非常勤務医。16歳から難病である慢性偽性腸閉塞症(CIPO)と25年間闘病。2016年7月には胃亜全摘術、2019年の9月にはストーマ(人工肛門)造設するなど、患者として生死をさまよう経験を持つ。医師、日本初のオストメイトモデルとして活動中。

  • 「いちオストメイトである自分が様々なことに挑戦することで、 他のオストメイトの人に勇気を与えたい。希望を捨てないでほしい。」

  • 週一で通うボイトレ。エマさんは2020年にオリジナルソングで歌手デビューをしている

  • 医者として仕事をしているエマさん。 普段は内科医として健診などを担当。

  • モデルとして撮影。「露出しすぎず、女性すぎない、 でもおしゃれでポジティブなイメージで」

選考委員コメント

自分がオストメイトであることは、本来隠しておきたいことなのかもしれません。まだ世間の理解や認知も十分に進んでいない状況の中、あえてグラビアという世界に飛び込んで、極端なことをすることでオスメイトを知ってもらおうとする「意志」が素晴らしいと思います。

選考委員・呂布カルマさんより

僕自身も子供の頃は「こんな自分嫌だな」「もっとこういう風に変わりたい」と諦められないことがたくさんありました。しかし、大人になるにつれて「これも自分なんだ」と前向きな受容をすることで生きやすくなることがたくさんあったと感じています。
そんな僕の経験とオストメイトの方々を一緒にすることはできないかもしれませんが、自分の人生に起きた出来事、大げさに言えば運命みたいなものを前向きに堂々と受け止める。それがエマさんがモデルとしてご活躍されている大きな要因なのではないでしょうか。人生におけるWell-beingとは何かっていうことを踏み込んで考えさせてもらえる活動でした。

選考委員・若新雄純さんより

受賞者コメント

私がオストメイトになったのは約4年前で、その前の29年間は原因がわからない難病ということで苦しんでいました。オストメイトになることはあくまでも治療の一環で、私自身はポジティブな気持ちでした。しかし、いざ手術が近づいてくるとネガティブな情報しか入ってきません。そんな中、たまたまインスタグラムを見ていたら、海外にはオストメイトモデルという人たちがいて、オストメイトになったことでハッピーになったということを伝えている人たちがいると知りました。私は病気になったことで医師としてのキャリアに引け目を感じていたのですが、私を助けていただいた医療関係者やお世話になった方々に恩返しをしたいという気持ちでこれまで活動を続けてきました。本日はこのような栄誉ある賞を賜り、本当に感極まっています。

エマ・大辻・ピックルス

医師/オストメイトモデル