2019年12月01日
「ピークタイムにもう1人いれば…」「年末商戦で増える梱包作業をどうしたら…」といった悩みを抱えている店舗や現場は多いのではないでしょうか。
「常時勤務でなくていい。この時間帯だけ、この時期だけ来てほしい」という課題は、すきま時間を使ったはたらき手とのマッチングサービス「シェアフル」で、解決できます。
実際の活用例を、ぜひご覧ください。
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独立行政法人労働政策研究・研修機構の「人手不足等をめぐる現状と働き方等に関する調査」によると、「人手不足が企業経営に影響を及ぼしている」という会社は7割近くにのぼります。そこで起こりがちなのは、ミスやクレームの発生。今はたらいている人にしわ寄せが生じ、モチベーションが下がってしまう場合も少なくありません。
他方、はたらき手を募集しても簡単に応募は集まらないのが今の求人市場です。
パーソルキャリアの「労働市場データ2019年8月号」によると、パートの有効求人倍率は、2019年6月で1.79倍となり、有効求人倍率全体の1.62倍を上回る状況です。年末年始やクリスマス商戦が近づくこの時期。「稼ぎ時」を逃さないための人手確保は、どの業界でも切実な悩みです。
しかし、「スポットで仕事ができる」という人手は、実はまだまだ潜んでいます。たとえば週3日勤務をしている人の中にも、もう1日はたらいてもいいと思っている人材がいます。はたらく時間帯を限定してはたらきたいと思っている主婦人材も、多様なスキル・経験を持った人材の宝庫です。あるいは、フレキシブルにはたらきたい大学生など、フルタイム勤務には応募しないけれども、条件に合った時間であれば、ぜひはたらきたいと考えている人材が多く眠っているのです。
そこでパーソルグループでは、多様な「はたらき方」ニーズを持つ人たちと、「この数時間だけでも人手がほしい」という企業をマッチングさせるプラットフォーム「シェアフル」を開始しました。
企業にとっては、アルバイト人材が登録されたデータベースを使い、「すぐに・簡単に・自分で」採用することができるサービスです。
シェアフルに登録しているのは、“自分の空いた時間を効果的に使いたい”と考えている求職者です。数時間単位から「採用」できるのが特徴で、お互いの条件確認はWeb上で完結。面接をせずに初回の勤務日を決めて、直接現場に来てもらうことが可能です。
たとえば、シフト制で回している飲食店で活用している例があります。アルバイトが1人、都合で辞めてしまいました。初日は何とか乗り切りましたが、いつもよりお客さんを待たせてしまい、このままではピークタイムが厳しい状況です。各スタッフが手一杯で、店の入口で帰ってしまったお客さんを把握することすらできず、まさに「機会損失」が起こりそうでした。そこで繁忙期間のピークタイムに限定し、「シェアフル」からスポットで人手を1人、確保したのです。
欠員だけでなく、需要が増える時期にあわせて活用している例もあります。繁忙期に突入する前に実際に依頼してみて、繁忙期に備えることも可能です。依頼する場合には条件を掲示し、応募者に対し、あるいは登録している求職者の中から検索してコンタクトをとり、双方が合意すれば決定します。
とはいえ、「急に来てもかえって足手まといになるのではないだろうか」という懸念も生じます。しかし、スポット採用の人にすべての仕事を覚えてもらう必要はありません。「レジ打ち対応」「下げ膳のみ」「食洗機対応」など、当日すぐに動ける業務を割り振れば良いのです。その分、常勤メンバーは接客や配膳といったコア業務に集中することができ、ピークタイムでもお客さんを待たせない体制を組むことができます。
また、季節的な繁忙期や、団体予約を受ける体制として、シェアフルを活用する例もあります。たとえば、クリスマス時期にケーキの店頭販売をしたい場合、そこに人手が必要です。「人がいないから今年は店頭販売をあきらめよう」というのではなく、シェアフルで呼び込みや接客経験がある人を検索してスカウトすると、昨年より多くの売上が生まれるかもしれません。
活用事例① 株式会社多か将
初めての求人活動にチャレンジも、長期雇用にかかる時間や費用って「そんなに長くかかるものなのか!?」と(笑)
短期雇用の手間の少なさとスピード感に感動しました!
あるECサイトの倉庫では、不定期に服が入荷するたびに、梱包・発送が集中的に生じていました。ここで活躍したのは、シェアフルに登録していた主婦です。洗濯物を畳む要領が応用できると考え、スカウトして来てもらったところ、手際よく業務が進みました。一度来てもらった人、条件が良かった人などは、シェアフル上で履歴保存しておくことができます。この会社では繁忙期体制としてシェアフル活用を組み込み、入荷があるたびに、同じ人に来てもらっています。
また、シェアフルをお試し採用のように使うこともできます。1日、2日と短期間勤務をしてもらった後、双方が合意すれば直接雇用に切り替えることも可能です。「時間をかけて面接の回数を重ねるより、お互いに採用・就業を試しでやってみて相性を見る方がよい」と活用いただいている例もありました。
シェアフルは、パーソルグループの派遣サービス経由で登録した仕事経験者が多いのも特徴です。飲食業経験者に限らず、オフィスワークや軽作業などの経験者も多く登録しており、年代も多様です。人手の欲しいスポットにあった経験者を探し、スカウトすることもできるのです。
近年は、企業と長期での雇用契約を結ばず、単発で仕事を請け負うはたらき方が広がっています。複数の企業に重複登録する人も多いものの、延べ数では約6700万人の就業者数の1割に相当する約700万人もの労働者が単発ワークを仲介する会社に登録しています 。一方で、パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2030」によると、2030年には労働需要と供給のギャップが644万人不足する見込みという結果も出ており、「人手不足」の概況は強まっていくことが推測されます。
ここで考えたいのは、はたらき手と企業との新たな関係の持ち方です。「欠員が生じたときに、求人募集をしても、応募が来ない」と嘆くばかりでは、なかなか「人手不足」の課題から抜け出せません。
しかし、シェアフルの活用例で見てきたように、「欠員が生じたけれど、業務をやりくりしてピークタイムだけ外部人材を活用する」ことができれば、「自社内の人手は不足気味でも、事業を成り立たせる体制がつくれる」可能性があります。
経営者・マネジャーがこれから考えることは、自社内外のリソースを組み合わせて、最適な事業遂行体制をつくることではないでしょうか。突発事態が起こっても柔軟に体制を変えられるように、手軽で便利なシェアフルを、ぜひご活用ください。