心理的安全性が確保され、 安心して言える風土の
醸成に向けて
2024.6.11

パーソルグループでは、ジェンダーダイバーシティ委員会(※)を中心に、さまざまなDEI施策を実施しています。今回は、2023年からスタートした心理的安全性を高めることをテーマにしたマネジメント向け研修について、研修の企画者である湯浅結さんにインタビューを行いました。 ※2021年9月にグループ横断で設立された経営の直轄組織となる委員会

多様な人が活躍するための土台となる
「安心して言える風土」を目指す

パーソルグループでは、グループ全体の管理職を対象にDEI研修を実施しています。2021年からDEIの重要性を理解する為の「DEIマネジメント研修」を開始。2022年には、DEIに繋がる行動を促進する為の「インクルーシブリーダーシップ研修」を開始しました。
2023年からは、さらなるDEIの推進を目指し、社員がより多様な価値観が受容されていると感じ、多様な意見や提案ができる風土をつくるために、「安心して言える文化を育てる、”今”リーダーに必要な『DEI研修』」を開始しました。

現場を変える、実践的な研修

安心して言える風土をつくるには、「これをすれば大丈夫」といった即効性の高い特効薬のような手法があるわけではなく、試行錯誤を繰り返しながら継続的に取り組むことが必要と考えています。そのため今回の研修では、「最近どう?」のような日常の何気ない一言や、よくある部下とのコミュニケーション場面における「問い」「傾聴」「承認」などの具体的な言動を振り返り、一人ひとりが「より効果的な方法はなかったか?」と考えるような内容にしました。

また、研修終了後より日常のマネジメントに取り入れやすいように以下のような工夫もしています。

  • 講師からのインプットだけではなく、参加者同士のノウハウを共有し合えるように対話形式のグループワークを多用
  • 意図せず、部下を本音が言い難い状態にしてしまっていた可能性に気づけるような事例を活用
  • 研修中に得た具体的な言い回しなどを試してみることができるトレーニングをプログラムの終盤に配置

安心して言える風土の醸成に向けて

初年度は部長層以上を対象に公募で実施しましたが、定員を超える140名以上の応募があり、その中から約90名が参加しました。研修実施後のアンケートでは、「表面的なDEIではなく、実践を考える場となった」「会社をまたいだグループ会社の人たちと安心安全の場について学び、気づきを得られる場だった」などポジティブな感想が寄せられました。

また研修後のアクションプランとして、「良い問いや声かけができるように、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの性質を理解しながら実践・訓練する」「部下と一緒に考え、対話するスタンスを続ける」など、日常のマネジメントに取り入れようとする姿勢も垣間見えました。

今後も継続的に本取り組みを実施していくことで心理的安全性を高め、「安心して言える風土」を目指します。

プロフィール写真

パーソルBPO株式会社
コーポレート本部 人事総務統括 統括部長
ジェンダーダイバーシティ委員会 「安心して言える文化を育もう」分科会 オーナー

湯浅 結さん

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