「人的資本経営」と「ウェルビーイング経営」が目指す経営とは

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2022年10月28日、経営・人事・DX推進部門を対象としたオンラインセミナー【PERSOL CONFERENCE 2022秋】を開催。一橋大学CFO 教育研究センター長 商学博士 伊藤 邦雄氏、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授 前野 隆司氏、パーソルホールディングス株式会社 代表取締役社長 CEO 和田 孝雄が登壇し、【「人的資本経営」と「ウェルビーイング経営」が目指す経営とは】と題した講演・対談セッションを行いました。

人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる人的資本経営への関心が高まっています。人的資本は無形資産の一つであり、従業員の能力、経験、イノベーションへの意欲等が該当すると言われています。また「ウェルビーイング経営」が企業の持続的な成長と従業員の多様なはたらく目的・意欲向上の好循環を促すマネジメントとして注目を集めています。

本セッションでは、人的資本経営の第一人者である伊藤 邦雄氏とウェルビーイング経営の第一人者である前野 隆司氏のご講演・対談セッションを通じて、それぞれの経営戦略で目指す本質について議論しました。

また「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、一人ひとりのはたらき方を応援するパーソルグループ 代表取締役社長 和田も交え、人的資本経営についての対談を実施しました。

※セミナーにある経済実態、役職名は2022年10月28日時点のものです。

登壇者

一橋大学CFO 教育研究センター長 商学博士

伊藤 邦雄氏

1951年千葉県生まれ。75年一橋大学商学部卒業、92年同大教授。現在は同大CFO教育研究センター長で、名誉教授。2014年に座長としてまとめた国の最終報告書「伊藤レポート」は経済界に大きな影響を及ぼした他、コーポレートガバナンス、無形資産やESGに関する各種の政府委員会やプロジェクトの座長を務める。2020年9月に経産省の研究会の成果として「人材版伊藤レポート」、2022年5月には「人材版伊藤レポート2.0」を公表し、日本企業に対し、持続的な企業価値の向上と人的資本の重要性を説いている。 「企業価値経営」(日本経済新聞出版)など多数の著書がある。

慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授

前野 隆司氏

1984年東京工業大学卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務。博士(工学)。著書に、『ウェルビーイング』(2022年)、『幸せな職場の経営学』(2019年)、『幸福学×経営学』(2018年)、『幸せのメカニズム』(2013年)、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(2004年)など多数。日本機械学会賞(論文)(1999年)、日本ロボット学会論文賞(2003年)、日本バーチャルリアリティー学会論文賞(2007年)などを受賞。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。

パーソルホールディングス株式会社
代表取締役社長 CEO

和田 孝雄

京都市生まれ。立命館大学卒業。人材派遣事業のビジネスモデルに可能性を感じ、1991年にテンプスタッフ株式会社(現 パーソルテンプスタッフ株式会社)に入社。事務・技術者派遣事業を経て、創業者の篠原欣子が目指す「雇用の創造」を実現するため、2010年にアウトソーシング事業を立ち上げ、新たな屋台骨を確立。2016年同社代表取締役社長就任を経て、2020年にパーソルホールディングス株式会社 取締役副社長 執行役員に就任し、グループ全事業を統括。2021年4月より現職。「不易流行」を経営の信条とする。

モデレーター
株式会社パーソル総合研究所 主任研究員

井上 亮太郎

大手総合建材メーカーにて営業、マーケティング、PMI(組織融合)を経験。その後、学校法人産業能率大学に移り組織・人材開発のコンサルティング事業に従事した後、2019年より現職。組織や人の感情・感性に着目したモデリングや計測をベースとした調査・研究に従事。研究実績:「タレントマネジメント実態調査」(機関誌,2019)、「はたらく人の幸福学」(機関誌,2020)、「仕事における“ワクワク感”の構造化」(日本感性工学会,2020)など。慶應義塾大学大学院特任講師、Project Management Institute(PMP)

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