2024年05月07日
ハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology/以下、ハノイ工科大学)へ、在校生に対する日本語教育クラスおよび採用・就職支援・学生サポートに関する協力関係を促進することを目的とした「日本語教育クラス寄付講座」を提供するパーソルエクセルHR パートナーズ株式会社(以下、PHR)。
ハノイ工科大学との提携に至る経緯と、事業の取り組みについてPHR 執行役員 グローバル本部 本部長の林 浩行氏とグローバル本部 部長の遠藤 勇太氏に聞きました。
目次
PHRでは2017年12月にグローバル事業を立上げ、ベトナムの優秀な理系学生をターゲットに外国人エンジニア事業をスタートさせました。当初からベトナムを代表する理系大学であるハノイ工科大学とはお付き合いがあり、約5年の歳月をかけてハノイ工科大学との関係性を地道に築いた結果、「日本語教育クラス寄付講座」の開講についてハノイ工科大学からお声掛けをいただいた事がきっかけです。
この5年間、ハノイ工科大学の卒業生がPHRの支援を通じて日本企業に就職し、その口コミがハノイ工科大学にも届き、弊社事業を高く評価をいただいた事が、今回のご縁に繋がったのは大変嬉しく思っております。
寄付講座は2022年10月1日からスタートし、ハノイ工科大学の在学生を対象に日本語教育クラスを無料で提供し、同時に弊社の就業支援実績とノウハウに基づいたキャリア支援・就職支援までサポートしております。 さらに新卒内定者には、弊社がハノイで運営する「日本語研修センター」にて、日本人講師によるネイティブな日本語指導、日本で働くうえで必要となる実践的な日本語コミュニケーションカリキュラムの提供、またICTを活用した自学自習プログラムによる学習の習慣づくりなど6ヶ月にわたり、さまざまなプログラムを提供しております。
採用ニーズに関しては、今回の寄付講座のお話をいただき、事前にリサーチしたところ、多くの日系企業様から非常に関心があるとのお声をいただき着手した経緯があります。既に2017年から派遣スタッフとして受け入れていただいていたお客様は、派遣スタッフから自社社員として直接雇用いただくなど、これまでの採用実績もあり、特に高い関心を示していただきました。 一方、学生は寄付講座1期生の定員数25名に対して約130名の応募があり、特に機械・電気の学部を専攻している学生から人気です。
昨今では円安の影響や報酬面で日系企業の魅力に陰りが見え始めたと言われていますが、日本のモノづくりへのあこがれも強く、2期生以降の応募も引き続き多くいただいております。
日本で就業する上でベースとなる日本語教育は、ハノイ工科大学のベトナム講師が基礎を教え、日本語能力試験N3相当のレベルまでに引き上げると同時に、弊社が同時進行でキャリア支援を実施しております。その後、内定を取得された学生に対して、更に2階建てで日本語研修センターにて半年間の日本語教育をサポートしております。
はたらくための日本語学習は世の中にたくさんのカリキュラムが存在しますが、弊社の日本語研修センターでのカリキュラムは資格を取る事ではなく、日本でスムーズに就業いただくことを目的としているので、カリキュラムの構成や教材選びには、かなりの時間を費やし特にこだわったポイントです。また、講師も日本人で運用しています。
ベトナムではベトナム人の日本語講師もたくさんいるのですが、当センターでは日本人が日本ではたらくことを想定しながら実践的な内容で教育しているので、一般的な教科書で見られる「実際の現場ではそのような言い回しはしないだろう」といった教育は一切しません。多少文法的に間違っていたとしても、意思疎通することを優先にしたプログラム設計を心がけております。
続いてキャリア支援に関しては、学生とハノイ工科大学を卒業され実際に日本ではたらいている先輩とオンラインで座談会を実施し、実際にどんな業務や仕事を行っているのか、またどんなことに困ったのか、大学で勉強したことがどんなことに活かせるのかなどをざっくばらんに会話できる機会を提供し、日本ではたらくことをイメージしやすいようにサポートしております。弊社では、機械・電気・ソフトウェアエンジニアなど多岐に渡って就業を支援しているので、幅広い学生の疑問にお応えできる環境を整えております。
企業研究としては、日系企業様がハノイ工科大学を視察する際に、学生と直接対話できるような場も提供しております。技術責任者の方などから講和いただくと学生たちは目を輝かせて話を聞いています。
この日系企業の情報提供の場は、寄付講座の参加者だけではなく、ハノイ工科大学の全学生に開放しているので、その中から日系企業に対して高い関心を持った学生が、寄付講座に申し込むことも多く、日系企業を知る初めての場にもなっております。 寄付講座の受講生の大半は日本で就業を目指すのですが、叶わない場合でも、日系企業のベトナム現地法人の方からベトナムの職場の話などをしていただく機会を作っているため、いずれのケースであっても幅広く学生のキャリアに繋がるコンテンツをご用意しております。
ベトナムでは多くの学生が卒業する間際まで勉学に集中するケースが多く、在学中に内定が出ている学生の割合はそれほど多くはないです。学生にとって、弊社のキャリア支援・就業支援を通じて卒業の約半年前に内定を獲得できることは有意義な取組みだと考えています。 受入れ先の日系企業様としては、職場環境や時期などよってはいきなりキャリア採用での受け入れは難しいケースもあり、弊社では派遣スタッフから段階を経てキャリア採用へシフトすることもご提案可能で、大きなポイントになります。
日本語研修センターでは、当社が現地採用をしたキャリア採用の方々に加えて、上記の寄付講座で内定を獲得された学生に対して日本語教育を行っております。トレーニング期間は半年が基本で、週5日(月~金)1日7.5時間でみっちりと日本語を習得いただきます。
寄付講座の学生は卒業後、9月から日本語研修センターでトレーニングを開始し、翌年3月には日本に迎え入れ、4月の入社までの約1ヶ月間は日本の生活に慣れる期間として共に準備していきます。これまでの日本語研修センターのご支援実績は200名弱にも及びます。 当社の内定者に向けた研修ですので、トレーニング期間中の授業料は無料です。毎日、日本語学習に専念していただきたいという思いもあり、学習期間中は会社から生活支援金もサポートしています。
今後はさらにベトナム以外のエリア・地域にも高度人材育成および学生の就業支援の拡大を図り、日本国内の技術者不足の課題に向き合いたいと考えています。
加えて日本国内に目を落とせば、弊社以外からも様々なルートを通じて現在日本で就業されている外国籍の方が多数いらっしゃるので、そういった方々の日本国内での転職を含めたキャリア支援にも向き合いたいと思っております。
現在は、「JOB JOURNEY」というWebサイトを立ち上げ、国内ではたらいている外国籍の方々のキャリア開発支援に着手しております。「JOB JOURNEY」は、パーソルグループ内のバイリンガル人材・外国籍の方々に向けた派遣求人を集約しています。
「多言語対応(自動翻訳機能)」や「日本語会話力判定サービス」など、 外国人材がお仕事を探しやすくなるような機能を搭載した在日外国人向けの求人Webサイトです。 弊社グループにご依頼いただいた「派遣/紹介予定派遣」の求人を掲載し、外国人材に向けて広く募集を募ることが可能です。安心して適正な環境で働けるよう、派遣元企業が雇用や契約内容を管理・サポートいたします。
派遣サービスは就業モデルとしては短期的な視点になりがちですが、中長期的な視点で外国籍人材のはたらく環境を適切に循環させ、その先には派遣や直接雇用など様々な雇用形態を自ら選択していただけるような事業へチャレンジしたいと考えています。 近い将来、人手不足になる国内労働マーケットに対して、労働者・クライアント共に安心安全な労働環境を提供することが目標です。
優秀な若手エンジニアを採用したい。海外戦略を視野にいれ、外国語や海外の文化を理解した人材を採用したい。中長期的な採用課題に対する選択肢を増やしておきたい。などの様々な人材確保のお困りごとについて、外国人材の活用をご検討でしたら、まずはお気軽にご相談ください。