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パーソルホールディングス
日本マイクロソフトと“社会人の学び”で協働 ~社会人の学び(リスキリング)の成果を活用したキャリアアップや自己実現を促進する仕組みの共創を推進し、個人の「はたらくウェルビーイング」を向上~
パーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田 孝雄、以下パーソルホールディングス)は、日本マイクロソフト株式会社 (以下日本マイクロソフト)と、“社会人の学び”において、協働を開始いたします。パーソルグループが日々向き合う個人に対し、デジタル領域の研修やeラーニングなど「デジタルリスキリング」の機会を提供し、個人の新たな可能性の拡大を支援することで、「はたらいて、笑おう。」実現を目指します。
【協働の目的】
2030年には644万人の労働力が不足すると推計され*1、さらに人生100年時代といわれる中、個人のはたらく期間は長くなり、リスキリングの必要性がこれまで以上に高まっています。一方、日本ではたらく人の46.3%が社外で自己研鑽していないことも明らかとなっています*2。
これまでパーソルグループは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を掲げ、個人に対しはたらく機会や仕事の選択肢を提供してまいりました。変容が求められる時代において、個人が自分のキャリアを自分で選択できるようになるために、リスキリングによる知識やスキルの習得がより一層重要になると考えます。
このような背景を踏まえ、この度、パーソルグループは日本マイクロソフトとデジタルリスキリングの領域で協働を開始します。社会人に対しパーソルグループがサービス・学習機会を、日本マイクロソフトが学習プラットフォームを提供し、学びの支援を加速させることで、個人のキャリアの可能性を拡大するとともに、新たな価値創出に取り組んでまいります。【各協働内容】
■リスキリングに必要なスキルセットとマインドセットを伴走型で支援し、デジタル人材育成を支援
リスキリングに特化したIT(情報技術)技術の学習をオンラインで伴走する法人向けサービスを提供しています。研修の設計から目標設定、環境づくり、モチベーション維持まで、5つのステップで「個別最適化」を実現し、成果につながる学習を叶えます。2021年日本マイクロソフト社と業務提携を発表後、高度クラウド人材育成の協業を通じてAzure認定資格取得の支援を行っています。合格率は72%を誇り、地方にもサービスを展開しています。
(推進企業:パーソルイノベーション株式会社「学びのコーチ」)■生産性向上や新技術領域のスキルを保有するエンジニア人材育成
IT・機電領域のエンジニア1,000名を対象に、業務プロセス自動化サービス「Microsoft Power Automate」とデータ可視化ツールの「Power BI」の習得を推進します。エンジニアとしてベースとなるスキルに加えて、就業現場の業務改善・生産性向上に貢献できるスキルを身に付けることで、エンジニアとしての市場価値向上を実現します。
(推進企業:パーソルテクノロジースタッフ株式会社)■ノーコード・ローコードに特化した人材育成と導入・内製化を支援
企業のデジタル人材育成において、ノーコード・ローコード製品である「Microsoft Power Platform*3」を用いた研修・トレーニングプログラムを企画開発し、企業向けに提供します。専門的なトレーニングを受けたコンサルタントが研修プログラムの企画開発とインストラクターを担当し、より実践的な学習機会を提供します。さらに、「Microsoft Power Platform」の導入を検討している方や、活用方法がわからないといった方を対象に、導入・内製化を支援します。お客様の要望や課題に応じて、トレーニングを提供するほか、PoC*4環境の構築支援、業務アプリの作成支援、漏洩などのリスク回避を目的とした管理・監視などの運用をサポートし、企業のDX推進を後押しします。
(推進企業:パーソルプロセス&テクノロジー株式会社)*1:パーソル総合研究所「労働市場の未来推計 2030」 https://rc.persol-group.co.jp/roudou2030/
*2:パーソル総合研究所 「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」
https://rc.persol-group.co.jp/news/201908270001.html
*3:「Microsoft Power Platform」は、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
*4:PoC(概念実証):新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証することこの他にも、パーソルグループ各社と日本マイクロソフトは、デジタルリスキリングの領域を中心に、誰もが年齢や居住地を問わずにアクセスし、個別最適な学びを実現する取り組みを推進してまいります。
【リスキリングを個人のウェルビーイングという観点で捉えることも重要】
パーソルグループでは、個人の新たな可能性の拡大していくリスキリングを、「はたらいて、笑おう。」を実現するために欠かせない投資領域と位置付けています。そこで、リスキリングと個人のウェルビーイング(幸福)の関係について、法政大学大学院 政策創造研究科 石山恒貴 教授にお話を伺いました。
「リスキリングとは、デジタル化などの進展で社会が急激に変化し、それと同時に職業・職務の変化も激しくなるという環境の中で、変化に対応するべく個人が新たにスキルを習得していくことを意味します。個人にとってリスキリングは、「強制的にでもやらなければならないこと」とやや否定的な意味で感じられる場合もあるようです。
しかし、個人が仕事における自己の成長と組織や社会への貢献をうまく連結できると、仕事の有意味性を感じることができるとされています。リスキリングにより新たなスキルを獲得すると、それは成長そのものであり、また組織や社会に貢献する方法が明確になります。つまり、リスキリングには仕事の有意味性を生じさせる可能性があります。
仕事の有意味性は個人のウェルビーイング(幸福)につながることがわかっています。すなわち、リスキリングが円滑に行われると仕事の有意味性が生じ、それによって個人のウェルビーイングにつながる可能性は十分にあるのです。リスキリングを個人のウェルビーイングという観点で捉えることも重要でしょう。」パーソルグループでは、グループビジョンである「はたらいて、笑おう。」の実現度を測るための調査を世界116カ国・地域を対象として行っており、「はたらいて、笑おう。」の状態を示す3つの要素を「はたらくWell-being指標(はたらくウェルビーング指標)」として定め、「①. 仕事の体験(喜びや楽しみ)」、「②. 仕事の評価(社会貢献・有意味感)」、「③. 仕事の自己決定」について質問するなど、「仕事の有意味性」を「はたらいて、笑おう。」の実現において重要な要素と捉えています。
当グループでは、はたらく人々が仕事の有意味性を感じられるよう、学びへの意欲とキャリア自律意識を高めるための取り組みとして、「リスキリング(学び直し)成果を活用したキャリアアップや自己実現」を促進する仕組みをさまざまな企業・団体と共創してまいります。■パーソルホールディングス株式会社について
1973年の創業以来、人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、再就職支援など総合人材サービスを展開。2008年10月に共同持株会社テンプホールディングス株式会社を設立。2017年7月よりパーソルホールディングス株式会社へ社名を変更。
東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:2181)。2022年3月期売上高1兆608億円。■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。
paまた、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。