習慣を見直し
生産性向上を目指す
パーソルグループでは、DI&Eは多様性を理解・受容し、生かすことで実現されていくと考えています。しかし、DI&Eの取り組みが進むにつれ、はたらき方は多種多様に変化し、はたらく上での価値観も大きく異なっていきます。そういった中でこれまでより仕事が進めづらくなる場面が生じることがあるかもしれません。そこで、多様な人々が多様にはたらきながらも生産性を維持できるよう、生産性の向上を図るPEP研修を導入することで、まずは個人のはたらき方の習慣を見直す機会を設けました。自分の時間の使い方と向き合うための第一歩となっています。
- 【PEP研修】
- PEP研修とは、アメリカで開発された、個人の能率を高めるためのプログラム「Personal Efficiency Program」のこと。最も効果的な能率向上のプログラムの1つだといわれています。
多様なグループ会社の存在を生かし、
独自の生産性向上を創造する
パーソルグループには国内だけで約40の会社があり、業種や文化が異なります。そこで、共通して効果が見込めるよう、PEP研修をパーソル向けにアレンジして導入しました。管理職者を、チームの生産性を向上させる上でのキーマンと位置づけ、メンバーとどのように関わり、育成することが望ましいかについて、2019年は対面で、2020年はオンラインにて研修を実施しました。「チームが出すべき成果・価値における自分の役割」や「現状と理想の1週間の時間の使い方の比較」などについてワークシートを用いて意見交換を行いました。参加した管理職者からは「マネジメント業務で漫然と感じていた課題が可視化でき、具体的な対応に向け整理できた」というような声が上がっています。管理職者への研修終了後は、生産性向上に必要な考え方を学ぶ、メンバー向けのe-learningを実施しました。参加メンバーからは、「見通しを立て、集中して時間を有効に使えるように心がけるきっかけになった」「自分自身の仕事の進め方に課題を持っていたため、その課題に対してすぐに役立つと思った」と大変好評をいただいています。

生産性向上が
自分らしい生き方をつくる
PEP研修を導入した2019年と現在とでは、はたらき方が大きく変わり、リモートワークが主流となっている会社も増えています。そうした中で、一人ひとりのはたらき方が、より多様化し生産性や成果について考える機会も増えたのではないでしょうか。今後は、変容し続けるはたらき方に合わせて研修内容を見直し、継続的に実施をしていく予定です。また、本研修を通して、新たなチャレンジをしたり、有意義な余暇を過ごしたりするなど、一人ひとりのDI&E実現を目指し、「自分らしい生き方」という観点で生産性の重要さを感じてもらえたらと考えています。

パーソルホールディングス株式会社
グループ人事本部 人事企画部
エンゲージメント推進室 室長
小松 加奈子