当事者も非当事者もない誰もが「個性」を認め、尊重し合う世界を目指して2020.4.20

セクシュアルマイノリティを理解し
支援するアライ(Ally)活動

日本におけるセクシュアルマイノリティ人口は全人口の10%(LGBT総研調べ)と言われ、セクシュアルマイノリティ当事者の人権擁護はもちろん就業環境の整備は、いまや企業としての社会的責任とも言えます。そんな中、「はたらいて、笑おう。」を実感できる世界を目指すパーソルグループ内では、セクシュアルマイノリティ当事者たちに共感し、寄り添いたいと願う「アライ(Ally)」のコミュニティが生まれています。※アライ(Ally):セクシュアルマイノリティ当事者への理解・支援を表明する人たちのこと

by パーソルグループ

1本のレインボーフラッグが
つないだ、
アライの輪
 『P-Rainbow』

『P-Rainbow』は、障害者雇用の成功を支援するパーソルチャレンジ株式会社でアライ活動をする、有志のコミュニティです。結成のきっかけは、メンバーの一人が受付にレインボーフラッグを立てたことでした。6色のレインボーは、セクシュアルマイノリティのシンボルとして世界的に普及していますが、当事者だけでなく多くのアライの方たちもこれを使用しています。別のフロアでアライ活動をしていたメンバーがそのフラッグの存在を聞きつけ、「それなら一緒に」とつながったことで、『P-Rainbow』は生まれました。

写真
受付のレインボーフラッグ

P-Rainbow は現在、2016年に日本で初めて策定されたセクシュアルマイノリティへの企業の取り組みを評価する指標「PRIDE指標」の取得を目指して、社内の周知活動を始めています。またアライ活動を通して、「SOGI」の概念も広げていきたいと考えています。

SOGI(ソジ)

Sexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の頭文字で、セクシュアルマイノリティに限定した表現ではなく、誰にでもある一人ひとりの個性、特性として捉えられる概念

アライの輪を広げて
人々をハッピーにする
社会を目指して
『RainbowPERSOL』

『RainbowPERSOL』は、パーソルグループ横断でアライ活動をする有志のコミュニティです。セクシュアルマイノリティの当事者であっても非当事者であっても、誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる世界、カルチャーを作ることを活動指針に掲げています。社会人になって休止していたアライ活動を再開したメンバーや、社外のプロボノで本格的に活動しているメンバー、活動自体はじめてのメンバーなどさまざまな立場の人たちが参加しています。拠点も事業部も異なるメンバーが、「アライ」というキーワードで有機的につながり、現在のコミュニティに発展しました。セクシュアルマイノリティ当事者であってもカミングアウトする必要はなく、社内外で安心して活動できるようガイドラインも作っています。※プロボノ:各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般のこと

【参加メンバーへの配慮】

  • 取扱説明書(自己紹介)の作成
  • コミュニティ参加に対して、対外的に表明するかどうかの確認
  • コミュニティ内におけるニックネームの徹底
  • ミーティングはすべて非公開
  • 情報の取り扱いへの定期的な注意喚起
写真

【活動をする上で大事にしていること】

  • アライの輪を広げて人々をハッピーにする
    当事者、非当事者に関わらず、参加することでみんなが楽しく、幸せな気分になる。
  • 多様な視点がつながって大きくなる
    さまざまな視点、属性を持った人が集まって得られた気づきを、それぞれの所属組織に持ちかえり、アライの輪を広げていく。
  • 当事者の方の悩みに寄り添って共に楽しむ
    当事者の方が幸せになるということをしっかりと考える。事業と社会に対して有意義なものにする。参加者自身も活動を楽しむ。

能力の多様性を生かすことで、
新たな知恵が生まれる

アライを表明することは、理解し合える仲間を得ることやセクシュアルマイノリティ当事者の方を勇気づけるだけではありません。アライコミュニティに参加するメンバーの多様な能力を融合することで、新たな知恵が生まれ、新サービスの創造や既存サービスの強化につながっています。P-Rainbowに所属するメンバーの上司は、部下のアライ表明後すぐに、セクシュアリティに関する研修案件を社外から受注しました。また、パーソルキャリアが提供するサービス「doda」では、2020年3月から会員登録の性別欄に「男性」「女性」に加えて、「選択しない」という項目を設けました。この取り組みには、RainbowPERSOLが検討段階から関わり、選択肢の文言などで知識を提供しています。他にも、「面接に当事者の方がいらした時、企業としてどういう対応をした方がいいのか?」といった、顧客や各職場からの具体的な相談や問い合わせにも対応しています。

今はまだセクシュアルマイノリティ当事者か非当事者かという二元論で話されることが多い世の中です。しかし、パーソルで活動するアライの誰もが、当事者も非当事者もない、誰もがそれぞれの「個性」を認め、尊重し合いながらはたらける世界を目指しています。

P‐Rainbow
P‐Rainbow

パーソルチャレンジ株式会社
キャリア支援事業部 首都圏CA第1グループ
記田 良恵

パーソルチャレンジ株式会社
キャリア支援事業部 首都圏CA第1グループ マネジャー
並木 崇之

パーソルチャレンジ株式会社
人材紹介事業部 事業企画グループ OPチーム
木村 勇

パーソルチャレンジ株式会社
キャリア支援事業部 カスタマーサービスグループ
月花 麻紀子

パーソルチャレンジ株式会社
人材紹介事業部 事業企画グループ OPチーム
相木 由希絵

パーソルチャレンジ株式会社
受託サービス第1事業部 受託運営グループ オフィスサポートチーム
荻野 佳織

(左から順に)

RainbowPERSOL
RainbowPERSOL

パーソルキャリア株式会社
人事本部 組織・人材開発部 エンプロイーリレーションズグループ
西出 彩香

パーソルキャリア株式会社
マーケティング統括部 ブランドコミュニケーション部 クリエイティブグループ
棟近 直紀

パーソルキャリア株式会社
エリア統括部 北日本エリア部 RA仙台グループ
上田 純佳

(左から順に)

NEXT STORY
写真

2020.4.20

多様な属性と
価値観を尊重する
同性パートナーシップ婚

PREV STORY
写真

2020.2.19

約2万⼈以上の社員を対象に
DEIリテラシー研修を実施