キャラクター部門

AI搭載人型ロボットに育てられて芸人に。
そこからAIテクノロジー企業の社長、
そして仮面ライダーゼロワンになって気づいたこと

KAMEN RIDER
ZERO-ONE

仮面ライダーゼロワン

飛電 或人

AI搭載人型ロボット・ヒューマギアである飛電其雄に育てられ、彼を事故で失ってからは「人を笑顔にする」ことを目標としお笑い芸人になったが、笑いのセンスに乏しく、お笑い芸人型ヒューマギアに仕事を奪われクビに。祖父・飛電是之助が急逝してAIテクノロジー企業「飛電インテリジェンス」の二代目社長に任命される。ヒューマギアのイメージ回復のための営業活動をし、同時に仮面ライダーゼロワンとして、人々やヒューマギアの安全を脅かす者とも戦い続けている。

ヒューマギアの飛電其雄さんに育てられ、実の親子のように接していた飛電或人さん。お笑い芸人からAIテクノロジー企業「飛電インテリジェンス」の二代目社長になり、仮面ライダーゼロワンとしても活躍しながら「多くの人を笑顔にしたい」という夢を追いかけています。飛電或人さんの熱意あふれる活動と、人間とAIが共生する未来について伺いました。

お笑い芸人、社長、仮面ライダー。すべては「人を笑顔にする」ため

― 仮面ライダーゼロワンになる前は、どんな活動をしていましたか?

昔から「多くの人を笑顔にしたい」という夢を持っていたので、高校卒業後はお笑い芸人になりました。最初は同級生とコンビを組んでいたんですが、お笑いの方向性が合わず、すぐにコンビを解散しちゃったんです。それからはピン芸人「アルト」として遊園地のお笑いショーで活動していたものの、なかなか評価されず…鳴かず飛ばずでしたね。時代が僕に追いついていなかったのかもしれません(笑)

― そこからなぜ仮面ライダーゼロワンになったのでしょうか?

転機は「飛電インテリジェンス」を経営していた祖父の急死です。祖父の遺言で会社を継ぐことになって…あまりに突然のことでしたし、僕には「お笑い芸人として世の中の人を笑顔にする!」という大きな夢があったので、最初は断りました。でも「お笑い芸人としてみんなを笑顔にするのも、社長として、仮面ライダーゼロワンとしてみんなを守って笑顔にするのも、人を幸せにするという意味では変わらないな」と気づき、社長業を引き受けたんです。
飛電インテリジェンスの社長には仮面ライダーゼロワンの変身資格があり、社長に就任することはつまり「仮面ライダーゼロワンになる」ということでもありました。そこから仮面ライダーとしての活動が始まりましたね。

まったく違う立場の人やロボットとわかり合え、支え合うように

― 仮面ライダーゼロワンになってからは、どんな苦労がありましたか?

社長だと認めてもらうのに苦労しました…。社員みんな「こんな若造に社長が務まるわけない」と思っていたんじゃないでしょうか。まあ…、そりゃそうですよね。祖父からの遺言でいきなり社長になったわけで、そんな僕をすぐに認めるほうが不自然ですもんね。実際、僕は社長らしいことを全然やれていなくて、目の前のピンチをどう切り抜けるかに必死でした。
でも、そんな僕を、秘書のイズをはじめとして、家族のような存在のヒューマギアのみんなが、社長にしてくれました。「人を幸せにして、ヒューマギアも笑顔にしたい」という思いを胸に必死で頑張っているうちに、福添副社長や社員のみんなが僕についてきてくれるようになりました。

― まわりに支えられたのですね。

はい。僕自身、まだ社長に適した器だとは思えませんが「少しでも早く社長にふさわしい人間になろう」と日々頑張っている最中です!これは余談ですが、僕のギャグが誰にもウケないのは一番の悩みの種かもしれません。秘書のイズに、渾身のギャグを冷静に解説されてしまう始末ですから(苦笑)でも、へこたれませんよ!イズを笑わせられる日が、「イズ」れ来るその日まで!はい、アルトじゃ~ないと!……あ、これ、僕の決め台詞です(笑)

― 「アルトじゃ~ないと」は飛電或人さんの芸名「アルト」と、「ある」の反対語「ない」をかけた鉄板ギャグですよね(笑)反対に、うれしかったことは何でしょうか?

お願いだからギャグを説明しないで~!(笑)うれしいのは誰かとわかり合えることで、その瞬間が僕にとっての一番なんだと思います。たとえば、僕の社長解任騒ぎが起きたとき、社員のみんなが僕のことを認めてくれ、社長解任が否決されたんです。違う立場の人たちとわかり合えたことがうれしかったです。
人間同士に限らず、ヒューマギアとわかり合えたときも喜びを感じます。ゼロワンが「メタルクラスタホッパー」に変身し、制御不能になって苦しんでいたとき、ヒューマギアのみんなが僕を救ってくれました。ヒューマギアの善意を集めて製造したプログライズホッパーブレードによって、暴走を克服できたんです。人とAIだってわかり合えるんですよね。

AIは人から仕事を「奪う」存在ではなく、「高め合える」存在

― これから挑戦したいことはありますか?

芸術や音楽など感性に関わる分野など、AIには向いていないと思われがちな分野でも可能性を追求してみたいです。すでに俳優ヒューマギアやラッパーヒューマギアが活躍しています。ヒューマギアは技術や理論などの基本的なスペックを兼ね備えつつ、人間との関わりによってさまざまなラーニングをするんですね。その結果、ヒューマギアの表現は均一化せずにそれぞれの個性を持った変化を遂げていきます。花や自然に対する自分の思いを生け花で表現するヒューマギアもいるんですよ。

― さまざまな仕事をするヒューマギアがいて、個別の特徴を持っているのですね。

ヒューマギアはあらゆる仕事に価値を見出し、どんな単純な仕事であっても誇りを持って取り組みます。そんなヒューマギアから学べることはたくさんあって、人間がまだ気づいていない価値に気づかせてくれるかもしれません。僕たち人間は、ヒューマギアに新たな可能性を示してもらったり、互いに高め合ったりすることもできるんです。

― 「AIによって人間の仕事が奪われる」という意見に対してはどう思いますか?

奪うのではなく、ヒューマギアのおかげで新しい産業や研究に挑戦できるようになる、むしろ与えてくれる存在だと思います。人間はヒューマギアとともにはたらき、生きることができます。「ヒューマギアとはたらきたい!」と思える社会に変えられるよう、AIテクノロジー企業の社長として挑戦していきたいです。ヒューマギアは社会をより明るく豊かなものに変えてくれると信じています!

― これからAIが普及する社会で「はたらいて、笑おう。」を実現するためにはどうしたらいいでしょうか?

どんなときも、夢を持って仕事に取り組むことが大事だと思います。確かにAIははたらき方を変える新時代のテクノロジーですが、私たち人間が夢をなくしてしまったらAIも応えてくれません。弊社のヒューマギアは、はたらくことを通して人間の夢や理想をラーニングし、より良いパートナーとなってくれる存在です。僕は「人間とヒューマギア(AI)が支え合える社会を作る」という夢を持って仕事をしています。だから笑ってはたらくことができるんです。

(文・秋 カヲリ)

PERSOL Work-Style AWARD 2020

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