#4 2017年8月4日放映 水族館飼育員

アシカにナメられて水槽に突き落とされ… 理想と現実のギャップを思い知った先にある本当の目標

  •  
  • 15秒であらすじが分かる
    番組予告動画はこちら

「働くって“だから”おもしろい!」をテーマに、全世代に向け、転職や学生たちの就活など、働き方のおもしろさとその魅力を伝える番組『ジョブレボ!』。今回登場するのは、水族館飼育員の杉本巧樹氏です。高校生の頃から飼育員になることを決めていたという杉本氏ですが、いざ入社してみて思い知ったのは理想と現実のギャップ。夢を叶えた先にある現実と、どう向き合っていくべきなのか?

【スピーカー】
水族館飼育員 杉本巧樹 氏
副館長 長塚信幸 氏

お笑い芸人 友近 氏 
テレビ東京アナウンサー 原田修佑 氏
パーソルキャリア株式会社 はたらクリエイティブディレクター 佐藤裕 氏

ずっと憧れていた水族館の飼育員に

人気(ひとけ)もまだまばらな朝7時の池袋。そこへ出勤してきた青年。

 

杉本巧樹氏(以下、杉本):おはようございます。

杉本巧樹さん、23歳。いったいどんな仕事をしている人なのでしょうか?

杉本:私は水族館の飼育員をしています。

池袋のランドマーク、サンシャイン60を含むサンシャインシティの屋上に、およそ40年前に開業したサンシャイン水族館。

 

年間およそ120万人が訪れる日本有数の水族館。大都会のビルのなかでおよそ550種、2万3,000点もの生き物たちの生態を間近で感じることができます。なかでもトレーニングされたアシカたちの楽しいショーや、まるで都会の空を羽ばたいているようにも見えるペンギンの水槽などは人気のエリア。連日大賑わいです。
杉本さんはずっと水族館で働くことに憧れていました。

杉本:高校生ぐらいの時には、水族館の飼育員というのは自分の中で決め始めていて、北里大学の海洋生命科学部を卒業しました。

しかし、飼育員への道は狭き門でした。

杉本:思うようにそういった飼育員の募集が出ない年もあって。運がよくて、私の年はわりと募集もありまして。

そして昨年、念願の水族館の飼育員として就職。しかも、パフォーマンスなどを行うお客さんに大人気のアシカの担当です。しかし、楽しいことばかりではありませんでした。

 

杉本:最初はやっぱり多くはできないので、こういった裏のところから私は最初習っていきました。一番肉体的につらいのは搬入ですね。

決して派手なことばかりでない裏方の仕事。

杉本:デザイン会社など、そういったほかの業者さんとも話し合いながら……。

入社して知った思いがけない仕事の内容。好きなことが仕事になったときの意識の変化。今回はそんな憧れの職場で見た理想と現実に迫ります。
この番組は「働くって“だから”おもしろい!」をテーマに、全世代に向け、転職や学生たちの就活など、働き方のおもしろさとその魅力を伝える番組です。

佐藤氏が今一番行きたいサンシャイン水族館

友近氏(以下、友近):こんばんは。友近です。

 

原田修佑氏(以下、原田):テレビ東京アナウンサー、原田です。

 

原田:そして、これまで企業や求職者のサポートを続けながら、就活や転職などをテーマに国内外で年間200回以上の講演を行ってきた、仕事のエキスパート、佐藤裕さんです。

 

佐藤裕氏(以下、佐藤):よろしくお願いします。

原田:さて、今回は夏らしい水族館のお仕事です。みなさんサンシャイン水族館は行ったことありますか? 

友近:あるかな……ないかもしれないです。

原田:本当ですか。裕さんは?

佐藤:昔行ったことがあって、今一番行きたいかもしれないです。

原田:今一番行きたい?

友近:へえ、水族館に行きたいってことですか?

佐藤:はい。あの話題の天空のペンギンのやつが。

原田:7月にちょうど新しく展示されている。

佐藤:そうですね。

友近:水族館は、本当に大きいよね。水槽が。

原田:大きいですね。

友近:あの中で人間も一緒に泳いでるでしょう?

原田:大丈夫なんですかね。サメとかと一緒に泳いだり。

友近:そう。怖いし。あと、水はきれいなのかとか思っちゃうよね。もちろんきれいにしてる。それがお仕事なんでしょうけどね。

原田:(VTRで)ちょうど今、水槽を磨いてましたね。

なぜ飼育員を志したのか?

サンシャイン水族館の飼育係はアクアスタッフと呼ばれ、魚類・両生類担当の魚チーム、アシカ・アザラシなどの哺乳類担当の海獣チームなど、4つに分かれています。

 

海獣チームの中でも、アシカやアザラシを担当する杉本さん。まず行うのは餌の搬入。

杉本:今日ですと、だいたい700キロぐらいの餌をこれから運んでいきます。

餌を手作業で荷降ろしします。冷凍のイワシや貝類など、1箱およそ10キロ。70箱にもなります。

 

杉本:餌の搬入はだいたい1個10キロとかして、それを何十個と運んでいくので、それはけっこうな労働です。一番肉体的につらいのはそういった搬入ですね。

このような重労働も生き物たちを飼育するには欠かせない仕事です。しかし、どうして飼育員になろうと思ったのでしょうか?

目指すキッカケ

杉本:幼い頃に父親の影響もあって山や海などの自然に……例えばクワガタとか生き物を夏に採りに行ったり、そういったところによく連れて行かれた影響もあって、やっぱり自然というものが好きで。
その中でも個人的に海の中の生き物というのがすごく魅力的で、そういったところで、「将来なにになろう」と考えた時に、水族館の飼育員を選びました。

高校に入る頃には目標を定め、大学ではクラゲの研究をしながらも、水族館でアルバイトやボランティアをしていました。覚悟はしていましたが、やはりつらい作業です。
搬入が終わると、次は餌の調理。

杉本:こんなふうに(凍った餌を)水と空気の力を使って溶かして。やっぱりどうしても身が崩れたりとかがあるので、そういったものを選別して、動物たちにはちゃんとしたきれいなものを与えています。

 

今回はバイカルアザラシの昼食を用意するそうです。

杉本:サバ、サンマ、イワシ、シシャモという4種類の餌を使っているんですけど、サバだったら200グラム、サンマ300グラムというふうに、それぞれ決まった量の餌を与えて。そこらへんの餌の管理もしています。

スタッフ:匂いがすごいですね。

杉本:もう自分の手から魚の匂いは取れないぐらいになっちゃうので、たぶんみんなもう誰も気にしていないです(笑)。
(魚を指して)シシャモです。オスのシシャモを与えています。

 

杉本:選別してメスがあった場合は捨てるんですね。メス、私たちは子持ちシシャモとかよく食べると思うんですけど、卵を摂取しすぎると消化に悪かったり、そういった理由からあえてオスのものだけ与えています。

10時のオープンに向けて館内は準備に追われ大忙し。そこへアシカを伴ってステージに現れた杉本さん。オープン直前になにが行われるのか!?