モーリー・ロバートソンさんにはたらく悩みを相談!「はた笑1on1」開催レポート

新しいはたらき方のきっかけに。その道のプロと1on1で語る。

コロナ禍により、いま「はたらく」の常識が急速に変化しています。
さまざまな分野で活躍する方と対話をすることで、「新しいはたらき方」のヒントを見つけてほしい。そんな想いからパーソルグループは、その道のプロと1対1のオンライン対話を企画しました。

記念すべき第1弾のゲストは、日本テレビ「スッキリ」のコメンテーターとしても有名なモーリー・ロバートソン氏。

日米双方の教育を受けた後、東京大学とハーバード大学に現役合格。現在は「タレント・ミュージシャン・国際ジャーナリスト」として多様なはたらき方で活躍されています。そんなモーリー氏と、全国の応募者の中から選ばれた3名の当選者が、これからの「はたらき方」や「生き方」について語り合いました。

10月6日(火)に行われたオンライン1on1当日の様子を、一部抜粋して紹介します。

――トピックス――
●自分の市場価値を高めるために何をすべき?
●転職活動に悩んでいるのですが……。
●家庭と仕事のバランスをどうしたら保てますか?

 

1人目:学生(23歳・男性)(以下、A氏)


社会での自分の価値は、時代によって変化する


A氏:社会人として自分の市場価値を高めていくために、いまの時代、何をすべきかモーリーさんの意見を聞かせてください。

モーリー氏:市場価値というのは本質的に、時代によって揺れ動く傾向があります。たとえば、以前は「写植」という新聞の文字などをレイアウトする専門的な仕事があり、当時はなくてはならない仕事だったのですが、パソコンが出てきて仕事がなくなってしまいました。このようにマーケットの変化によって、スキルが淘汰されることはよくあることです。
つまり、自分のスキルセットは時間制限付きであり、その時代の変化に合わせた「動的なマインド」が重要であることをまず理解する必要があるでしょう。
1つのスキルに安住せず、いま最適な解があっても絶えず更新していくマインドが大切であることを覚えておいてくださいね。


A氏:将来グローバルに活躍するために、いまからできることを教えてください。

モーリー氏:急速なグローバル化や経済発展により、いま世界の秩序がぐらついていて、世界経済はそれぞれの国の経済政策に左右されています。また、昔に比べて経済に政治が大きく影響しているようにも感じますね。だからグローバルに活躍したい人は、経済と政治がどのように絡んでいて、それらがどう外交問題に発展するかまでをなるべく詳しく捉えると強いと思います。
じゃあ具体的にいま何をすべきかというと、英語のニュースを日々動画やオーディオで視聴するのが有効でしょう。日本の海外ニュースは翻訳の関係で情報が遅いですし、芸能関係の報道が多くて、経済観点でのニュースも、海外とレベルがまったく異なり非常に低いです。
まとめると、情報をスピード感を持って十分に取り入れることと、経済と政治でいま何が起きていているか両方の関係性を含めて捉えること、という2つが大切だと思います。

2人目:社会人(27歳・男性)(以下、B氏)


周りと違う「特異性」をポジティブに捉え、武器にする



B氏:私は先天的な発達障害を持っていて、職場環境の悩みから転職を考えています。希望通りの転職ができるか不安です。

モーリー氏:私自身も、アメリカと日本の教育環境の違いで悩んでいたことがあります。
生まれてから日本にいる期間が長かったので日本式のリアクションに慣れてしまって、アメリカで軽い差別を受けました。一方、日本の高校に戻ってきた際は、逆にアメリカ式な自分が校則などのルールに合わず、排除されてしまったんです。
「なぜ自分にとって普通のことが、周りから異常と思われるのか?」という観点は、発達障害と似た点があるのではないでしょうか。
自分のあるがままの姿が、ときに世の中の邪魔者として扱われてしまうことがあると実感した途端、悔しくなって急に闘志が湧いてきたのです。私の場合は、その矛盾の矛先を自分に向けるのではなく、社会に向けていく発想になっていったのです。
一番根幹にある日々の辛さ、「自分は周りと違う」ということを、逆に「自分にしかできない特異性」だと考えるようにしました。自分らしさを完全に肯定して、無理かなと心配になってもジャンプしてみましょう!Bさんは熱中できることなどありますか?

B氏:絵を描くのが好きで、特に色を重ねることなどは集中して打ち込めますね。ただ、絵が「得意」というよりは「好き」という方が正しい感情かもしれないです。

モーリー氏:何年後にいくら貯金をして、などと将来設計をして、いま何をするかを決めることも大事ですが、ただでもやりたいことってあると思うんですよ。そうした「愛」を持てることを継続して磨いていくことで、思わぬチャンスが横滑りしてくることもあるんじゃないかと……。だから自分の好きなことで限りなく集中できることがあるなら、それにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。私は20代でいろいろなチャレンジをした結果、ラジオなどの仕事とも出会えましたし、振り返るとチャレンジに無駄はありませんでした。
経済の中では、特異性に価値が見出される場合もあるので、それを見つけていくのが良いかもしれないですね。

3人目:パート(43歳・女性)(以下、C氏)


外国との比較から「ワークライフバランス」を再考する



C氏:子育てをしながら、医療系の仕事をしています。どうしても看護や介護の仕事をしていると「お金じゃなくて、やりがいでしょ」みたいな風潮があり、はたらき方に疑問があります。

モーリー氏: 現在はフリーランス的なはたらき方も一般化してきているので、今後、高度な人材派遣として契約を結べるようなビジネスも生まれてくると思います。これが達成されれば、仕事と家庭の「ワークライフバランス」も立てやすくなるかもしれませんね。
ほかにもたとえばITと医療を組み合わせたりなど、新しい仕事の形態が生まれてくると思うので、未来を見据え、いまからスキルを習得するための準備を進めるのが良いと思います。

C氏:1番の理想は、融通が利きやすい雇用形態ではたらきながら十分な給料を受け取れる状態なのですが、いまは自分のスキルを見つめ直しながら、子どもとの時間も大切にできたらと思いました。

モーリー氏:子どもとの過ごし方で1つアドバイスがあります。いま全世界でホームスクールの市場が急激に伸びていて、家庭にいながら親子で楽しめるデジタル教材が一気に増えています。かつてはお金持ちしかできなかった教育ですが、そういうレベルの高い教育を安く受けられる環境になってきたので、それを子どもと一緒にいろいろとやってみてはいかがでしょう。そうして子どもの世界を広げてあげるのも良いかもしれません。

最後に……

モーリー氏から、この記事をご覧の皆さんに下記のようなメッセージが送られ、「#はた笑1on1」第1弾は幕を閉じました。

日本社会も2000年代に入って雇用の自由化が進んだ結果、転職しやすく、裏を返せば解雇しやすい労働環境になったわけです。しかし日本社会の人たちは、転々と職を変えたり積極的に自分を売り込んだりというはたらき方を、子どものころから教わっていないので、憧れはするけれどいざ自分がとなったら、「いただいた仕事を精一杯行う」という姿勢になりがちなのかなと思いました。
多少は野望というか野心といったものを抱くのも良いと思います。ただし、背景として「自分が好きなことを自由にやる」という設計のテンプレートが少ない日本の社会構造があります。
若ければ若いほど、もっといっぱい冒険していいんだよと伝えたいですね。
以前は、個人で自由に生きることが社会にとって不都合だから辞めろという風潮だったけれど、いまの時代、逆に自分から動くセルフモチベーションがある方が、流動的な市場においては非常に強いのです。そのようなマインドを、私も広めていきたいと思います。

 

このページをシェアする